1・28 RISE115 後楽園ホール~タイトル防衛後は60kgタイトル奪還と統一 裕樹+佐野貴信インタビュー『今年は大切な年』

■裕樹 インタビュー『ローキックで倒して、うずくまってるのを上から見たい』

–そう言えばRISEは久しぶりですね。
「3月の鈴木(博昭)選手とやった以来ですね。あの試合はショボかったですね。
上手い事やられたってのもあるし、力んでたってのもあるし、あれはショボかった。」
 
–鈴木選手にリベンジしたいのもあって力んでしまいましたか?
「前のイメージで行ったら全然違うやり方で来られて。上手いなっていうのはありましたね。
一発は無いんすよね、無いんすけど上手かったっすね。そこで世界チャンピオンやと。身体も強いですしね。」
 
–RISEでは鈴木選手の前に試合をしたのがザカリア選手、その前が巨輝選手とのスーパーライト級タイトルマッチです。タイトルを獲ってからRISEでは勝ててない状況ですがいかがですか?
「あかんですね!すみません!
いや、チャンピオンとしてはダメな所なんですけど。世界相手に自分の経験不足もあったし世界は強いなと。
鈴木選手、ザカリア、トップで走ってる選手は相当強いなと。そういう意味では負けも経験かな。」
 
–鈴木戦の後はREBELSでピエトロ・ドウリャ選手と試合をしましたね。
「あれも外国人強いなっていうのもあるし65㎏でやってダメージが酷いなって思ったんで、世界と戦うには階級落とした方が良いなって思えた試合でしたね。」
 
–では対外国人の場合の階級転向はあの試合がきっかけだったんですね。
「やっぱり外国人の場合はそれが必要かなと思いましたね。」
 
–階級下げたのが昨年10月のホーストカップでした。上手くハマりましたね。
「62㎏やったんですけど、計量の時に61.5㎏ぐらいまで落ちたんで、まだ余裕があったんですよ。
試合に合わせるという減量方法が非常にバチっとなってきたんでそういう意味では62㎏とかそれ以下がベストかなという風に思いますね。」
 
–その時はローキックの感触は良かったですか?
「感触良かったし、相手に効く効かないというよりも自分の動きの軽さ、相手の攻撃の軽さを感じました。」
 
–外国人相手でもダメージは無かった?
「やっぱ違いますよ。軽いっていう訳じゃないんですけど、別に強いとは感じない。
エルナンデスの時もそうやったんですけど。体重が低くなると当然パワーも低くなりますし。
僕は65㎏とか70㎏の試合を経験してきたんで、そこの経験は大きいですね。」
 
–減量し始めたのも意外にキャリアの途中からでしたよね。
「そうなんですよ!だから皆に減量いっぱいしてきてるでしょ?って、10何年のキャリアあるでしょ?って言ってくるけど70㎏の時は減量してないですから!」
 
–RISEで60㎏級にした2008年くらいは減量キツそうでしたね。
「あの時もただ落とせばいいと思ってました。
その時にバチっとハマったのがファイヤー原田さんとやった時。それ以外は毎回死にそうな状態で出てましたから。減量下手くそやったから。」
 
–最近、やっと減量方法を覚えたと?
「減量方法というのは落として、リカバリーして、試合にバチっと合わせるっていう方法、流れがようやくわかりました。」
 
–それがわかったのが前回の試合ですか?
「いや、減量自体は62㎏の時だからエルナンデス、あれから62㎏にしてないんで。
あれから65㎏だったんで。減量する必要が無かったんですよ。なのでやってなかったんですけど、落とした方が良いんだなと。
65㎏はタイトルがあったんで、それも含めてやろうと思ってたんですが、結局は62㎏とかその辺がベストなのかなっていうのは改めて思います。」
 
–今回は自身が持っている65㎏のタイトル防衛戦です。相手のHideki選手にはどういった印象をお持ちですか?
「鈴木選手との試合を見たんですけど、淡々としてますね。
非常に冷静なファイターだと思うし、若いのにそういった所が良いかなと思うんですけど。パンチ力あるんだなと。」
 
