10月6日、新生武士道掣圏真陰流 神楽坂スタジオでミル・マスカラス、ドス・カラス、初代タイガーマスクが記者会見を行い、明日に迫った『仮面貴族FIESTA2011~ミル・マスカラス来日40周年記念試合~』『DEPO MART・10周年記念興行~僕らの夢のオールスター戦~』後楽園ホール大会に向けて、意気込みを語った。
憧れの人を前に初代タイガーマスクも緊張気味!?
3人は同大会においてトリオを結成し、タイガーマスク&CIMA&ウルティモ・ゲレーロ組と対戦する。まさにマスカラスの来日40周年記念に相応しいドリームマッチだ。
マスカラスブラザーズが揃って来日するのは、2004年1月4日の『ハッスル1』(マスカラス&ドス・カラス&シコデリコ・ジュニアvsトム・ハワード&スティーブ・コリノ&ダスティ・ローデス)以来、7年9ヵ月ぶりのこと。また、マスカラスと初代タイガーマスクが組むのは、2009年3月29日の『仮面貴族FIESTA 2009』(マスカラス&初代タイガーマスクvs藤波辰爾&グラン浜田)以来、2年7ヵ月ぶり3度目のこととなる。レジェンド2人が揃うことさえ稀なのに3人が並び立つとは、まさに”僕らの夢のオールスター戦”だ。
「自分の憧れである2人とタッグを組めるなんて。この記者会見でも緊張していますが、明日の試合はもっと緊張するんじゃないかなと思います。でも、明日は気持ちよく、楽しんで試合をやりたいと思います」
そう力強く宣言した初代タイガーマスクを見守るマスカラスとドス・カラスも嬉しそうで、3人でトリオを組めるのが楽しみで仕方ない様子だ。
「ここにいる私の兄弟と、初代タイガーマスクとトリオを組めることは大変光栄に思うし、この試合を皆さんも楽しみにしてくれていることだろう。質問があれば答えさせてもらうよ。政治でも、経済でも、日本のことでも、メキシコのことでも、アメリカのことでも何でも構わないから(笑)」(マスカラス)
「この機会を与えてくれたことを大変嬉しく思っている。明日、私のファンと会えることも、後楽園ホールで試合ができることも楽しみにしてるよ」(ドス・カラス)
余裕を感じさせる発言からわかるように、コンディションもかなり良さそう。今回はマスカラス来日40周年記念の興行。それだけに思い入れが強く、しっかりと調整してきたようだ。
「日本に来る前、私はメキシコやアメリカで活躍していたけれど、その模様をマスコミの皆さんが報道してくれていたから、1971年に来日した時、実に2000人を越すファンが出迎えてくれた。あの時のことは思い出深いよ。今回の来日も本当に嬉しく思っている。来るたびに私は日本の素晴らしさに感動してきたし、日本の良さをどんどん吸収してきた。今回もこれまでと同じ。ここにいる記者の皆さんは若い方たちだけれど、そういう世代にも私の試合を見てもらいたいと思うよ」(マスカラス)
「日本のプロレスはまだまだ大丈夫」(マスカラス)
今回の会見はレジェンド3人が揃う滅多にない機会だったため、様々な質問が飛んだ。
マスカラスブラザーズが頻繁に来日していた頃は日本プロレス界の黄金期。その華麗なファイトで日本中を熱狂させた。しかし、今のプロレス界は厳しい状態が続いている。その現状について聞かれた2人は真剣に自分の意見を語ってくれた。今回の興行がプロレス復興に繋がればと考えているようだ。
「野球にしろ、フットボールにしろ、全てのスポーツにおいて、いい時もあれば悪い時もあるからね。私がよく来日していた頃は夜の8時からテレビ中継を放送していて、老若男女問わず全員が試合を見てくれていた。今は中継が深夜だから、見る機会は少なくなっているけれど、それでも8月の興行(IGF8・27両国国技館大会)には多くの人が集まっていたじゃないか。私たちがいいものを伝えていけば、プロレスはまだまだ大丈夫だよ」(マスカラス)
「かつては全日本や新日本に参戦して、私としてはいい試合をしてきたつもりだし、それを見たファンは喜んでくれていたと思う。今は団体がたくさんあって、選択肢が増えているけれど、どんな小さい会場でもファンは喜んで足を運んでくれているはず。そういう人たちに対していい試合を見せていけば、プロレス界は再び盛り上がっていくんじゃないかな。心配することはないと思うよ」(ドス・カラス)
「プロレスに対する誇りを取り戻したい」(初代タイガーマスク)
相手の3人も強豪だが、「初代タイガーマスクとはメキシコでの2年ぐらい一緒に戦っていた。久しぶりのタッグでも問題ないね。彼のことはよく分かっている。プロとしてコンディションを整えて、最高の試合を見せたいね」とマスカラスは絶対の自信を示した。
その発言を聞いて大きく頷いた初代タイガーマスクは「私にとっては雲の上の人なので、試合が楽しみでしょうがないです。彼らを尊敬する気持ちでいっぱいですし、組めることが本当に幸せです。誇りに思えて仕方ありません」と感慨深げ。最後に明日の大会に向けてこう宣言した。
「ファンの注目が非常に高いことはよく分かっています。明日の試合から”プロレスはこんなに楽しかったんだよ””こんなに凄い人たちがいたんだよ”ということを感じ取ってもらいたいです。今日の発言を聞いていても、お2人は誇り高い存在だと感じます。そういうプロレスに対する誇りを取り戻すためにも、頑張っていきたいと思います」
日本のファンに最高の試合を見せることを誓った3人。対戦相手は現在のトップ選手となるだけに、厳しい戦いが予想されるが、それでもプロレスの素晴らしさを伝えるべく、最高のファイトを見せてくれるだろう。
■ 仮面貴族FIESTA2011『ミル・マスカラス来日40周年記念試合』
日時:2011年10月7日 開場17:30開始18:30
会場:後楽園ホール
当日券 後楽園ホール1F当日券売場で16:00より販売。
<ダブルメインイベント第2試合『ミル・マスカラス来日40周年記念試合』60分1本勝負>
ミル・マスカラス&ドスカラス&初代タイガーマスク
vs.
タイガーマスク&CIAM&ウルティモ・ゲレーロ
<ダブルメインイベント第1試合『ハヤブサ・プロデュースマッチ』60分1本勝負>
大ハヤブサ&新崎人生&ザ・グレート・サスケ
vs.
佐々木健介&プリンス・デヴィット&エル・サム ライ
<第4試合『スターダム提供試合』30分1本勝負>
愛川ゆず季&高木三四郎vs.パッション・ナッキー&岩谷麻優
<第3試合『スペシャル6人タッグマッチ』30分1本勝負>
グラン浜田&NOSAWA論外&TAKAみちのく
vs.
ブラック・タイガーV&サスケ・ザ・グレート&山縣優
<第2試合『X-LAW女子選手権試合』30分1本勝負>
A☆YU☆MI(王者)vs.大畠美咲(挑戦者)
<第1試合『超異次元マスクマン・バトル』30分1本勝負>
テロリスト”F” vs. 菊タロー
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