(C)Fight Nights Global
2月23日(現地時間)にロシア・ヒムキで『Fight Nights Global 59: Devoted to Defender’s of the Fatherland Day』が開催された。
このファイトナイツはロシアを中心とした東欧で精力的に大会を行なっており、過去にはアンドレイ・アルロフスキーなど大物も参戦しているのだが、UFCファイトパスで生中継が開始され、一躍、世界の格闘技ファンに知れ渡った(欧州ではテレビ生中継は以前から。ファイトパスでは英語実況。しかし、大会によっては放送されないものもあり)。更にあのエメリヤエンコ・ヒョードルが試合した事で、いっそう注目度が増している。
今回のメインは、前ベラトールヘビー級王者であり、非UFC最強の男と言われるヴィタリー・ミナコフが登場した。ミナコフはMMA18戦全勝、無敗という圧倒的な強さを誇りベラトールでも王者になったものの、その後、ベラトールと契約問題で揉め、防衛戦を行わないという理由で王座をはく奪されている。ミナコフは現在、母国ロシアのファイトナイツを主戦場としており、こちらでも無敗で圧倒的な強さを見せている。
今回の対戦相手はDJリンダーマンでベラトール、タイタンFCなどメジャー経験もあり、あのジェフ・モンソンに勝利した実績もあるが勝ったり負けたりの選手であり、下馬評は圧倒的にミナコフとなっていた。
試合は、重いパンチでリンダーマンを追い詰めるミナコフだが、なんと1R終盤にミナコフのキックがリンダーマンの金的に当たりローブローで中断。その後もミナコフが押すが、1R終了にリンダーマンのカウンター左が炸裂し、ミナコフがぐらつきダウン寸前、ゴングに救われるという異常事態となった。
2R、ダメージがあるミナコフはスタンドでの打撃の攻防を避け、組みついてテイクダウン。マウントも奪いパウンド、肘打ち連打でリンダーマンの顔面は血だるまになる。
それでも耐えたリンダーマンは3Rにスタンドで打撃攻勢を仕掛ける。ダメージでふらつくミナコフだが、徹底的にリンダーマンの顎を狙い、パンチを連打。
棒立ちになり金網に追い込まれミナコフのラッシュを受けたリンダーマンは、ついに前のめりに崩れ落ちダウン。ミナコフが衝撃的なKOで勝利した。
セミファイナルではロシアのアクマット・アリエフが、元UFC戦士で修斗VTJにも参戦し、松本光史にも勝利しているエフレイン・エスクデロを迎え撃った。
試合はアリエフが圧倒。打撃、テイクダウンと攻めたて、エスクデロも1R終盤にチョークで一本勝ちしかける見せ場を作るものの、試合全体ではアリエフが押しており、判定でアリエフが勝利した。
試合後、アリエフは王座獲りをアピールした。
■ Fight Nights Global 59: Devoted to Defender’s of the Fatherland Day
日時:2017年2月23日(現地時間)
場所:ロシア・ヒムキ
<ヘビー級>
○ヴィタリー・ミナコフ(ロシア)
3R 3分09秒 TKO
●DJリンダーマン(米国)
<ライト級>
○アクマット・アリエフ(ロシア)
判定
●エフレイン・エスクデロ(米国)
<バンタム級トーナメント準決勝>
○トーマス・ディック(スロバキア)
2R リアネイキドチョーク
●アレキサンダー・ヤニシェフ(ロシア)
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