[ファイトクラブ]木谷オーナー改革宣言と新日年商32億円~UFC日本襲来~WWE紫雷イオ

[週刊ファイト5月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼木谷オーナー改革宣言と新日年商32億円~UFC日本来襲~WWE紫雷イオ
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・新日本プロレス年商27億円から32億円へ増収増益!しかし・・・
・安全宣言と棚橋弘至の上腕二頭筋腱遠位断裂の事後処理の矛盾
・日本マット界禁断の団体数字比較!桜の季節は好調だったが・・・
・紫雷イオついに決断!宝城カイリとWWE合流への裏のウラ情報分析


―― マット界、今週もいろいろありました。

オフレコ 格闘技の話題としてはUFCジャパン開催。2年ぶり9・23さいたまスーパーアリーナ大会が、紆余曲折の末に正式発表になったこと。かなり前から押さえてあったけど、堀口恭司もRIZINに行ったから興行としてどうなのかと。もっとも、堀口が集客に大きく影響するかと問われれば疑問なんだけど・・・。かといって「ファイトナイト」大会にコナー・マクレガーが来てくれるわけじゃない。

―― 業界的になにが舞台裏で大騒ぎだったかというと、UFCが予約をキャンセルしたらRIZINがその日にという順番待ちだった。ちょうど髙田延彦vs.ヒクソン・グレイシーから10月で20周年。しかし都内の会場がスケジュール開いてないらしい。まぁ、東京ドームは無理なんだけど、さいたまスーパーアリーナの日程が空かないから困った、と。

オフレコ バンタム級トーナメントは穴場だったから、世界から売り込みが来ているとのことだけど、国内MMAは20年前と比べて盛り上がってない。フジテレビのFUJIYAMA FIGHT CLUBだと、KINGレイナと神取忍らの女子プロ劇場ばっかり放送している。

―― いったん死んだプロモーションが7年半の空白から蘇生して、今は過渡期なんだから、ほかに方法あるのかと問われたら専門家でも答えにつまります。

オフレコ いずれにせよ、秋の近い時期にUFC、RIZINが続くのはちょっと面白い。どうなることやら。恐らくはパンクラスを離脱した中井りんが出るんじゃないかと。あと、石原夜叉坊が笑かしてくれるでしょう。

▼[ファイトクラブ]9・23 UFCジャパンにも参戦? 野生児・石原夜叉坊 。覇王マクレガーとの共通点は?

[ファイトクラブ]9・23 UFCジャパンにも参戦? 野生児・石原夜叉坊 。覇王マクレガーとの共通点は?

新日本プロレス年商27億円から32億円へ増収増益!しかし・・・

―― 国内プロレスでは、木谷高明オーナーが選手コンディション確保のための具体的改革をぶちあげました。もっとも、棚橋弘至がフィラデルフィアのROH合同大会において右上腕二頭筋腱遠位断裂という重症を負った。問題は、本格手術すれば年内絶望なのに、6月9日(金)後楽園大会より復帰予定とか。つまり、年間計画は変えられないから6月11日(日)大阪城ホール大会には強行出場の予定という。これだと、騙し騙しやることになるから、結局は選手寿命を縮めてしまいます。

オフレコ 安全宣言と早くも矛盾したことになる。「スケジュール、体調管理、全てを見直す」と木谷オーナーは言うけど、棚橋プッシュの『G1クライマックス』はもう日程組んじゃってることだし。

―― ケツ含めて現場監督がカード組んじゃったら、なるだけ変えたくないという作る側の気持ちはわかりますが、長期欠場を容認しないと結果的に身体はボロボロになってしまう。

▼OKUMURA、選手生命の危機回避! 陰に新日プロ三澤威トレーナーあり

OKUMURA、選手生命の危機回避! 陰に新日プロ三澤威トレーナーあり

オフレコ 大人向きの専門媒体としては、「マッチメイク」とは何か、という用語分析になるね。


―― そして7月が決算のブシロードとしては、子会社の新日本プロレスの年商が約27億円から32億円に躍進したようです。

オフレコ 2012年にブシロード体制となった段階では11億円だったので、順調に増収増益を続けていることにはなる。但し、100億円目標とか言ってた頃に比べたら、かなりトーンダウンして来期は37億円、次は45億円を照準としているとのこと。

―― WWEが邦貨にして700億、800億円を計上しているのに比べたら、まるで比較の対象ではないことは変わりません。もちろん英語という武器が国際進出には大きな武器にせよ、WWEという組織は基本がテレビ制作会社であり、各種放送権料がすさまじいから、月曜RAWが3時間、火曜SmackDownが2時間以下、編集もの含めてもの凄い数の番組が毎週制作されています。ところが日本は、LA公演を機会にアメリカ進出を木谷オーナーが煽ってますが、アジアの一部を除いてテレビ番組の輸出事業はさっぱり成果を上げてません。

オフレコ 米国から見た場合、コンテンツ輸出先として英国とインドが大きいとのこと。なにしろTNAがインド進出とか、躍起になっていたのは本誌でたびたび詳細してきた通り。ところが、新日が英国やインド市場に売り込んでいる話が聞かない。

―― それに本当に英語の問題だけなのか。日本文化のアニメはすぐに英語版も制作されて世界に輸出されています。

オフレコ 決定的な違いは、本誌が毎回やっているプロレスファン教育法だね。日本は数年ですぐに壁にブチ当たって卒業してしまう。大人向きの情報誌が、本誌・週刊ファイトだけだから。

―― その問題は本稿では繰り返しませんが、年商だけでなく、興味深いデータも出てきました。

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