3・4K-1代々木大会に参戦する上原誠ら8選手の衝撃インタビュー

上原誠、K-1ヘビー級のエース候補はプロ野球を蹴って格闘技を選んだ男だった!「みんなまだ本物のヘビー級を知らない。自分の試合で会場が沸くのが想像できる」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。スーパーファイト出場選手インタビュー第2弾はK-1 HEAVYWEIGHT Fightで訓-NORI-と対戦する上原誠だ。

――今回のK-1参戦が決まった時の心境を聞かせてください。
「K-1は昔からある名前だし、今回は新しいK-1ということで、参戦が決まってすごくうれしい気持ちでした」
――新体制でスタートしたK-1を見て、どんなことを感じていますか?
「盛り上がり方が違うなと感じました。プロとしての魅せ方はエンターテイメントだと思うんで、そういう部分でもすごいなと思っていました。いつかチャンスがあれば新しいK-1に出たいと思っていましたね」
――上原選手は格闘技を始める前はずっと野球をやっていたんですよね?
「はい。僕はタイプ的に野球を筋肉でやっていたんですよ、技術じゃなくて(笑)。でもそれで結果を出せていたので、自分の中で“パワーがあればなんでもできる”という考えがありました。その時にちょうどボブ・サップが活躍していて、ミルコ・クロコップと試合することになったんですね。僕はどう考えてもサップに勝てるわけないじゃんと思っていたら、ミルコがサップに勝っちゃった。それを見て(格闘技は)違うんだなと思って、これは俺がやるしかないと思いました。あとは性格的にやんちゃなところもあったので、強くならなきゃいけないという気持ちは常にありましたね」
――ずっと野球を続けようという考えはなかったのですか?
「僕が行っていた高校は甲子園にも出るような強豪校で、僕自身ピッチャーで5番だったんです。実際に大学からも何校かスカウトがあったんですけど、もう野球をやりたくなかったので、全て断りました。そしたら当時の監督に『大学は行かなくていいからプロの入団テストだけ受けてくれ』と言われて、とりあえず3球団のテストを受けたら、今度はヤクルトスワローズの育成選手として合格しちゃったんです。でもそれも断りましたね」
――プロ野球選手になる可能性を捨てて、格闘家の道を選んだわけですが、悩みはなかったですか?
「格闘技は自分ひとりで結果を出してレベルを上げていく競技で、野球は団体競技だから1人のエラーで負けることもあるし、それで2〜3時間くらい説教されちゃう。そういうのがすごく嫌だったんです。なぜか野球をやりながらずっと強くなりたいと思っていたんで(笑)、迷いはなかったです」
――パワーにこだわりがある上原選手にとっては、やはり格闘技=ヘビー級ですか?
「もちろん、そうです。軽量級のスピードは技術と面白いと思うんですけど、軽量級の右ストレートやハイキックが重量級ではジャブなんです。だから本当にジャブ一発で効かされて倒されることもある。軽量級では多少何発か攻撃をもらっても大丈夫ですが、ヘビー級は本当に一発、触れられたら終わりです。そこがヘビー級の面白い部分ですよね」
――上原選手も自分のパワーや身体能力には自信がありますか?
「そうですね。一度、超有名外国人ファイターと体力測定で勝負するというテレビの企画があって、本当はその外国人選手がいかにすごいかを見せるのが目的だったんですけど、僕が6種目中5種目くらい勝っちゃって。その企画自体がお蔵入りしたことがあります(笑)」
――今のK-1は軽量級が盛り上がっていますが、自分がヘビー級を盛り上げていくという気持ちはありますか?
「はい。だからすごくやりがいを感じています。各階級にスターがいることは大事ですけど、その中でもK-1全体を自分が引っ張っていくつもりです。僕は自分の圧倒的なパワーで会場が沸くのが想像つくんですよ。なぜなら今のK-1ファンは本物のヘビー級のパワーを見たことがないから。本当に一発でも当たったら終わちゃうんだよというところを見せたいですね。それに連打のスピードは軽量級の方が上だけど、一発のスピードはヘビー級の方が上なんですよ。そういう部分も自分の試合で伝えていきたいですね」
――例えばもっと他の日本人ファイターたちにも出て来て欲しいですか?
「出て来ても構わないですけど……自分がブッ飛ばすだけですよ(苦笑)。僕は世界の相手と戦っていくつもりなんで、日本人とは違う存在なんだよというのを教えたいです」
――対戦相手の訓選手にはどんな印象を持っていますか?
「ぶっちゃけ印象はないですね。まぁ、1Rから2Rでじっくり時間をかけて倒します。怖さを教えたいんですよ、この相手はやばいなっていう。それには時間だと思うんです。すぐ倒して気がついたら控え室でした、はちょっと違う。じわじわ追い込んで『どうしよう? どうしよう?』と思わせて…きっと何回も時計を見るんですよ、『うわっ、まだ1分半もある』みたいな。そういう状況で倒すつもりです。ぶっちゃけ国内には相手いないです。試合でもスパーリングでもほとんど倒しちゃっているんで。今回が約1年ぶりの試合なので、アップみたいな感じで感覚を取り戻して、年内には海外の選手とやれたらいいなと思います」
――今のK-1ファンはほとんどヘビー級の試合を見ていないファンばかりなので、自分が試合をするには最高のタイミングだと思いますか?
「僕はそういう星のもとに生まれてるんですよ。僕の試合を見たお客さんたちが『やっぱりヘビー級が違うな』と言っているのが想像できます。みなさん楽しみにしておいてください」

