TNA世界ヘビー級王者AJスタイルズ メキシコAAAで王座防衛 次は日本へ!

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(C)AAA
全米第二のプロレス団体TNAの現TNA世界ヘビー級王者であるAJスタイルズが、女社長ディクシー・カーターと揉めて王者のまま、団体を離脱したというストーリー(あくまでアングルであり、実際は契約しておりTNA所属選手)が続いている。そして、11月3日(現地時間)、遂にAJスタイルズは、勝手に他団体で王座戦を決行した(勿論、アングルであり、実際はTNAが許可している)。
AJスタイルズが最初の防衛戦を行う場所に選んだのは、メキシコ2大メジャー団体のひとつであるAAA(トリプレア)だ。「メキシコのファンはいつも素晴らしい歓迎をしてくれて、プロレスが分かっていて他団体で初の防衛戦をするのにふさわしい場所だ」と語るAJスタイルズに対して、AAAが用意した挑戦者は、初代AAA世界ヘビー級王者であり、AAAヘビー級戦線の中心として長く活躍しているエル・メシアスだった。
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11月3日のAAAテーピングマッチで、遂にタイトルマッチが実現。メキシコのファンに大歓声で迎えられたAJスタイルズは、エル・メシアスを相手に見事に王座防衛。試合後は、メシアスと健闘を讃えあった。AJスタイルズは、次に日本の『WRESTLE-1』に参戦して真田聖也を相手に王座防衛戦を行う予定だ。
ちなみに、このテーピング大会のメインでは、6人タッグマッチが行なわれ、チェスマン、イホ・デル・ファンタズマ、エル・テハノJRが、ペリート(イホ・デル・ペロ・アグアヨ)、シベルネティコ、フェニックスに勝利している。CMLLから電撃移籍したイホ・デル・ファンタズマのプッシュが続いているようだ。
AAAオフィシャルサイト

新王者を決める事を宣言したディクシー・カーター
並行して行なわれているTNAでのストーリーは、勝手に離脱して他団体で王座防衛戦を行ったAJスタイルズの王座は剥奪したとして、新王者を決めるトーナメントを行なう事を女社長ディクシー・カーターがスパイクTVで放送しているTNAの番組『インパクト・レスリング』の2013年10月31日放送回で宣言した(ちなみに、この新王者とTNAに戻ってくるAJスタイルズで統一戦を行う予定になっている)。ディクシーの独断で、ジェフ・ハーディ、クリス・セイビン、ボビー・ルード、ジェームス・ストーム、カート・アングル、オースチン・エリーズ、サモア・ジョーがトーナメント参戦に選ばれ、前王者であるブリー・レイは外された。また、そのブリー・レイの策略に嵌り、引退までTNA世界王座に挑戦出来ない事になっていた“アイコン”スティングに対しても、その条件は白紙に戻したディクシー。しかし、その代わりTNA殿堂者でありレジェンドであるスティングに対して、TNA世界ヘビー級王者決定トーナメントの最後の枠を争うガントレットマッチに参戦させてしまったのだった。90年代のアメリカンプロレスを作ったレジェンドに対し、あまりに失礼な条件だが、それでもスティングはガントレットマッチに参戦した。しかし、同じユニット「メインイベント・マフィア」の手下であるマグナスの裏切りで、スティングは最後の最後で脱落。マグナスはトーナメント最後の1人となったが、このアングルも続いていきそうだ。
そして、同じくTNA殿堂者であるカート・アングルも、PPV大会『バウンド・フォー・グローリー』で敗れたボビー・ルードと再戦するも、再びコーナーポスト最上段からルードを投げた時、前回と同じくアングルが意識を失い、レフリーが試合続行不可能とレフリーストップ。復帰後、試合で意識を失うというストーリーが続いているアングルだが、こちらも目が離せないだろう。
TNAの舞台裏に目を移せば、親会社パンダ・エナジー社が団体売却する動きだが、パンダ・エナジー社の社長ジャニス・カーターは売却はしない事を改めて公表。しかし水面下では動いているようだ。有力と言われていたバイアコム(スパイクTVの親会社)、エリック・ビショフ(&ハルク・ホーガンがスポンサーを見つける)は一歩後退。逆に90年代のオルタナティヴ・ロックを代表するバンドであるスマッシングパンプキンズのボーカル・ビリー・コーガンが新オーナーの有力候補として急浮上してきた。このコーガンは資産家であると同時に熱心なプロレスファンで過去にECWのリングにも上がっている。2011年にはインディプロレス団体『レジスタンス・プロレスリング』を旗揚げしており、トミー・ドリーマー、スティーブ・コリノという有名選手も参戦している。ただ、コーガンとは別の人物(会社)が買収に動いているという話もあり、今後も予断を許さないようだ。
電子書籍版はマット界舞台裏11月14日号みちのく20BJWユセフトルコ全日ドリーWNC後楽園Reina新木場に収録されました。
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