–裕樹選手を2回破っている鈴木選手の顔面を破壊した男です。パンチは警戒してますか?
「そうですね。恐らく倒れるパンチというよりか硬いパンチなんでしょうね。
あくまでイメージですけどパーンて星が飛ぶようなパンチだと思うんですよね。
当たり前ですけど、どんなパンチでもらっちゃいけないし。
それに自信を持ってるでしょうから、その上で僕も自信のあるローキックを当てないといけないなって。」
 
–多くの人が予想する試合展開はパンチ対ローキックになるのでは無いかと言われてます。
「相手はパンチで来るでしょうし良い所出さないとね。
そこに変に蹴りとか入れないで欲しいし、自信を持ってそれで来てもらいたい。
その上で僕はこの17年のキャリア全てをぶつけようと思ってるんで。そうじゃないと面白くないと思うから。」
 
–他の選手と裕樹選手のローキックの違いはなんですか?
「やっぱスピードとキレじゃないですかね!見た瞬間にやっぱ違うなって思わせるキレ、スピード。
イメージとしては日本刀をイメージしてるんですけど、日本刀で相手の太ももを斬る。スパッと斬る、そういったローを今回は見せれると思います。」
 
–では、理想の勝ち方は?
「そりゃKOでしょ!ローのKOでしょ!この前ホーストカップではね、良い形で、ローで倒せたんですけど、東京ではもうここ何年かローのKOが無いんで。
効かせるっていうのはあるんですけど、ローのKOは無いんです。
そこでスッキリしたいし、僕を知らないというか新しく最近来たお客さんに『アイツ誰?』って感じになってると思うんすけど、やっぱローキック、裕樹のローキックは凄いって思われたいし、思わせなきゃいけない。
倒して、うずくまってるのを上から見たいです(笑)。」
 
–やはり相手がうずくまっているのを見るのは気持ち良いですか?
「いやー、やっぱりもう1番気持ち良いですよ。痛い、勘弁してくれっていう所を自分が見るっていうのは。その為にやってるんで(笑)。」
 
–村越選手と話す時も三日月蹴りの後に苦しむ顔を見るのが楽しいといってました(笑)。
「そうですよ…。参った!ですからね。痛いからやめてくださいって倒れるわけですから。完全なる勝利ですよ。」
 
–Hideki選手はローキックをもらってでもパンチで前に出てくると思います。逆にパンチをもらったとしてもローキックでへし折ってやろうと?
「僕はパンチもらわないです。もらわないし、Hideki選手は最近の僕の試合を見たかも知れないですけど、その動きだとは思わない方が良い。
動きってのはキレもそうだし全体的なものですね。戦い方自体は変わらないですけど、大人の戦い方をします。オッサンじゃなくて大人の戦い方をします(笑)。」
 
–年齢もHideki選手と10歳ぐらい離れてますよね。
「離れてますよ!僕、34歳ですから。そりゃオッサンなりの戦い方があるんで。それでいても倒しに行く為にはガチでやらないかんので。そこは引かずに行きます。」
 
–キャリアも長いですし、くぐった修羅場の数も違いますよね。その辺りは自信がある?
「そうですね。そういう意味で言うと60㎏と63㎏持ってたけど2回タイトル奪われてるんで、それも大きな経験で、奪われるって普通の負けと違うんですよ。
それを経験してるのは大きいし、相手の覇気というか今まで3回感じてるんで。その辺も経験として大きいと思います。」
 
–65㎏タイトルを防衛して60㎏も狙っていきたいという話もありますけど、そう思ったきっかけについてお聞かせ下さい。
「僕は今まで初代しか獲った事無くて、65㎏も空位になってるとこを獲って、奪った経験が無いんですよ。
チャンピオンから奪うっていう、この経験も自分のキャリアの為には入れておきたいなと。
もう1つは各地にいる60㎏前後の選手、チャンピオンに対して宣戦布告というか、まとめたいっていうのもあります。
どこもまとめようとしないから僕が全部獲って俺を倒したら1番になれるよっていう状況にすれば面白いかなって。チャンピオンが居過ぎるんですよ。」
 
