(C)Superkombat
　2012年10月14日に開催されたK-1両国大会が、知名度が無くても、グローリーと比べてそん色ない実力者が集まったとキックマニア達には評価されているが、その大きな要因は、欧州第三のキック団体であるスーパー・コンバット勢が参戦した事が大きい。
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　スーパー・コンバットはルーマニアを中心に東欧で大会を行っており、年に5回前後開催されるが、どの大会でもヘビー級トーナメントを開催している。従って、K-1両国大会で、何人もの選手が“スーパー・コンバット王者”と紹介されていたが、そういう事である。
　今大会でもヘビー級トーナメントが開催され、欧州のK-1大会常連で過去に、アレクセイ・イグナショフやダニエル・ギタに勝利している実績をもつロマン・クレイブルが優勝。また、同じく欧州K-1常連であるセバスチャン・チオバヌ、ジャバット・ポトラックが対戦し、チオバヌが勝利。そしてPRIDE参戦経験もあるルーマニアの英雄的存在の柔道王、アレクサンドル・ルングも、ハワイからきた総合格闘家デイチ・プゥとK-1ルールで対戦し、まさに肉弾戦という迫力ある試合となった。最後はルングがロープ際にプゥを追いこみノックアウト。試合後、ルングは、まだまだ力が有り余っているとばかりに腕立て伏せをするパフォーマンスで地元のファンを喜ばせた。
　95キロ級の実力者、アンドレイ･ストイカも勝利すると、K-1参戦をリング上で口にし、大会終了のフィナーレでもスーパーコンバット・エドゥアルド・イミリア代表が、優勝したロマン・クレイブルをはじめ、まだまだK-1に選手を送り込む事をアピールした。
　一週間前にK-1両国大会があり、大挙として選手を送り込んだのだが、それでもまだこれだけの実力者を揃えて大会が開催出来るという事は、いかに欧州がK-1ヘビー級の層が厚いかを証明するものだろう。
■　Superkombat World Grand Prix Ⅳ
日時：10月20日
場所：ルーマニア
＜ヘビー級（+96kg）トーナメント決勝＞
○ロマン・クレイブル（チェコ）
　判定
●ラズバン・ギタ（ルーマニア）
＜ルーマニア ナショナルタイトル 75kg＞
○ミオドル・オラール（ルーマニア）
　判定
●アドリアン・ミツ（ルーマニア）
＜+96kg＞
○セバスチャン・チオバヌ（ルーマニア）
　判定
●ジャバット・ポトラック（ボスニア・ ヘルツェゴビナ）
＜+125kg＞
○アレクサンドル・ルング（ルーマニア）
　2R KO
●デイチ・プゥ（アメリカ）
＜-95kg＞
○アンドレイ･ストイカ（ルーマニア）
　判定
●トニー・ミラノビッチ（クロアチア）
＜ヘビー級（+96kg）トーナメント準決勝＞
○ロマン・クレイブル（チェコ）
　3R KO
●スティーブ・バンクス（アメリカ）
＜ヘビー級（+96kg）トーナメント準決勝＞
○ラズバン・ギタ（ルーマニア）
　判定
●ゴーラン・ラドニッチ（モンテネグロ）
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