ポーランド勢3王者が見事に王座防衛!『KSW34』

(C)KSW

 3月5日(現地時間)にポーランド・ワルシャワで『KSW 34: New Order』が開催された。
 欧州最大のMMA団体として地元ポーランドで大きな大会を定期的に開催しているKSW、2015年にはイギリスにも進出し大成功をおさめたが、今回は地元ポーランドでの大会で3大王座戦が組まれた。いずれも、ポーランド人王者が(ポーランドから見て)海外勢を迎え撃つという形だ。KSW絶対エースである怪力世界一男マリウス・プジアノフスキー、ミドル級王者マメッド・ハリドフは5月のビッグマッチに出場となる為、3人の王者は今後のポーランドMMAを担うホープ達だ。なお、プジアノフスキーは、マルチン・ロザルスキーと再起戦を、ハリドフは、アジズ・カラオグルを相手に防衛戦を行なう事も発表された。
 メインイベントで行われたヘビー級王座戦は、ポーランドの国民的英雄パウエル・ナツラを倒して王座を奪い、その後も圧倒的な強さで防衛し続け、ヒョードルへの挑戦もぶちまけたカロル・ベドルフに元UFC戦士であるジェイムス・マックスウィーニーが挑戦した。マックスウィーニーはKSWで刺青獣の人気者マルチン・ロザルスキーに勝利して王座挑戦に抜擢されており、ベドルフからすれば、同じポーランド人ロザルスキーの敵打ちともいえる。試合は、金網にマックスウィーニーを追いこみ、もの凄いパンチラッシュのベドルフ。遂にマックスウィーニーが崩れ落ち、ベドルフが圧巻のKO劇で王座防衛を果たした。

 セミファイナルでは、ライトヘビー級王座戦が組まれ、ゴラン・レルジッチを下し、王座をポーランドに奪い返したトマス・ナルクンがMMA王国ブラジルからの刺客カッシオ・ジャカレを迎え撃った。試合はナルクンのヘンゾキックが四点ポジションだった為、反則となり中断があったものの、下から腕十字を仕掛けるナルクンを嫌がり、ジャカレがバスターで叩きつけてスタンドに戻ったところ、ナルクンの飛び膝蹴りが炸裂。ダウンしたジャカレにパウンド連打のナルクンをレフェリーが止めて、見事にナルクンがTKO勝ちで王座防衛となった。

 フェザー級王者のアルトゥール・ソウィンスキーも、ブラジルからの刺客ファビアーノ・シウバ・ダ・コンセイサオンを迎え撃った。寝ても立ってもソウィンスキーが試合を有利に進め、見事に判定勝ちで王座防衛を果たした。

■ KSW 34: New Order
日時:2016年3月5日(現地時間)
場所:ポーランド・ワルシャワ

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○カロル・ベドルフ (ポーランド/王者)
 1R 3分33秒 TKO
●ジェイムス・マックスウィーニー(英国/挑戦者)

<ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○トマス・ナルクン(ポーランド/王者)
 1R 1分46秒 TKO
●カッシオ・ジャカレ(ブラジル/挑戦者)

<フェザー級王座タイトルマッチ>
○アルトゥール・ソウィンスキー(ポーランド)
 判定
●ファビアーノ・シウバ・ダ・コンセイサオン(ブラジル)

<ウエルター級>
○アスランベック・サイドフ(ポーランド)
 判定
●ヤスベイ・エノモト(スイス)

<ミドル級>
○アントニ・チミエレスキ(ポーランド)
 1R 1分42秒 TKO
●スヴェトロザル・ザヴォフ(ブルガリア)

<ウェルター級>
○マチエ・イエフトゥシュコ(ポーランド)
 2R 2分18秒 TKO
●クシシュトフ・クアク(ポーランド)

<ヘビー級>
○シモン・バヨール(ポーランド)
 判定
●イエンジェ・マチコビャク(ポーランド)

<ライトヘビー級>
○マーチン・ウォジック(ポーランド)
 2R TKO
●トマス・コンドラチク(ポーランド)

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