–どんどんベルトが増えてますしね…
「そうそう。まぁしゃーないんですけど、階級を全部出れるとこは出てまとめてやろうかなと思いますね。」
 
–という事は今回防衛するし、RISEで野辺選手からタイトルを奪いたい?
「奪いたいのもあるし、勿論防衛したから60㎏のタイトルマッチの権限を得られると思ってないですよ。
僕は下からトーナメントに出て勝ち上がっていくっていう方が良いと思ってるんで。
あんまり『いきなりタイトルマッチで裕樹』っていうのも嫌なんですよ。
そうやって特別扱いやなくて下から上がってやっぱ奪ったなっていう方が面白いじゃないですか?僕としてもそっちのが緊張感あるし。
エキサイティングな日々を過ごせるんで(笑)。」
 
–今回は2017年が始まって最初のRISEでトリになります。2017年はどういう年にしたいですか?
「やっぱり統一に向けて準備をする年になるかもしれないですね。60㎏前後の統一。自分の中でですよあくまで。
周りの意見とかどうでもいいですから。そんなんどうでもいい。
僕の中で60㎏前後、関西であろうと、東京のシュートボクシングとか全部です。
関わりある所はある所は全部話をいただきたいし、裕樹なんかに負けるかいって奴は是非出てきてもらいたいですね。」
 
–出てきてほしいし、行っても良いぞと?
「勿論!やっぱり乗り込んで行きたいっすよ!だからホーストカップの辻出、彼にも宣戦布告してますし。
関西でやるならそれですけど、統一という意味では全部獲りに行きたい。次の試合はもう62㎏位でやると思います。
65㎏でやると自分の身体重いですからね。62㎏位でやって1番良い状態でやってそれでどういう動きが出来るかなって試したいんで。」
 
–計量の時もその位の体重でパスするんですか?
「恐らくですね。そんな無理して落とすっていう事は無いですけど、1番状態良いなって所で計量して。
いま体重66㎏位あります。なので全然1キロ落とせばクリア出来るんで。1キロんて水分とうか飯食わなければ落ちるんで。
1番良い状態でいきます。61㎏かもしれないし、60㎏かもしれない。わかんないですけど。」
 
–計ってみてのお楽しみですね。
「どうします?それで65㎏やったら(笑)。なんじゃそれ!?みたいな(笑)。
別に相手を舐めてるとかじゃなくて、相手に勝ちたいが為にこの体重にするんで。」
 
–そういえばホーストカップの時、大変だったみたいですね?
「大変でした!」

–その1日を振り返っていただいても大丈夫ですか?
「大会の日が娘の運動会で。朝6時前に娘が興奮してるからそれで起こされ順番待ちしに行って場所取って、そっから娘の勇姿をダッシュしながらビデオ撮って、終わってそっから12時ぐらいに電車で大阪に移動して開会の挨拶しいの22時に試合したからあれ程しんどい試合無かったですね…。」
 
–しかも籔中選手のセコンドもされてたじゃないですか?
「トーナメント決勝は出来なかったんですけど、1回目ね、それやってそこでもやっぱ緊張もし、そんな感じでしんどかったですね。
普段のRISEの試合とかも短っ!?て思いましたもん(笑)。ホンマに!アレ1回経験してるから全然楽勝ですよ!
17年のキャリアであれ程キツイ試合無かったんで(笑)。」
 
–改めて今回の試合について意気込みをお聞かせ下さい。
「とにかく今まで遅いダルダルした動き、ローキックを見せてたと思うんで次はRISEの舞台で凄いキレだなと。
やっぱ裕樹のローキックは違うと、そういう動きを見せます。
なので僕の事知ってる人も改めてローキックを見てそう思ってもらいたいし、知らない人はこれが本当のローキックだなっていうのを覚えてもらいたいです。」

 

 
■佐野貴信インタビュー『今年は大切な年』
 
–インタビューは初めましてですね。まず、前回の北薗選手との試合から振り返っていただきたいのですが、怪我からの復帰戦でしたね。
「プロの試合では初めて緊張しましたし、怖いってのは無かったんですけどどうなるかなって不安はすげーありました。」
 
