1・28 RISE115 後楽園ホール~破壊の拳が王者・裕樹をも打ち砕くか!?Hidekiインタビュー

■Hideki インタビュー『裕樹選手、そろそろ休ませてあげたいですね』
 
–RISEでは初めてのインタビューですね。Hideki選手はお父様がボリビア人、お母様がボリビアと日本人のハーフなんですよね?
「で、おじいちゃんが日本人ですね。沖縄の方なんですけど。
お袋もハーフなんですけど海外育ちなんで、まぁそんなハーフっていうハーフって感じじゃないんですけど。」
 
–ご兄弟はいらっしゃいますか?
「兄弟は3人いますね。僕、長男で次男がいて三男ですね。次男が5つ離れてて、三男が6つ離れてますね。」
 
–ご家族で話す時は何語で話すんですか?
「日本語とスペイン語を混ぜて喋ってますね。僕は日本語の方が得意なんで。親父達がわからない日本語とかがあったらそこをスペイン語に変えてとか。」
 
–家族で喧嘩したりするんですか?
「よくしてましたね。今はしてないんですけど、今でも親父には負けますね。親父は強いですね。」
 
–お父さんも格闘技をされてたんですよね?
「そうですね、親父も色々やっててスポーツマンですね。
格闘技以外でもサッカーもやってましたし。ボディビルも一時期やってましたし、色んなスポーツやってます。」
 
–お父様の方がまだ強いんですか?
「階級差がやっぱり違うんで(笑)。パワーで押し込まれますね。2番目は僕ですね。」
 
–ご兄弟は格闘技されてるんですか?
「2番目が僕と一緒に格闘技を同時にスタートしてすぐに辞めちゃったんですけど。サッカーは今もずっとやってるんですけど。
弟二人共ヴィッセル神戸のユースでやってて、2番目も京都産業大学っていう大学でやってます。」
 
–Hideki選手もサッカーをされてましたよね?
「そうですね。全国大会に高校3年生の時出場しまして1回戦で東京のチームに負けてしまったんですけど。」
 
–兵庫県代表ですか?
「その時は兵庫に住んでたんですけど、京都の福知山成美高校に行ってましたね。
京都で比較的強くて最低でも1位2位争うチームでした。」
 
–サッカーを始めたのはいつ頃ですか?
「小学5年生の時に始めました。色々なスポーツやってきたんですけど。」
 
–ポジションはどこだったんですか?
「色々やったんですけど、基本的にトップ、フォワードで点取る役で。いつもそこやってましたね。」
 
–フォワードのポジションではかなり活躍されてたんですか?
「結構、毎回点取ってましたね。点取るだけですけど。それ以外は何もしないっす(笑)。」
 
–サッカーから格闘技に移ったという形ですか?
「高校2年生の終わり頃に選択肢を増やす意味で。僕ずっとスポーツで上の世界に立ちたかったんで選択肢を増やす意味でも、格闘技が好きだったんで高校の近くにあった福知山ジムに行って、高校3年生からはサッカーと格闘技を両立してやってましたね。」
 
–福知山ジムはシュートボクシングのジムですよね。
「シュートボクシングのジムです。たまたま近くにあったんで高校の部活が終わってそのまま自転車で行けるぐらいの距離にあったんで。」
 
–初めて格闘技に触れたのはいつですか?
「1番最初にやったスポーツが小学校の低学年ぐらいに少し伝統派空手が地元にあったんで通ってましたね。」
 
–伝統派空手はどのぐらい続けてましたか?
「2年もやってないですね。1年ちょっとですかね。小さい時は凄い飽き性だったんで。本当に色んなスポーツやってきたんですけど、やっては辞めるような子でしたね。小学校3年から4年の終わりぐらいまで野球やりまして、で、辞めて、親父も次男もサッカーやってたんで僕もサッカーに行きましたね。」
 
–サッカーでプロになろうという考えはありましたか?
「ずっと目指してて、高校2年生の時ぐらいから自分の中で限界というか、このままやとちょっとなれないかもしれないという気持ちだったんです。
その時にスポーツの幅を増やす為に格闘技を取り入れました。スポーツで1番になりたかったんで。」
 
–その時にシュートボクシングをしてみていかがでしたか?
「小学校低学年の時に格闘技かじったぐらいだったんで、違いとかはわからなくて、素人みたいな感じで入ったんで。
最初はやられちゃいましたね普通に。僕、スパーリングから練習入ったんで。」
 
