クリストファー・ダニエルズが新王者ROH15周年記念PPV大会+CMLL 金曜日定期戦!の2大会結果!


(C)ROH

 3月10日(現地時間)にニューヨーク州ニューヨーク市で『ROH15周年記念PPV大会』が開催された。
 ROHはWWE、TNA(現インパクト・レスリング)に次ぐ第3のプロレス団体として注目を集めている。アメリカの北東部と中東部を中心に興行を行っており、熱心なファンが多いことで知られている。ROHのレスリングの特徴としては、高度なレスリング技術が挙げられる。ギミック、マイクパフォーマンス、ストーリーラインに重きを置く前述の2団体と差別化を図っている。
 今大会は、ROH15周年記念大会として開催され、メインはアダム・コールの保持するROH世界ヘビー級王座に、クリストファー・ダニエルズが挑戦した。ダニエルズはROH初登場から10年以上経っている選手だけで行われたトーナメントで優勝し、王座挑戦権を獲得。タッグ屋としてのイメージが強い事もあり、ベテランながらROH世界ヘビー級王座は戴冠していないのでなんとしても奪いたいところだ。しかし、試合はレフェリーがコールのキック誤爆でダウンしている間にコールがダニエルズにローブロー。そしてダニエルズを裏切りバレットクラブ入りしたカザリアンも現れて、2人でダニエルズを襲った。コールがベルトでダニエルズを攻撃しようとするとカザリアンは自分にやらせろと要求。しかしベルトを手にしたカザリアンはベルトを投げ捨てバレットクラブのTシャツを破り捨ててしまったのだった。中にはダニエルズのTシャツを着ており、ダニエルズとの仲間割れはコールを欺く作戦だったのだった。驚いたコールに蘇生したダニエルズがベスト・ムーサルト・エバーを3連発でフォール勝ち。遂にダニエルズが悲願のROH世界ヘビー級王座を奪ったのだった。試合後には、ROHロースターがリングに集結し、ダニエルズを祝福、そしてROH15周年を祝ったのだった。
 また、ROHに電撃参戦したブロークン・ハーディーズはいきなりROH世界タッグ王者になっていたが、今大会でヤングバックスと六本木バイスを相手に防衛戦を行った。梯子や画鋲が入り乱れる乱戦になるも、最後はジェフが梯子の上からスワントーンボムを決めて勝利。但し、インパクト・レスリング(TNA)の親会社となったアンセムから穂的手段を警告されたため、イカレタ兄弟ギミックの「ブロークン・ハーディーズ」が使えない騒動に発展している。
 同じくROHに電撃参戦する事になったブリー・レイ(ババレイ・ダットリー)はブリスコ兄弟と組んで6人タッグ戦でROHデビュー。ウォーマシンとデイビーボーイ・スミスJr.を相手に得意の3Dを決めて勝利した。

■ ROH 15th Anniversary PPV
日時:2017年3月10日(現地時間)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガスSam’s Town Casino

<ROH世界王座タイトルマッチ>
○クリストファー・ダニエルズ(挑戦者)
 ピンフォール
●アダム・コール(王者)

<ROH世界タッグ王座3WAYマッチ>
○ブロークン・ハーディーズ(王者)
 ピンフォール
●六本木バイス(挑戦者)
ヤングバックス(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ブリー・レイ、ブリスコ兄弟
 ピンフォール
●ウォー・マシーン、デイビーボーイ・スミスJr.

<ROH世界TV王座タイトルマッチ>
○マーティ・スカール(王者)
 ピンフォール
●リオ・ラッシュ(挑戦者)

<ROH世界6人タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・キングダム(王者)
 ピンフォール
●ダルトン・キャッスル、ザ・ボーイズ(挑戦者)

<ROH王座挑戦者決定戦
○ジェイ・リーサル
 ピンフォール
●ボビー・フィッシュ

<ROH TV王座挑戦者決定戦>
勝者 フランキー・カザリアン
参戦選手 ハングマン・ペイジ、クリス・セイビン、パニッシュメント・マルティネス、チーズバーガー、サイラス・ヤング

<シングルマッチ>
○ジェイ・ホワイト
 ピンフォール
●ケニー・キング



(C)CMLL

 3月10日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL 金曜日定期戦』が開催された。
 今大会のメインではCMLL殿堂入り大会「オメナヘ・ア・ドス・レジェンダス2017」のメインでマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)が正式に決定したディアマンテ・アスールとピエローが6人タッグで激突。この両者はマスカラ戦を待てず覆面を剥ぎ合う抗争を続けており、ピエローは同じロス・インゴベルナブレスの実子ルーシュ、ラ・マスカラと共に集団でアスールを攻撃し、リンチを繰り返している。この試合も3人がかりでアスールを狙って攻撃。しかし、アスールに気をとられ過ぎており、その隙にカリスティコとマキシモにフォールを奪われてしまうロス・インゴベルナブレス。それでも3人はアスールへの攻撃を繰り返し、ルーシュ、マスカラがアスールを押さえつけてピエローが凶器攻撃。流石にレフェリーが注意するとレフェリーも突き飛ばす。結果、反則が取られインゴベルナブレスがストレートの負けとなった。しかし、それでもアスールの覆面を剥ぎとりリンチを繰り返す。アスールとピエローの抗争はマスカラ戦まで続きそうだ。
 セミファイナルではミスティコ率いるCMLLテクニコ軍が、大物ルード、ウルティモ・ゲレーロ率いるロス・ゲレーロス・ラグネロスと激突。ゲレーロはカリスティコとの抗争が激化しているが、まずはミスティコを倒し弾みをつけたいところだ。試合はゲレーロがジャベで仕留めて勝利。ミスティコ、ドラゴン・リー、バリアンテという若手エース軍を退治して大物ルードの存在感を示した形になった。
 更に御大アトランティスは、ベテランルードのネグロ・カサスと6人タッグマッチで激突。最後はアトランティスが自らカサスを丸めこんでフォールを奪い快勝した。

■ CMLL アレナメヒコ金曜日定期戦
日時:2017年3月10日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○カリスティコ、マキシモ・セクシー、ディアマンテ・アスール
 2-0
●ルーシュ、ラ・マスカラ、ピエロー

<6人タッグマッチ>
○ウルティモ・ゲレーロ、エウフォリア、ニエブラ・ロハ
 2-1
●ミスティコ、ドラゴン・リー、エル・バリエンテ

<6人タッグマッチ>
○アトランティス、ボラドールJr.、マルコ・コルレオーネ
 2-1
●ネグロ・カサス、フェリーノ、サム・アドニス

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