訓-NORI-、上原誠にデカい顔はさせない!「はっきり言ってムカつく。ヘビー級の豪快さと破壊力、やるか・やられるかの怖さを見せたい」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。スーパーファイト出場選手インタビュー第1弾はK-1 HEAVYWEIGHT Fightで上原誠と対戦する訓-NORI-だ。

――今回がK-1初参戦ですが、試合が決まった時の心境を聞かせてください。
「やっと出番が来たかって感じですね。うちのジムの後輩たちがK-1に出ていて先を越されていたので、自分も早くK-1に出たいと思っていました」
――訓選手はチームペガサスの選手たちのセコンドにもついていますが、今のK-1にはどんな印象を持っていますか?
「自分が昔テレビで見ていたK-1が戻ってきたなという印象ですね。自分が目標にしていたのがK-1だったので、夢を掴めるところまで来たなと思いました」
――訓選手が格闘技を始めるきっかけは何だったのですか?
「自分はバスケやラグビーをやっていたんですけど、ずっと格闘技が好きだったんです。それで(梶原)龍児さんの試合を見たのがきっかけで、龍児さんに弟子入りしました。最初は自分なんかがK-1なんて…と思っていたのですが、龍児さんから『お前をK-1に出すから。お前がK-1に出るまで強くする』と言われて、その言葉にずっとついてきました。今こうやってK-1に出ることになって、一つ形にできたかなと思います」
――訓選手は梶原さんに一から格闘技を教わったのですか?
「はい。僕が龍児さんの一番弟子で、自分の原点はすべて龍児さんです」
――同門の平本蓮選手や南野卓幸選手がK-1・Krushで活躍していますが、同じ選手として負けたくないですか?
「年齢も階級も違うんですけど、格闘技の世界は全員ライバルだと思っているんで、良い部分は盗むし勉強にもなるし、負けたくないという気持ちで練習しています」
――今大会では上原選手と対戦が決まりました。上原選手の対戦相手として名乗りを挙げた理由を聞かせてください。
「やっぱり強い選手と戦いのが一番なので、強い選手だったら誰とでもやりたいです」
――上原選手にはどんな印象を持っていますか?
「上手い…くらいですかね。実績は向こうの方が上かもしれませんが、それは関係ないですね。試合をやってみれば、結果が出るわけなんで」
――上原選手は「日本人相手だったら力の差を見せられるので、俺がどれだけ強いか分かると思う」など強気なコメントを連発しています。ずばり大きい顔をされるのは面白くないですよね?
「はっきり言ってムカつきますね。K-1ジム総本部の選手として、きっちりトドメを刺してやります」
――今のK-1は軽量級が主流ですが、ヘビー級を盛り上げたいですか?
「そうですね。やっぱりK-1は迫力が一番だと思うんで、ヘビー級で迫力ある試合をどんどんやって、観客をもっと騒がせたいです。普通じゃない人間が戦うのがヘビー級なんで、そういう部分でヘビー級を盛り上げたいです」
――訓選手が考えるヘビー級の魅力はなんでしょう?
「豪快さと破壊力です。ヘビー級はやるか・やられるかなんで、その怖さを見ている人たちにも味わってもらいたいです。今大会ではヘビー級は他の階級とは違うという色を見せたいです」
――その上で訓選手は自分のどこを見てもらいたいですか?
「やっぱり迫力ですね。あとはこんなにデカい人間が速く動けるんだ、上手く動けるんだってところを見て欲しいです。
――最後にK-1で戦っていく上での目標を聞かせてください。
「日本人のデカい選手が海外の選手に勝つ姿を見せたいし、みんなに衝撃を与える試合をしたいです。それが出来るのがヘビー級だと思うので、今までにないインパクトを残したいです」

