つくしvs優華がメイン!勝愛実アイスリボン有終の美~7・12アイスリボン573

16歳対決のつくしvs優華がメインに!
■ アイスリボン573~引退直前!!勝愛実アイスリボンラスト参戦~
日時:7月12日(土) 18時00分試合開始 17時30分開場
会場:アイスリボン道場 観衆125人(超満員札止め)

140712IceRibbonYuki
大会前に、練習生「ユキ(仮)」が紹介された。得意の英語と韓国語で自己紹介を行った。
—プロフィール—-
氏名:ユキ(仮)
生年月日:1月9日
血液型:A型
出身地:非公開
身長:163cm
体重:53kg
趣味:プロレス観戦、歌、ダンス
特技:英会話、韓国語会話、スペイン語会話

フェリス女学院(英文科)卒業で、英語、韓国語、スペイン語が堪能なマルチリンガル。先月まで銀行勤務のOLをしながらプロレスサークルに通っていたが新たな世界への挑戦を決意!!6月末で退職し、7月より練習生となりプロレスラーデ ビューを目指す。

<第1試合 タッグマッチ15分1本勝負>
〇くるみ、弓李
 12分03秒 ナッツクラッカー⇒片エビ固め
内藤メアリ、●松本都(崖のふち)
 4.26道場マッチ以来のタッグ結成となったくるみ&弓李のティーンズタッグは、スタートからアイストレインを決めるなど、ティーンズらしいファイトで都&内藤を翻弄する。対する都&内藤は、内藤の暴走ファイトが一気に攻め込みたいティーンズのリズムを要所要所で狂わせる。さらに「40」と書かれた缶の中からマジックを取り出した内藤は、不気味な笑みを浮かべて、弓李に襲い掛かるが…
 ここでくるみが内藤の突進をカット。そして弓李が羽交い絞めにした内藤の顔に逆にくるみがマジックで落書き開始!しかし顔に落書きをされた内藤は、なぜかパワーアップ!?くるみ、弓李にラリアットを叩き込み、さらには2人まとめてのクローズラインを決めると、髪を振り乱しながら雄叫びを上げる。試合後、都が「ちょっと見ない間に内藤さんが怪奇派の道を歩んでいて、ちょっと圧倒されてしまいました。」と語っていたが、内藤のファイトは、あの都が引くほどの凄さなのだ。最後は都がくるみのトッププレスからのナッツクラッカーにフォール負けを喫したが、内藤は試合終了後も、セコンド、そして座談会と顔の落書きを落とすこともなく、全く気にする素振りさえ見せなかった。

<第2試合 シングルマッチ10分1本勝負>
〇藤本つかさ
 9分12秒 ビーナスクラッチ
●235
 一週間前の座談会での235の言葉に引っかかった藤本からのリクエストで実現したシングル戦。開始早々、得意技の大声を張り上げる235だが、藤本は涼しい表情。よくよく見ると藤本の両耳に何やら詰め物が。「耳栓しているから聞こえな~い。」と235の先制攻撃を制した藤本は、首投げからのサッカーキックを決めると、グランド技で235をじわじわと攻めていく。 なんとか藤本のグランド技を切り返して、藤本の耳栓を奪った235は、コーナーに追い込んでの大声からクロックヘッドシザースを狙う。さらにクロスボディアタックの3連発、逆エビ固めと追撃する。藤本のミサイルキックをすかしての丸め込みでは、カウント2.5まで追い込む。最後はビーナスクラッチにフォール負けを喫した235だが、残り時間1分まで粘る好ファイトだった。
「今日は藤本さんに試合でも負けて、かわいそう対決でも負けてしまいました。藤本さん、恐れ入りました(と藤本に深々とおじぎ)。でも、すごく楽しかったです。チャンピオンからシングルを申し込まれるのはないので、すごい楽しかったです」と235。一週間前とは違い笑顔でのコメントだった。