–普段は全く緊張しないんですか?
「プロの試合は緊張はしないっすね。むしろやってやろうみたいな。
やってやろうになり過ぎてセコンドの声が聞こえないっていう(笑)。いつも負ける時はそんな感じ。イケイケになっちゃう。」
 
–デビュー戦(14年7月12日 RISE100大田区)からそうなんですか?
「デビュー戦、凄いデカイとこでやらせてもらったんですけど全然緊張もせず。」
 
–普通は大田区体育館でデビューなんて緊張すると思いますが。
「むしろやってやろうって感じでしたね。あん時は自信もあったんで。」
 
–話は戻りますが、前回の試合はフェザー級への階級変更などもありましたがいかがでしたか?
「怪我する前の2、3戦は減量がキツくて、練習も減量始まっちゃうと集中出来なかったんで。
で、階級上げてやっぱパワーの面とかでも心配あったんすけど、自分の予想以上に良く動けて階級は今の階級が1番良いんじゃないかなって。」
 
–その身長、体格だと55㎏はかなり減量はキツかったと思いますが?
「本当にめちゃくちゃキツかったです。身体大きくなったねって言われ始めたぐらいから減量も凄いキツくて。
階級は上げろ上げろって言われてたんすけど、55㎏には那須川天心が居たんで、やりたいなっていうのがあったんですけど、怪我と共に階級上げましたね。」
 
–怪我もあって階級変更は丁度良いタイミングだったんですね。
「あのままやっててもちょっとキツかったんで上には行けねぇかなって。」
 
–北薗選手との試合ではいつもなら終盤でペースが落ちていた所でも動けていましたね。
「やっぱ減量なんでキツイはキツイんですけど、前と比べたら楽だったんで、その分練習も集中出来ましたし、そこで差が出たのかなって。」
 
–55㎏でやってた頃はどのぐらい落としてたんですか?
「10何㎏落としてたかな?10㎏以上落としてたっすね。めちゃくちゃキツかったっすね。」
 
–自分の中で那須川天心にこだわっていた部分があって階級を上げられなかったんですね。
「やっぱ今、キックの団体はピラミッドがいっぱいある中で天心が1個にしてくれたんで、そこで行けたらなと思ったんですけど、ちょっと身体が付いてこなかったっすね。」
 
–デビュー戦が一緒の日だったので意識はしてましたか?
「意識はしてましたね。」
 
–アマチュアの時は那須川天心と同じ大会に出ていたりしましたか?
「アマチュアの頃は無いんですけど、1回弟がプロのエキシビションか何かで天心とやってて、その時から知って。
まさか同じ階級でやると思ってなかったんですけど、意識はしてましたね。強ぇなって。」
 
–最近の那須川天心を見てどう思いますか?
「もう何を目指してるのか。ずば抜けてますね。でもああいうのが同じ団体でやってるってなるとこっちもやりゃ出来んだなって思いますし良い刺激になりますね。」
 
–それでは今までプロになってから復帰するまでのプロ生活を振り返ってみていかがでしたか?思ったより上手くいっている?
「上手くいかなかったですね。デビュー戦、2戦目とKOで勝ってこんなもんかって思ってのRISEのランカーとの試合で初めて負けて、それで舐めてたんだなって実感して。
点数付けるとしたら50点行かないかなって。」
 
–今までの試合で印象深い試合はありますか?
「印象深い試合は内藤選手との試合。1ラウンドで顎折れちゃったんですけど、それまでは思った以上に動けたし、全然攻撃とかも見えてたんで。
こんなもんかよって思ってたらアレ?顎が?みたいな。」
 