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久保優太、野性を取り戻して完全復活する!「自分はもう終わってしまうのかという葛藤もあった。日本トーナメントで新生・久保優太を見せる」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手インタビュー第1弾はトーナメント1回戦でNOMANと対戦する久保優太だ。

――久保選手にとっては昨年4月の左右田泰臣戦以来の試合で、久保選手自身もK-1ジムGOTANDAの代表となり、環境が変わった中での試合になりました。前回の試合からこれまでの期間はどのように過ごされていたのですか?
「前回の試合以降はジムをオープンするために少し忙しくしていて、トレーニングも休んでいて試合が出来ない状況でした。でもちょうど怪我もあったので、ゆっくり休みながらジムのオープンに向けて着々と準備を進めていて、という感じで過ごしていました」
――コンディション面も考慮して、期間を空けようと思っていたんですね。
「左右田戦は体力的にも精神的にもものすごく疲れたんで休みたいなぁと。あの試合で自信がなくなりましたね(苦笑)」
――自信をなくしたのはゲーオ戦、左右田戦と連敗したことも理由ですか?
「そうですね…。連敗したことと、あまり自分の思い通りの動きというか、昔の動きが試合で出せなかったんですね。映像を見直すとイメージと全然違う自分がいて、それで自信をなくしたり。あと、自分のピークは過ぎてしまったんじゃないかなとかそういう悩みですね」
――その中で自らのジムを持ち、練習環境もガラリと変えたのは、自分を変えたいという想いもあったのですか?
「将来のことや選手を育ててみたいという気持ちがあったので、いずれ自分のジムを持ちたいという気持ちはずっとありました。それを実現することが出来て、こういう環境になって。ジムを持ったから弱くなったとか言われないように頑張りたいな、と。そのタイミングで今回のトーナメントのオファーをいただいたので自分自身『試合をするならここだ!』と思いました」
――色々なタイミングが揃って復帰するべき時が来た、という感覚なのですね。
「そうですね。本当に良いタイミングで、こうやってジムをオープン出来て、-65kgの日本トーナメントのオファーをもらって、2016年最初のK-1ということで一発かましてやろうかなと思います」
――久保選手自身、新生K-1がスタートしてまだ満足する結果を残せていません。このトーナメントで過去の自分を払しょくしたいという想いはありますか?
「それはありますね、すごく。ゲーオ選手と左右田選手に連敗して、自分の格闘技人生を振り返って『自分はもう終わってしまうのか…』という色々な葛藤もありました。でももう一度頑張って、新生K-1で新生・久保優太を見せたいと思ってます」
――まだ久保優太は終わってない。やっぱり久保優太は強かった。そういう姿をこのトーナメントで見せたいですか?
「見せたいですね。2011年に当時のK-1の日本トーナメントを優勝して、翌年にはKrush-67kgの初代王座決定トーナメント、GLORYの世界トーナメントも優勝できた。あの頃の強い久保優太を見せるためにこのトーナメントを優勝したいと思ってます」
――1回戦で対戦するNOMAN選手にはどんな印象がありますか?
「NOMAN選手は粘り強い相手だと思うんですけど、KOすることしか考えていません」
――-65kgは新・人類最激戦区とも言われていますが、そこで日本一になる、世界一になる自信はありますか?
「過去の良かった時の自分を振り返ってアイ・オブ・ザ・タイガーじゃないですけど”野獣のような自分を取り戻す”というテーマを持って、走り込みだけの合宿もやってきました。今回、良いパフォーマンス、良い結果になるんじゃないかなと。自分は本当にこのトーナメントにかけてるんで、それを試合で見せられたらと思います」

