10.6.20夢名塾「初心」 6.25SMASH.4女 情念 修羅

殺(や)るか、殺られるか―

互いに真剣を持ち、真正面に身構える。

一歩、いや半歩でも踏み込んでしまったら相手の剣の前に自分の命が絶たれてしまう―

SMASH.4のメインイベントである朱里vs.華名を表現するとしたらこれが適切だろう、「真剣勝負」。

「プレッシャーに押し潰されて、眠れない夜が続いた」。

メインイベントのカードが決まった後、朱里はこんな心境に陥ったと言う。

その中で朱里が自分の未来をこじ開ける歴史的快挙をやってのけた!

「あの試合にケチつける奴は地獄に落ちる」

プロデューサーのTAJIRIが絶賛し、館内を感動に巻き込んだエンディング。

女子プロレスという枠の中では納まりきれないと言っても過言ではない。

二人のメインイベンターに幸あらんことを願う―

雑草魂で何が悪い?ミクロの世界でこんな勝負をしていると指をさして笑えるのか?都内インディーの中でも「弱小中の弱小」と自らの団体を表現する夢名塾プロレスリング。旗揚げ3周年記念興行「初心」で組まれたメインイベント、渡辺宏志対田村和宏の一戦は互いに全力を振り絞っての61分フルタイム・ドロー。かつての「アントニオ猪木vsドリー・ファンクJr」を髣髴とさせる名勝負がこんな身近で見る事ができる。文句あるか!それが夢名塾の世界だ!

もう一つのメインもまさに「真剣勝負」。

観客数50人という「ミクロの世界」の中でもそれは行われていた。

「プロ・レスリング至上主義」を掲げ、失われつつある本来のプロレスにある姿を追い求める男・渡辺宏志。

田村潔司を師とし、総合格闘技とプロレスの融合を具現化する為日本全国武者修行を行った田村和宏。

広い世間からしたら本当にちっぽけな空間かも知れない。

その中で男達は己のプライドを懸け、61分という時間を形作っていく。

ただ自分の前にいる「好敵手」に向かっていく、理屈は簡単だ。

だが限られた時間の中で向かっていく姿をどう観客に見せていくのか。

一つ一つのピースを組み立てるパズルの感覚で試合は流れていく。

頭で考えるより体で、心で、魂で感じ、命で解って欲しい。

方やメジャーリーガーがプロデュースする超満員600名の観客が賑わった新宿。

方や草の根魂を持つ者達が形作る観客50名の世界西調布。

規模の違いは一目瞭然。だが、互いのメインイベントで行われた試合の共通点「真剣勝負」。

インディー畑で興行を見続けた征木大智の心が熱く燃えた二つの大会。

どうか、感じて欲しい。

最後に一言、斜めに見るな!!

責任編集:征木大智

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10.6.20夢名塾「初心」 6.25SMASH.4女 情念 修羅

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