<第3試合 シングルマッチ10分1本勝負>
〇紫雷美央
 5分28秒 紫閃光⇒体固め
●寿ゆり
 藤本が“ペイントレスラー対決”と称した美央vs寿の初シングル戦。先手を取って、相手の“ペイント剥がし”を仕掛けたのは美央。ロープに寿を張りつけてつけ まつ毛を剥がそうとする。必死に抵抗しながら、これを阻止した寿は「長いまつ 毛はギャルのポリシーなんだよ!」と怒りのエルボーで反撃。得意ののど輪落とし、さらに初公開の腕ひしぎ十字固めを決めるが、美央の蹴りが寿の追撃を許さ ず追い込むには至らない。
 途中、美央が持ち込んだぞうきんを巡って“ペイント剥がし”の攻防も展開されたが、最後は美央のダブルアームフェイスバスター、側頭部への蹴りをまともに浴び寿がフォール負け。この日は美央の蹴りに対して、ほぼ無防備だった寿。最後もクリーンヒットの一撃となった。寿は試合後「今日はただでさえ暑くて顔が溶けているのに剥がされそうになって本当にあせ りました。でも美央さんのすっぴんがすごい私は見たかったです。もうぞうきん でめちゃくちゃにしてやろうと思いましたが、取られたくない気持ちもわかるんで、そこはちょっと地味に仲間意識が湧いちゃって…これからもペイントレスラー同士、頑張りましょう!」と美央に対して仲間意識が芽生えたことを明かした。一方の美央は「言っときますけど、私はナチュラルペイントですからね」と、寿との違いを強調した上で「ゆるたんの熱い拳とともに放たれた“まつ毛はポリシーだ”っていう言葉のセンスも素晴らしいね。私もわかります。アイプチは命だ!すごい大事なので。今後は化粧を賭けずに試合をしましょう」と語った。

<第4試合 ラストハムカツタッグ タッグマッチ15分1本勝負>
〇成宮真希、世羅りさ
 11分48秒 ユルネバ⇒片エビ固め
●星ハム子、勝愛実(JWP)
 この日の大会には“引退目前!勝愛美アイスリボンラスト参戦”のサブタイトルが ついていた。今大会の翌日に引退が決まっている勝の希望でハム子との最後のハ ムカツタッグで出場となった。現タッグ王者である.STAPとの一戦に臨んだ勝は、ハム子とのタッグを楽しむかのように.STAPへのハムカツサンド(=サンドウィッチボディアタック)、ハム子を抱え上げて世羅の上に落とす合体プレス、さらには逆エビ固めの競演と、タッグ王者相手にタッグプレーで勝負に出る。また、勝へのリスペクトをアピールしてきた世羅を相手に1対1の攻防を展開するなど、この一戦の主役は勝。アイスリボンでの最後の試合を充分に自身の心に刻み込むかのような好ファイトだった。
 最後は.STAPが王者としての底力をみせ、世羅が場外で勝をけん制している間に、成宮がハム子を捉え、スピア、ソバットとつなぎ、ユルネバでフィニッシュを決めたが、勝のラストマッチはここでは終わらなかった。試合後の座談会。ハム子の合図で勝に全員からの串刺し攻撃の“贈り物”。そして最後は全員で勝をカバー。アイスリボンが勝から最後のカウント3を奪い、勝のアイスリボンラストマッチのフィナーレとなった。
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 勝は「嬉しいプ レゼント、ありがとうございます。デビューして初めて他団体にオファーいただいたのがアイスリボンさんでした。右も左もわからなくて、でも、アイスリボン さんの雰囲気は明るくて、楽しくて、毎回、参戦するたびに本当に楽しみにして いる自分がいました。そして、明日、引退が決まっているんですけど、最後の最後に参戦させていただいたのも、ここのアイスリボンさんでした。本当に最後のトレインは痛かったけど、嬉しい痛みとして受け止めます。明日まで全力で駆け 抜けたいと思います」と、ハム子から送られた花束を手に笑顔をみせた。
 また戦いを終えた世羅は「前回、シングルマッチで勝さんと最後の対決だとか言って、その次JWPさんの青春無限大で最後の対決だと言って、・・・で今日、3度目の正直で最後の対決、タッグマッチをさせていただきました。最後、最後として3回も戦える機会があるなんて思わなかったんですけど、本当に勝さんと戦えたことは私の人生の中で大きな大きなものになっていくと思います」とコメント。
 「最後に勝さんと戦う機会を持つことができて嬉しかったです」と語った成宮は、「そして私は明日、九州プロレスさんの熊本大会に参戦してきます。復帰して初めての凱旋試合。友だち、家族、親戚もいっぱい来てくれます。そして、それ以上に、復帰のきっかけになってくれた、支えになってくれた人たちがたくさん来てくれます。もうすぐ自分は仕事を辞めて、プロレス1本になる時期に、復帰のきっかけをくれたみんなの前で試合ができるってことを運命だと思っているし、熊本のみんなに沢山のパワーをもらって、沢山のパワーを与えて、もっともっとプロレスが大好きになって、それをこのアイスリボンの道場でぶつけられるように頑張ってきます」と、翌日の熊本での凱旋マッチへの思いを熱く語った。