–昔は良くありましたがジムでスパーリングをさせて下さいといった感じですか?
「そうですね、それが僕の道場破りじゃないですけど、嘘ついて『僕、経験者なんで』って言ってスパーリングしたってのが僕の格闘技の始まりで、それで厳しさを知って、そこで今日から入りますって言って。もうその週からスパーリングに皆と混ざってやってましたね。」
 
–そこで格闘技の難しさを知ったんですね。
「やっぱり自分の中で凄い自信があったんですよ。腕っぷしじゃないですけど結構あって。
ジムのホームページとか見て、その時身体も今よりめっちゃデカかったですしプロの選手の写真とか見て、細っ!て思って。
これならテクニック無くてもいけるわって気持ちで行ったんですけどやっぱり全然違いましたね。」
 
–プロになったのは幾つの時ですか?
「プロデビューは19歳ですね。」
 
–初めてプロのリングに上がった時はどうでしたか?
「やっと来れたかという感じでしたね。僕、アマチュアで始めて2週間ぐらいで試合出て、1ヶ月ぐらいでアマチュアの大会で優勝しちゃったんですよ。
2、3か月ぐらいでプロに上がれるものかと思ってたんで。やっとだという風な気持ちでした。」
 
–初めて優勝したのはのシュートボクシングのアマチュア大会ですか?
「1番最初はグローブ空手の大会なんですけど、その後にアマチュアシュートボクシングの大会で優勝しましたね。」
 
–前回はそのシュートボクシングの最高峰『S-cup』に出場しましたね。
「正直、最初はまさかS-cupからオファーいただけると思ってなかったんで。
凄い意外でした。でも、シュートボクサーの時はずっとS-cupに出るのが夢だったんで、色んな意味で夢が叶いました。」
 
–最初、オファーを受けた時はどんなお気持ちでしたか?
「嬉しかったんですけど、何故自分が選ばれたのかわからなかったです。
何故かって言うと、僕シュートボクシングのプロのリング上がった事無かったですし、シュートボクシングに出てるキックボクサーがいっぱい居るのに自分が選ばれたんで意外でした。」
 
–1回戦、いきなり前回大会優勝者の鈴木選手でした。下馬評では鈴木選手有利の声が多かったですが、それをひっくり返したかった?
「S-cupの話が来た時に自分が思ったのは1回戦やるんだったら鈴木選手とやりたいと思ってました。
もしかしたら怪我した状態で準決勝上がった時に鈴木選手とやるとフェアじゃなかったんで。その中で1回戦やれたのは凄い嬉しかったです。」
 
–結果的には延長戦で敗れてしまいましたが、戦ってみて試合中に勝てると思いましたか?
「やっぱり僕の対策不足というか、もう少しパンチでガンガン来てくれるのかなと思ってたんですけど、そしたらガードしっかり固めて奥足を蹴ってくるという意外な展開でちょっとテンパってしまった部分もありました。
でも実際パンチを受けてみてガタイの割にパンチも重くなかったんで、もらっても大丈夫だぐらいの気持ちになって2ラウンドの途中からパンチが当たり始めて3ラウンドで右ストレート打った時に目が凄い腫れて怯んだんで、これイケるって思って全部ラッシュに注ぎましたね。」
 
–鈴木選手は意外にテクニックを使ってきましたね。
「倒し合いみたいな感じで出来るかなーって思ってたんですけどちょっと意外でしたね。」
 
–延長で惜敗しましたが、鈴木選手の顔面を破壊して爪痕は残したと思います。
「自分の中で優勝する事しか考えてなかったですし、鈴木選手に勝てば余裕で優勝できるだろうぐらいだったんで。
爪痕は残せたかもしれないですけど、RISEの方々に推薦してもらったのに、RISEに対してもそうですし、協力してくれた方々にもちょっと不甲斐ない結果で終わってしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。」
 
–ただ、今までHideki選手の事を知らなかった人達にもS-cupをきっかけに知ってもらう事が出来たと思います。そして今回はタイトルマッチになりますが、王者の裕樹にはどういった印象をお持ちですか?
「僕が格闘技やる前からRISEのチャンピオンでしたし、旧K-1にバリバリ出てるような選手だったんで本当に相手に不足無し。めちゃめちゃ強い人だと思います。」
 
–裕樹選手と言えばローキックですが、どう思いますか?
「ローが強いのは当たり前なんですけど全部出来て、その中でローが飛び抜けてるんで、僕は何でも出来る選手だと思ってます。」
 
