ハファエル・カルヴァーリョが王座防衛!ベラトール176+スーパーコンバット!2大会速報

(C)Bellator

 4月8日(現地時間)にイタリア・トリノで『Bellator 176: Carvalho vs. Manhoef 2』が開催された。
 BELLATOR(ベラトール)は、アメリカを本拠地として2009年に設立された、総合格闘技団体。本国アメリカでは「スパイクTV」で放送され、設立わずか7年で世界第2位の団体に上り詰めた。ド派手な演出やファンの心を鷲掴みにするマッチメイクは、スポーツライクな路線を突き進む他のプロモーションとは一線を画している。そして、日本でもインターネットテレビ局「AbemaTV」(アベマ・ティーヴィー)と正式契約し、毎大会、生放送も開始され盛り上がっている。
 今大会はイタリア大会。ベラトールはイタリアのキック団体オクタゴンと提携しているのでイタリア大会を定期的に開催している。そしてメインはミドル級王座戦で、王者ハファエル・カルヴァーリョに鳴り物入りでベラトール入りしたメルヴィン・マヌーフが挑戦した。2016年5月20日にこの両者は王座戦を行っており、その時は僅差の判定で王者カルヴァーリョが勝利。当然、マヌーフは判定に納得いかず再戦が今大会で組まれたのだった。試合は、身長、リーチで上回るカルヴァーリョが膝蹴りを駆使して自分のペースで試合を進めるも、マヌーフも重いパンチで食い下がる。しかし4R、遂にカルヴァーリョの左ハイキックがさく裂。マヌーフは大の字に失神ダウン。衝撃的なKO劇でカルヴァーリョが王座防衛を果たし、興奮したカルヴァーリョは金網によじ登りセコンドらと抱き合って喜んだ。

 またキックボクシングルールの試合も組まれ、大物選手が続々と登場。オクタゴンのエースでもあるK-1MAX王者ジョルジオ・ペトロシアンはクンルンファイトなどで活躍するアマンシオ・パラスキフにいつも通り手堅く判定勝ち。そして同じくK-1MAX王者であるエンリコ・ケールはムスタファ・ハイダに判定負けを喫し、K-1王者は明暗を分けた。ハイダはクンルンファイトでアンディ・サワーにも勝利しており、これでK-1MAX王者2人に勝利した事になる。そして、同じくK-1MAXで活躍したジョン・ウェイン・パーもベラトールに参戦した。パーはK-1活動休止後は、地元オーストラリアで試合を続けてきたが、遂にベラトールに登場。豪快なハイキックでナンド・カルゼッタを仕留めKO勝ちでパーが勝利。こうしたベテラン選手こそファンが見たいという事をベラトールはよく分かっているという事だろう。

■ Bellator 176: Carvalho vs. Manhoef 2
日時:2017年4月8日(現地時間)
場所:イタリア・トリノ

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○ハファエル・カルヴァーリョ(ブラジル/王者)
 4R 3分15秒 KO
●メルヴィン・マヌーフ(オランダ/挑戦者)

<キャッチウェイト(132ポンド)>
○アナスタシア・ヤンコヴァ(ロシア)
 判定
●エリナ・カリオニドゥ(ギリシャ)

<ライト級>
○ヴァレリウ・ミルチャ(イタリア/モルドバ)
 判定 2-0
●ジャミール・チャン(オランダ)

<ライト級>
○ミハイル・ニカ(ルーマニア)
 1R 0分36秒 アナコンダチョーク
●サンバ・クリバリー(フランス)

ベラトールキックボクシング
<70kg契約>
○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
 判定
●アマンシオ・パラスキフ(ルーマニア )

<女子フライ級タイトルマッチ/キック>
○デニス・キーホルツ(オランダ/王者)
 判定
●マルティン・ミキレット(イタリア/挑戦者)

<キャッチウェイト>
○ジョン・ウェイン・パー(豪州)
 2R 2分59秒 KO
●ナンド・カルゼッタ(イタリア)

<ウェルター級>
○ムスタファ・ハイダ(モロッコ)
 判定
●エンリコ・ケール(ドイツ)


(C)SUPERKOMBAT

 4月7日(現地時間)にルーマニア・ブカレストで『SUPERKOMBAT World Grand Prix I 2017』が開催された。
 K-1活動休止中、コンスタントに大会を開催しているスーパーコンバットは、グローリーに次ぐ世界的にもメジャーなキック大会となっている。地元ルーマニアだけでなく欧州各国にも進出、テレビ中継も欧州を中心とした世界93カ国で放映、特にユーロスポーツでライブ生中継されている事からも世界的には日本の団体よりずっとメジャーと言っても良いだろう。絶対エースであったカタリン・モロサヌがグローリーと契約し、ストイカ兄弟らが所属しているリスペクトジムと金銭面で交渉決裂した為、彼らの参戦が難しくなったものの米テレビ局CBSと契約し、参戦選手は世界的には無名になっていくのに反比例して大会規模はどんどん大きくなっている。
 今大会のメインでは地元欧州のルーカス・クルパドジオロウが、米国のトニー・ジョンソンを迎え撃った。このジョンソンはMMAの選手でベラトール、ワンFCなどを渡り歩き、元UFCヘビー級王者ティム・シルビア、元ベラトール、M-1ヘビー級王者アレキサンダー・ヴォルコフ、現在UFCで活躍しているディリック・ルイスという錚々たるメンバーに勝利した凄い実績の持ち主。しかし、キックボクシングはデビュー戦な為、ガムシャラに突っ込むジョンソンだが、クルパドジオロウの膝蹴りを食らってダウン。そしてジョンソンは出血に追い込まれTKO負け。クルパドジオロウがMMAからの刺客に勝利した。

■ SUPERKOMBAT World Grand Prix 2016 Final Elimination
日時:2016年10月1日(現地時間)
場所:ルーマニア・ヤシ

<ヘビー級>
○ルーカス・クルパドジオロウ(ポーランド)
 1R TKO
●トニー・ジョンソン(米国)

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