ドキュメント:馬場・猪木シングル対決への道

 衝撃作「ワールドプロレスリングを創った男」の作者が再び放つ最新書き下ろし問題作!
 1979年8月26日、日本武道館。アブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー・ジェット・シン組を破り満員のファンに向かって手を挙げたジャイアント馬場とアントニオ猪木。直後に交わされた「馬場さん、次にやるときはシングルだ!」「よし、やろう!」という約束。ついに果たされることのなかった約束だったが、実はひそかに実現に向けて動いていたのだ・・・

「往く夏を惜しむかのように蝉が精一杯の泣き声を上げている。暦の上では秋とはいえまだ九月第二週の残暑そのものの昼下がりだった。ギラギラとした太陽は容赦なく歩道の石畳を照り返す。地下鉄赤坂見附の駅を降り、私は赤坂東急キャピトルホテルに向かって歩いていた。
 約束の時間に十分ほどあったが、ふとロビー内を見回すと、その男は二メートルを越す身長で、片膝をたてトレードマークになった葉巻を銜え、どっかりと来客用のソファーに腰を下ろして待っていた。ジャイアント馬場だった。」

 アントニオ猪木の命を受けてシングル戦実現の交渉を行うため単身ジャイアント馬場との会談に臨んだのは当時のテレビ朝日「ワールドプロレスリング」プロデューサー。猪木が馬場に示した条件とは何か?猪木に対し根強い不信感を抱く馬場がとった態度とは?

 プロレス界の大物2人の間を行き交い、夢のカード実現のために奔走した当事者である栗山満男が28年の月日を経て振り返る緊迫の1週間。

 登場人物:アントニオ猪木 ジャイアント馬場 坂口征二 新間寿 山本小鉄 豊登 テレビ朝日専務・三浦 テレビ朝日編成局長・小田 テレビ朝日経理部長・杉山 テレビ朝日運動部長・永里 東京スポーツ部長・山田隆 東京スポーツ運動部長・桜井康雄 日本テレビプロデューサー・原 業界のタニマチ・花野登樹男

『美城丈二の“80’S・プロレス黄金狂時代 〜時代の風が男達を濡らしていた頃”』書評
独占スクープの宝庫、栗山満男〜読まずに煽ると大やけど

ドキュメント:馬場・猪木シングル対決への道

商品コード kuriyamami009

価格 315 円

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