9/28 ダブプロレス inside report 「二つの驚き」

ダブプロレスのshowは、初めて参戦したwrestlerに驚かれる。それには、2つの理由がある。
まず一つ目は、演出へのこだわり。今回のshowを例にとってみよう。
ホールで開催されるshowには、必ずといっていいほど入場ゲートが準備される。高さ約4メートルに組み上げられたそのゲートには、スクリーンと照明、スモークが設置される。今回はゲート横に大太鼓をセット、ミュージシャン「我龍」の演奏が華を添えた。
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会場で流される試合前の煽りVTR等は、ダブプロレスを初期からサポートしているカメラマン兼V.Jが作成している。そのクオリティは高く、販売されるDVDにそのまま収録される。
これらからは、代表である上田504選手が生粋のアメリカンインディマニアであり、それをshowの手本としていることが伺われる。
あるwrestlerのバックステージでの発言。「ダブプロレスの演出はすごいこんなにお金を掛けるのは、最近のプロレス興行では珍しい。」
プロレス興行のソフトの中心は、プロレスの試合である。ダブプロレスでは常設道場を構え、不定期ながら道場マッチを行うなどプロレスの技術面での鍛錬も怠ってはいない。
しかし、その他の部分、例えば演出がshowの魅力にならないはずはない。ダブプロレスでは、時々試合中に音楽を流しっぱなしにする手法が取られるが、それこそが「プロレスの試合」と「演出」を融合させる、いわば実験なのである。
二つ目は、お客さんの盛り上がりである。
ダブプロレスの大会に訪れる人の中には、ダブプロレスしか見ない、というお客さんも存在する。つまり、「プロレスファン」ではなく、「ダブプロレスファン」を既に獲得しているのだ。
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「ダブプロレスの盛り上がりはすごい。もしかすると日本一かもしれない。」これも、ダブプロレスに参戦したあるレスラーの言葉である。
お客さんの盛り上がりは、必ずshowの無いようにいい影響を及ぼす。いい内容のshowは、より大きな盛り上がりを呼ぶ。この連鎖が、ダブプロレスのshowでは起こっている。
ダブプロレスの持っている財産、それは、参加したwrestlerを驚かせるほどのshowの充実と、お客さんの盛り上がり。
だからこそ、代表の上田504は言う。「もっと、もっとたくさんの人に見て欲しい。広島に見に来て欲しい。自分たちもまた、外に打って出なくてはいけない」と。
ダブプロレスでは、次回、12月中に毎年恒例の「バンプバンプレボリューション」の開催を予定している。
kabukikid.
闘竜 会報187号
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