燃えて、再生したCORE STADIUM開催試合も4戦目…新しい闘いの芽は生まれたか? 8・2地下プロレス『EXIT-19 CORE:D』

「EXIT JAPAN」(EXIT出場の日本人勢)の強化基地として、多くの地下戦士たちが真夜中に自らを鍛える、歌舞伎町二丁目「新宿ジム」。この新宿ジムが「CORE STADIUM」と名を変え、地下プロレスの試合が開催されるようになって、今回の『EXIT-19』が4戦目。6月7日の2戦目『EXIT-17』では、謎の火災に見舞われたにも関わらず、焼け野原のまま試合が強行され、7月5日の3戦目『EXIT-18』では、鮮やかな紅と黒に彩られた新生CORE STADIUMが、ファンの目の前に姿を現した。
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今回も行われた古典緊縛継承緊縛師・春兜京(はると・きょう)による緊縛デモンストレーション! 屈強な地下戦士たちの手に触れられた仮面の女も“昇天”!?
 今回の第1試合は、スパーク青木と入道の“新生地下戦士”同士の対決。新宿二丁目「BAR EXIT」開催の“本戦”レギュラーを目指す、CORE STADIUM発の地下戦士である両者は、屋根に響き渡るほどの怒号をあげながら、打撃と関節技を渾身の力で絞り出す攻防を見せる。
 …しかし、それに満足しないのが、この試合でレフェリーを務めた“地下の牢名主”富豪2夢路。なんとレフェリー夢路は、試合中にも関わらず、突如両選手に“喝”を入れ始めたのだ!
「もっとやれ! この野郎!」
 怒鳴りあげ、両者にストンピングを入れる(!)レフェリー夢路。すると、その喝に呼応して両者の闘いは、さらに激しさを増していった。詰めかけた観客が、湿気と熱気で蒸し風呂状態となったCORE STADIUMの中、固唾を呑んで第1試合を見守る。観客が時には押し黙り、時には叫び声をあげながら、ひたすらに続くリングの激闘をじっと見つめる、この光景。それはあたかも、昭和のプロレスの“怖さ”が復権したかのように見えた――。
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夢路の檄に導かれ、喧嘩ファイトを延々と繰り広げるスパークと入道。試合は腕ひしぎでスパークが勝利した。
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 サプライズは、全試合終了後に起こった。地下の“怖いプロレス”に感銘を受けた一人の大男が突如、麻縄に囲まれたマットに向かって歩を進める。男は昭和プロレスの凄みを知る男・“金髪鬼”後藤達俊。後藤は、メインイベント出場の全選手と握手し、
「面白ぇなぁ地下プロレス。昔を思い出すよ」
とつぶやきながらリングを去っていった。この先、“Mr.バックドロップ”が地下の闘いに絡んでくる可能性はあるのか!?
 白熱する一方のCORE STADIUMの闘い模様、その詳細は7日発売の『マット界舞台裏』8月13日号まで、しばし待たれたし!
週刊マット界舞台裏’09年7月16日号~7・5 地下プロレス『EXIT-18 CORE:C』
週刊マット界舞台裏’09年3月12日号~3・1 地下プロレス『EXIT-7 KABUKI』
週刊マット界舞台裏’09年4月09日号~南の果ての街・豪州アデレードで地下プロレス!?