–殴られた時に気付いた?
「殴られたのか、何かもらった時に顎がおかしくなって。もうそっからは顎が痛いだけでしたね。」
 
–3ラウンド判定までいきましたが試合中はキツかった?
「1ラウンド終わってセコンド戻った時にセコンドにはちゃんと『顎が痛い』って伝えたんですけど、『頭が痛い』って聞こえたらしくて(笑)。
髪掴んでガーってやられて、あぁダメだ聞かねぇやって(笑)。
2ラウンド戻って水いっぱい入れられて、やっぱ口閉じれないと飲めないじゃないですか?だからぺって吐いちゃったんですよリング上に。
そしたら漫画並みの血が出ちゃって。そしたら『こんなとこに吐くんじゃねぇよ!』って。」
 
–それは完全に折れてたんですか?
「はい2箇所。右側の付け根と真ん中。試合終わった後そのまま病院に行ったら最初1箇所が折れてますねって言われて。
3日後か4日後に手術します、入院して下さいってなって。
入院する前に自宅帰ったんですけど減量キツくて食べたい物いっぱいあったんです。
でも顎開けられないからフォークとナイフ使ってマック食べてました。フォークとナイフで小っちゃく切って(笑)」
 
–入院してる時ってやる事無いじゃないですか?
「やる事無かったんで、病院にある売店行って折り紙買って夜中の3時とかまで折り紙折ってるとナースさんが来て、『佐野さんそろそろ寝て下さい』って言われるっていう。それを繰り返しましたね。」
 
–ちなみに何を折ってたんですか?
「携帯で調べて、何か組み立てて形になる物。箱っつうか立方体みたいなもん作ってましたね。
千羽鶴を作り始めたら俺を止めてくれって親には言ってました。」
 
–退院してすぐには練習出来ないですよね?何をされてたんですか?
「でも、退院してすぐは顔は腫れてたんですけど、友達にはバズ・ライトイヤーって言われてたんですけど。
1ヶ月ぐらいしてから顔から下は動かし始めて4か月ぐらいでもう病院の先生からスパーリングぐらいならやっても良いよって言われて。
で、11月にどうですか?って話があって北薗選手と決まった感じですね。」
 
–5歳から格闘技はじめたのはキックボクシングですか?空手とかは?
「そうですね、ずっとキックボクシングです。」
 
–それはお父さんの影響ですか?
「はい、親父の影響で始めて、今も親父と一緒に。」
 
–小さい頃からお父さんと一緒なんですね。親子で意見が分かれたりする事はありますか?
「そういう時期もありましたね。言われてる事を素直に聞けない時期とか。
減量キツかった時とかイライラしちゃって、ありましたけど。
でも今までKOしてる試合は大体練習してた技だったりなんで、その辺はすげぇ信頼してて尊敬はしてます。」
 
–中学、高校の時だと言う事聞きたくなくなったりしてましたか?
「そうですね。でも俺は比較的そんなに無かった。俺より弟の方が練習もしないし話も聞かない。」
 
–弟さんがKAMINARIMONに出てる時に2人で怒ってる姿しか見ませんが…。弟さんも小さい頃から練習してたんですか?
「佑馬のが遅いんじゃない?でも才能は弟の方があります。練習すりゃ絶対強いのに。天然のサウスポーですしね。」
 
–佐野選手はミドルが得意ですが、サウスポーに切り替えようと思った事はありますか?
「それは無いですね。やっぱスイッチして蹴る方が格好良い。サウスポーにするのは考えた事無い。
ただ好きな選手はサウスポーのサムゴーが好きなんですけど。」
 
–ジュニアから蹴り中心で練習してきたんですか?
「もう蹴り中心で、主に技術で教えられてきて、あんまスパーリングとかはやらずに技術でやってきて。」
 
–デビュー戦の頃からミドルで会場がどよめいてましたね。
「会場が盛り上がるのはやっぱ嬉しいですね。アマチュアの時には無かったんで。」
 
–今回が復帰して2戦目、2017年の初戦です。まず、相手の印象はいかがですか?
「まず、見た目がゴツイ。試合もゴツイ。なので、ああいうタイプは結構得意かなって感じなんで。
今年1発目、今年はしっかり上まで行きたいなって思ってるんで、KOで倒して決めてやろうかなって。」
 
