空手バカ一代作画 影丸穣也さん逝去

 またしても悲しいニュースが報じられた。あの梶原一騎原作『空手バカ一代』の作画をつのだじろうから引き継いだ事で有名な漫画家、影丸穣也さんが4月5日、膵臓癌のため東京都内の自宅で死去された。享年72歳。
 元々、大阪の貸本漫画出身であるが、その後、少年誌、青年誌に活躍の場を移し、特に梶原一騎・真樹日佐夫兄弟の原作漫画を手掛ける事が多く、上記の『空手バカ一代』の他、真樹日佐夫先生のライフワークであった『ワル』シリーズ全てを手がけた。
 梶原一騎先生の最後の漫画作品となった『ピストン堀口物語』や『巨人の星』の続編である『巨人のサムライ炎』、『ああ五高 武夫原頭(ぶてんげんとう)に草萌えて』『復讐鬼』『白鯨』など組んだ作品も多数。『カラテ地獄変』では作画をしていた中城健が急に降板した時も、代役を引き受けて最終回まで完結させており、コワモテの梶原一騎先生から信頼が厚い漫画家でもあった。
『ああ五高 武夫原頭に草萌えて』現在までに一度も単行本化された事のない幻の第一話より。梶原一騎先生と影丸穣也さんが一緒に取材旅行に行くという旅行記を描いた回で、作品のストーリーとは関係ない為に収録されなかった様だ。
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あの梶原一騎先生と一緒に旅行に行けるというのは、影丸穣也さんがどれだけ信頼されていたか分かる。
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