笑いと癒しのDEEPメガトン劇場が、熱狂と興奮に包まれた! メガトン王座戦は川口雄介がKO初防衛 10・10『DEEP 44 IMPACT』

 10日、東京・後楽園ホールにて『DEEP 44 IMPACT』が開催された。今大会は、王者・川口雄介と挑戦者・誠悟による初のDEEPメガトン級タイトルマッチが、なんとメインに大抜擢。いつも大味なメガトンファイトが、後楽園の晴れ舞台のメインをビシッと締め括れるのか、別の意味で注目が集まったが…。
 昨年行われた初代王座決定トーナメント以来、アンコ型ファイター達によるドタバタ試合の連発で、観客に爆笑と癒しを与え続けてきたDEEPメガトン級戦線だが、今回のタイトルマッチも、開始早々足を止めてのメガトンパンチをバチバチと交錯させる両者に、「待ってました!」とばかりにヤンヤの喝采が浴びせられる。第1R、時間が進むに連れ、王者・川口のパンチが誠悟の顔面を的確に捕らえる場面が増えてくる。やがて誠悟の足が完全に止まり、川口のフック、ストレートが誠悟の顔面にことごとくクリティカルヒット。沸きあがる大歓声!
 ――と、ここで「はい、ご苦労様でした」と終わるのが、今までのメガトンファイトであったが、ここから誠悟は顔面をボコボコに変形させながらも心折れず、反撃のフックをぶん回して応戦する! これが「チャンピオンシップ」の魔力なのか!? 誠悟は、限界を超えた力だけでリングに立っているように見える。2R目には、ついに川口に組み付き、十八番の首投げ→袈裟固めのコンボが炸裂! 後楽園に、地鳴りのような「誠悟」コールが湧き起こる。
 誠悟の怒濤の反撃に追い込まれた川口は、秘密兵器(?)のローキックを解禁。殴り合いに集中するあまりにガラ空きとなった誠悟の下半身を容赦なく削りにかかる。3R、川口の鬼のロー攻めに誠悟の動きは完全にストップ。ロープ際で集中砲火を浴び続けたところで誠悟セコンドがタオルを投入、川口が晴れてメガトン王座の初防衛に成功した。真っ向勝負で、最終ラウンドまでド突き合いを繰り広げた両雄。後楽園のメインを、見事に大歓声に包み込み、最高の形で興行を締め括ることに成功した。
091010_main01.jpg
打たれても!
091010_main02.jpg
打たれても!
091010_main03.jpg
091010_main04.jpg
打たれても、決して心折れない誠悟の根性が、名勝負を生んだ。チャンピオンシップの名に恥じぬ激闘を繰り広げた両者に拍手!
 
 試合後川口は得意満面にマイクを握り、
「この間のDREAMの会場で、お客さんに『あの人、格闘家“っぽい”ね?』って、指さされました(笑)。格闘技ファンの皆さん、僕が川口雄介です! よく覚えておいてください! 次は大きな舞台で会いましょう!」
と、“上のリング”出場へ猛アピール。川口は、層の薄い日本のヘビー級戦線の救世主になれるのか!? 大いに注目したい!
091010_mikukin.jpg
 “元祖金ちゃん”試合後の仰天発言に、絶対女王MIKUとWINDY智美の好勝負! 今回も盛り沢山なDEEPの闘い模様の全容は、16日発売の『マット界舞台裏』10月22号にて是非!
週刊マット界舞台裏’09年2月19日号~2・10『DEEP&CMA』感謝祭ルポ
週刊マット界舞台裏’09年3月05日号~2・20『DEEP40』完全レポート
週刊マット界舞台裏’09年4月30日号~4・16『DEEP41』菊野克紀の戴冠劇
週刊マット界舞台裏’09年7月09日号~6・30『DEEP42』OUTSIDERの加藤友弥
■『DEEP 44 IMPACT』
2009年10月10日(土)開始:18:00(フューチャーファイト開始:17:45)
会場:東京・後楽園ホール
<フューチャーファイト第1試合 63kg以下契約 5分2R>
○薩摩竜仁(BLUE DOG GYM)
(判定3‐0)
●小林博幸(T‐BLOOD)
<フューチャーファイト第2試合 70kg以下契約 5分2R>
○加藤友弥(BONDS)
(判定2‐0)
●三縄良太(超人クラブ)
<第1試合 65.8kg以下契約 5分2R>
○長倉立尚(吉田道場)
(1R 1分19秒 TKO)※ドクターストップ
●長谷川史(NEX)
<第2試合 62kg以下契約 5分2R>
○クレイジー・ヒル(バンゲリング・ベイ)
(判定2‐0)
●岡元飛竜(マッハ道場)
<第3試合 65.8kg以下契約 5分2R>
○北田俊亮(パラエストラ千葉)
(2R 2分09秒 腕ひしぎ十字固め)
●クレベル・コイケ(ブルテリアボンサイ)
<第4試合 77.1kg以下契約 5分2R>
○白井祐矢(Team MAD)
(判定3‐0)
●岩瀬茂俊(T‐BLOOD)
<第5試合 87kg以下契約 5分2R>
○金原弘光(UKR)
(1R 0分25秒 KO)
●MAX宮澤(荒武者総合格闘術)
<第6試合 83.9kg以下契約 5分2R>
○桜井隆多(R‐BLOOD)
(1R 3分46秒 ストレートアームバー)
●ホセア・ワレ(スパイク22)
<第7試合 77.1kg以下契約 5分3R>
○長谷川秀彦(SKアブソリュート)
(判定3‐0)
●上山龍紀(U‐FILE CAMP)
<第8試合 51kg以下契約 DEEP女子ルール 5分2R>
○MIKU(クラブバーバリアン)
(判定3‐0)
●WINDY智美(パンクラスism)
<第9試合 DEEPメガトン級タイトルマッチ 100kg以上契約 5分3R>
○川口雄介(BLUE DOG GYM)
(3R 3分27秒 TKO)
●誠悟(フリー)
※初代王者川口が初防衛に成功。