–ご自分はどういった試合展開をイメージしてますか?かなりタフな試合になると思いますが。
「5ラウンドあるんですけど、5ラウンドやって頑張って判定で何とか勝ちましたとか感動的なストーリーでも全然良いんですけど、やっぱり倒してナンボの世界だと思うんで。倒すっていうのに凄い美学を感じてますし、それをイメージして練習してるんで。
早い段階でどんな形であれ僕がKOして新しいチャンピオンになりたいと思います。」
 
–裕樹選手はRISE創成期から出場していて、13年以上やっていて3階級制覇しています。世代交代させたい?
「そうですね、そろそろ休ませてあげたいですね。」
 
–いつも練習している松村さんが裕樹選手の師匠なんですけど対策は立ててますか?
「松村さんにいつも対策組んでもらってるんですけど、松村さんには裕樹選手の事は自分が1番良くわかってるから俺の言う事聞いてたら絶対勝てると言ってくれてます。
それを信じて、あと自分の特徴を活かして絶対勝ちます。」
 
–さっき練習を撮影している時に皆が拳が重いと言っていました。
「キックボクシング界ではハードパンチャーとか言われるんですけど、僕、普段プロボクサーと練習してるんで全然自分では思わなくて。
上には上がいてパンチだけの世界でのパンチャーは本当に全然違うとわかってるんで。
皆そう言うんですけど自分では全然まだまだだと思ってます。本当のトップのハードパンチャーを僕は見てるんで。」
 
–ボクシングジムで練習は良くされるんですか?
「そうですね。基本的にボクシングジムでの練習が多いんで。8割方そうなんですけど。」
 
–そうなんですね!?練習を見ていて意外とパンチの回転が速くて驚きました。
「実は僕めちゃめちゃ速くて。試合だと力んで力が発揮出来てないんですけど。
まだまだなんで、今回は絶対発揮してやろうかなと思ってます。」
 
–今回はタイトルマッチですがベルトに対する想いはありますか?
「今、本当に色々な団体が出来まして、なんか自分たちの団体が俺が1番だって言ってて。
僕の中ではRISEが本当にナンバーワンですし、歴史もしっかりあって、ランキングも設定されてて。
僕が初めて格闘技した頃から、シュートボクシングかRISEで獲りたいってのがありました。
本当に大好きな団体なんで今回獲りたいんだとか獲ってやるとかじゃなくて、獲らないと僕もう人生終わっちゃうぐらいの気持ちで思ってるんで。
絶対このベルトは獲らないといけないと思ってます。大好きです。」
 
–この試合が大勝負ですね。
「獲らないといけないです!獲ります!」
 
–そう言えばジムを移ったばかりの頃に公園で練習してたそうですがその頃のエピソードを教えて下さい。
「一時期公園でやってましたね。ジム辞めまして、喧嘩とかそういうのじゃないんですけど自分がRISEのベルトが獲りたくて、ジムと意見が合わなかったんで、話し合ってしっかり辞めたんですけど。
そこから練習場所が無くて、公園で走り込みしたり公園でミット持ってもらったり、周りにも笑われましたけどヘッドギア付けてスパーリングしたり。
で、週に1回松村さんのジムとかで教えていただいてましたね。」
 
–公園で練習してる時は誰と練習してたんですか?
「えっと、嫁です。嫁も元プロキックボクサーだったんで。僕の動きを一番わかってるんで。だからいつもセコンドに。」
 
–練習中に奥さんからダメ出しされたりするんですか?
「僕がダメ出しします!もっとこう持ってくれって(笑)。って言うのは冗談で、めっちゃド突きまわされてます…。」
 
–明石の頃から練習しているという事は一緒に練習してから長いんですね。
「そうですね。今は試合に出るのは退いてるんですけど、僕がスパーリングの時とか、勿論試合の時のセコンドの時とか動画撮影とか協力してもらってます。」
 
–奥さんが格闘技に理解のある方なら悩んでる時にわかってもらいやすいですね。
「一般の方なら話せないような事も話せるんで、そこは凄い楽ですし、感謝してます。」
 
–苦労した時の事を考えたら今回のタイトルマッチは感慨深いんじゃないですか?
「公園で練習して苦労したはしたんですけど、周りの協力がデカイと思うんで、このタイトルマッチへの気持ちは計り知れないぐらいデカイです。」
 
–最後に今回の試合への意気込みをお聞かせ下さい。
「裕樹選手、お疲れ様でした。僕がどんな展開になろうときっちり裕樹さんを倒して新しいRISEのチャンピオンになります。」

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