ヒョードル参戦は秋口か!? ストライクフォースとM-1が共同開催合意

 アフリクションの崩壊以来、その去就が注目されていた世界最強の男、エメリヤーエンコ・ヒョードルの転向先が決まった。CBS地上波放送で総合格闘技業界に地殻変動をもたらしたものの、あっという間に自滅したエリートXCの遺産をも受け継いだストライクフォースである。
090804M1.jpg
 UFCとの交渉でも問題になったように、ヒョードルの権利を持つM-1グローバルは、共同開催にこだわった。そしてその条件を飲んだストライクフォースが、UFCの流したありとあらゆるメディア広報戦略(大半は作り話)の間隙を縫って、「60億分の1」とも称されるヘビー級チャンピオンを獲得することになる。
 それにしても、専門誌媒体の判断力が問われた一週間の攻防であった。わが世の春を謳歌するUFCであるが、単にヒョードル個人の獲得だけでなく、ライバル団体の消滅をもくろんだ契約提示に、”クレージー・ロシアン”たちは乗らなかったのだ。