<第5試合 シングルマッチ20分1本勝負>
〇つくし
 10分13秒 でんでんむし
●優華
 前回のタッグ戦で優華にフォール負けを喫したつくしは、その場で優華にシング ル戦を直訴。これを了承し、この一戦をメインエベントで行うと発表した。優華にとっては、シングルマッチでのメイン登場はこれが初。それ相当のプレッシャーを背負っていた優華だが、試合開始のゴングが鳴るや、射るような視線を つくしに向けると、じわじわとつくしとの距離を縮めていく。そして、ロックアップ…ではなく、いきなり張り手、エルボーの打ち合いからスタート。試合は 両者の気の強さを感じさせる、ごつごつした激しい戦いが繰り広げられていく。
 序盤戦での場外戦でも両者一歩も退くことなく、真正面から感情むき出しで渡り合ってみせた。共に16歳、優華に至ってはデビュー7か月、しかし、いい意味で、この2人の初シングル戦には、そういう言葉からイメージされる“フレッシュ さ”はない。目の前の相手を叩き潰すために戦う…プロレスの本質ともいえる戦いがそこにはあった。特に優華はデビューから7か月。もちろんまだまだ荒削りな 部分はあるが、それを補って余りあるファイト内容だった。
 一進一退の攻防の中、最後はつくしのでんでんむしにカウント3を奪われた優華は「初シングルメインでした。すごくすごく悔しいです。デビューのきっかけと なったエキシビションの相手をしてくださったのはつくしさん。その時はすっご い憧れでした。負けず嫌いなところも、強いところも、ずっと憧れでした。でも日に日にライバルに変わりました。ライバルに変わって、つくしさんを見て、絶対に超そうと練習してきた日々。それがあったからこそ、今日、初メインのシングルでつくしさんが相手というところまでたどり着けたんだと思います。本当に 悔しかったです。でも、絶対に手を振り払われると思ったんですけど、最初も最後も握手をしてくれて、リング上ではライバルですけど、すっごい大好きなつくしさんだったんで本当に嬉しかったです。美央さんがいないと何もできないじゃなくて、少しは自分の力を見ていただけたと思います。次は絶対につくしさんに 勝ちたいと思います」と、悔しさを強調し、つくしを“ライバル”と位置付けた。
 一方のつくしも「デビューして7か月、つくしも優華との対戦の前にいろんなことを考えてきました。つくしがデビューして7か月経った時、板橋大会でメインを張ったり、つっかさんと髪型がかぶっているとかやったりしていました。そう考えてみると4年経って“つくしみたいな選手になりたい”とか言ってくれる人が現れ、こうしてバチバチ戦える優華と出会えて、つくしは幸せです。これからも バチバチしたり、組んだりしていきたいと思いました。優華、ありがとうございました!」と優華を好敵手と認めた。つくしvs優華は、近い将来、必ず後楽園ホールのメインへと昇華していく。この日の一戦がその第一歩であり、立ち見も出た125人超満員の観衆は、その貴重な目撃者となった。

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