–対外国人は初めてですか?
「やった事無いっすね。アマチュアの時、1回ある?ハーフ?名前だけ外国人はある。
タイ人とかも試合は無いっすね。初なんですけど、別にその辺は意識はしてないっすね。同じ人間なんで。」
 
–2017年、流れを考えると初戦は大事になりますね。
「そこはしっかり考えてるんで1発目、最低勝ちですね。負けは無い。勝つ事が大切なんで。」
 
–階級を変更されたんですけど、意識する選手はいますか?
「やっぱランキングの上の選手は意識してますね。一刀さん、森本さん、花田さん、あの辺はやっぱ意識してます。
あと他団体で工藤選手とか。階級上げるって見たんで。優吾(FLYSKYGYM)もやられてるんで意識はしてます。
あと1番はやられたまんまで終われないんで内藤選手とやりたいなって思います。」
 
–普段はどこで練習されてるんですか?
「近くの中学校の武道場借りて子供を教えてるんで、それが週2回かな?
それ以外はここで自主練習して。やっぱスパーリングの相手が居ないんでFLY SKY GYMに通わせてもらってますね。」
 
–ここで練習する時はお父様と弟さんと練習ですか?
「弟…、弟は昨日、今年初めて来ました。試合決まってもあんまり練習しない。」
 
–ここではもう何年ぐらい練習をされてますか?
「俺が高校の時からなんで6年ぐらいっすかね。」
 
–それまでは竹やぶで練習してたとか?
「竹やぶでもやりました。竹やぶと近くの武道場ですね。」
 
–環境も自分で全てやらなくてはいけないのでメンタル面でキツイ時はありますよね。
「まぁ辛い時はありますね。でも強くなるのは環境じゃないんで。その辺は上手くやってます。
この道場も今ベニヤありますけど、もともと張ってなくて、扉も自分で作ったんすよ。
ビニールのシートかけてあっただけだったんで。大分環境が良くなりました。ホントに冬とか雑巾回すとピンって凍るぐらい寒かったですから!」
 
-若い頃にそれが出来たのはキックが楽しかったからですか?
「練習環境が出来たのがすげぇ嬉しかったんで。何ならそういう状況を楽しみながらやれてたんで。プラスにはなったかなと。」
 
父・貴則さん「ヒルが出るんですよ。」
–ヒル!?
「いや、本当に、血は吸わないんすけど、なんか動いた形跡があるんですけど、真ん中から突然現れるんですよ!
いつの間にか突然いるんですけど動いた後は無く突然!あとはゴキブリ!
ダンゴムシは凄かった。とにかく虫が出る。蜂の巣が出来た時とかありました。
なんか練習終わって疲れたーって上見たらすげぇ蜂が入ってくるんすよ!蜂入ってくんぞ!って。で、行ったら蜂の巣あるって。楽しいっちゃ楽しい。」
 
–練習道具はお父様の手作りなんですか?
「懸垂のとかも、バッグ吊るしてあるのも全部親父が会社で溶接して。」
 
–Facebookで拝見しました。新しいやつですよね。
「ステンレス!」
 
–お父様としては息子を強くさせる為に?
父・貴則さん「そりゃそうですよ。まぁあとは怪我をしないようにしてもらいたいですね。」
貴信選手「怪我はしょうがねぇよ。する時はしちゃうんだよ。」
 
–お父様は今年は期待してますか?
父・貴則さん「今年はそうだなぁ、減量がキツくないからちゃんと練習すればイケるんじゃないですか?朝走って。」
貴信選手「頑張ります(笑)。」
 
–ミット持っていて年々強くなっているのは感じますか?
父・貴則さん「そうですね、パワー付いて。あと試合の時にちゃんとセコンドの話を聞けば間違いないと思うんですけど。」
貴信選手「へへ(笑)。」
 
–2017年の佐野選手は今後どうなりたいですか?
「とりあえず、今年1発目しっかり倒して決めて、今年はどんどん上のランカーと戦ってってしっかりベルト狙ってやってっていけたら良いなって思ってます。」
 
–花田選手を倒したい?
「やっぱ強いんでしっかりやっていかないと。今年は大切な年なんで1発目しっかりぶっ倒して決めます!」

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