事件が起こったのは12月10日のリアルジャパン後楽園ホール大会だ。メインには”金8トリオ”の初代タイガーマスク、藤波辰爾、長州力組が揃い踏み、お客さんを満足させていたから、事件が起こったことすら知らないファンの方が多いと思われるが、6人タッグマッチの最後で、ある種の仲間割れが勃発。リアルダーク軍のタイガー・シャークが放ったハイキックが折原昌夫にモロに命中。折原は失神してしまったのだ。
プロレスの筋書き展開上の演出ではない。折原は「試合が終わったのかも覚えてない」そうで、ガチンコでKOされてしまったことになる。さらにシャークは平井丈雅代表にも暴挙を働き、無言で控え室へ。一週間たっているが、折原の電話連絡にも出てこないままだという。
この6人タッグはそれだけでは終わっていない。ブラック・シャドーもまた急角度のバックドロップを受けてクビが回らなくなり、現在も入院中だというから非常事態であろう。これらを受けて、折原が急遽記者会見を召集した。折原の怒りが収まっていないのは当然のようでもある。
開口一番、折原は「まず会社に聞きたい。これは会社命令なのかってことですね。シャークそのものはリアルジャパンのキャラクターですから、俺からしては当然疑惑を持ってしまう。“これは佐山聡の陰謀ではないのか?”と。“会社側がシャークに対して指令を出したんじゃないか?”とね」。
なるほど、シャークはリアルジャパンの所属選手であり、佐山総監のお墨付きでデビューした直弟子には違いない。折原らのリアルダーク軍と行動を伴にしていただけであって、スパイであった疑惑さえ浮上している。
会見に同席した平井代表は「この件に関しては何が何だか分からないというのが会社の見解。こんなことをさせるのは団体の思想から言ってもありえない」とこの意見を否定。試合中に何らかの行き違いがあったのではとの質問も飛んだが、真相はわからずじまいであった。
ちなみにシャークは、控え室にR・D・W・Cのベルトと自らのマスクまで投げ捨てて姿を消していたという。
ところで、団体側に正式認定を要求していたそのR・D・W・Cのベルトであるが、折原の勝ち方が急所蹴りによる丸めこみでのアレキサンダー大塚選手からの3カウントだったので、会社としては認めるわけにはいないという。これに対しても折原は、「ふざけるな、バカヤロウ! レフェリーが3カウント取ったら俺の勝ちだ。文句あるならレフェリーに言え。佐山が納得するような勝ち方をするなんて約束した憶えはない」と激昂していた。
それどころか、「うちにはまだ物凄いメンバーがいる。もし、来年も俺がリアルジャパンのリングに立つことになったら、そいつがチームに加わっている」と、新メンバーの加入まで予告。リアルジャパンが揺れている。
なお、会見に使われた「ファイティングカフェコロッセオ」は2010年1月30日(土)をもって閉店となる。1月18日(月)~1月24日(日)には、来店選手サイン入り写真パネルなど店内展示品のオークションを行う。ぜひ行ってみよう!
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