NOMAN、人生最大の挑戦で波乱を起こす!「僕に求められているのはサプライズ。下馬評を覆します」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手インタビュー第8弾はトーナメント1回戦で久保優太と対戦するNOMANだ。

――今回、NOMAN選手はK-1初参戦ですが、格闘技をやる上でK-1からどんな影響を受けましたか?
「高校時代にK-1が流行っていて、ピーター・アーツのハイキックが印象的で、そこから見始めて…っていう感じですね」
――NOMAN選手は学生時代に陸上をやっていて、大学進学で上京して格闘技を始めたんですよね?
「はい。でも高校時代も格闘技は好きな感じだったんで。格闘技を始めたのはK-1の影響っていうのは正直ありますね」
――2014年から新しい体制でK-1がスタートしていますが、今のK-1を見てどんな感想を持っていましたか?
「いや、まぁ、なんとも思ってないですね。はっきり言って。自分のことで精一杯です」
――自分が戦う舞台や出る大会としては全然考えてなかったですか?
「考えてなかったです」
――では今回トーナメントのオファー受けた時は正直驚きましたか?
「そうですね。11月に山崎(秀晃)選手に負けた直後だったし、負け方も10敗分くらいの重みがあったと思うんで(苦笑)。だからオファーを受けた時は正直断ろうと思ってたんですけど、何ですかね…。段々と悔しさも増してきて、挑戦してやろうという気持ちになってきました」
――出場メンバーも強豪揃いですし、過去にNOMAN選手が負けている選手がいます。その中でもNOMAN選手は自分のどこを見せたいですか?
「僕がトーナメントに出ることになって、みんな『お前かよ!』という気持ちが正直あると思うんですけど、ハードルが下がった分、試合で盛り上げないといけないなという気持ちがあります。僕に求められているのは、サプライズだと思うのでしっかりそれに向けて練習したいと思います」
――ずばり下馬評は決して高くないと思うのですが、そういった予想は全て覆したいですか?
「そうですね。覆せないとやっぱりなっていう感じになるんで。僕の人生の中でも最大の挑戦だと思うんで頑張ります」
――一回戦で対戦する久保選手にはどんな印象を持っていますか?
「久保選手は世界レベルのトーナメントでも勝っているし、世界レベルの選手だと思いますが、勝つ可能性が低くても特攻して勝ちたいと思います。試合が決まった時は(久保に)触れられるかどうかも分からないと思っていましたが、今は試合に向けて練習しかないです」
――K-1は色んな番狂わせや予想にしない結果が起きる場所ですが、それを起こして自分が歓声を浴びたいですか?
「それが目的でK-1に出たんで、頑張りたいと思います」
――ずっとKrushを見てきたファンの人たちはNOMAN選手のK-1出場を応援する人もいます。そういう人たちにどんな試合を見せたいですか?
「少なからず僕にも応援してくれる人もいるんで、その人たちが明日の仕事のやる気が出るような試合をしたいです」

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左右田泰臣、寿命を削る覚悟で日本の頂点に立つ!「“今のK-1舐めんじゃねぇぞ”ということをしっかり見せるために結果を出します」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手インタビュー第3弾はトーナメント1回戦で山崎秀晃と対戦する左右田泰臣だ。

――日本代表決定トーナメントへの出場が決まりましたが、左右田選手としてはキャリア初の連敗を喫していたり、今までとは違う状況だと思います。トーナメント出場が決まった時はどんな気持ちでしたか?
「まず僕が2014年の初代王座決定トーナメントに出る時も言ったことですが、僕は何も目指すものが何もない状態で、身体作りのためにキックボクシングを始めました。それでチャンピオンにもなって結果も出せたんですけど、自分のことは世間に知られていなくて、ずっとそこで悔しい想いをしていました。そういう状況でトーナメントがあって、対戦した木村(”フィリップ”ミノル)選手もそうですし、HIROYA選手もそうですし、そういう選手たちよりも結果を出してるのに『なんで俺は評価されないんだろう?』や『なんで人に知られないんだろう?』というジェラシーがあって。いつか周りを見返してやるという感覚でトーナメントに出て、準優勝することが出来ました。
 そしてその結果を引っさげて、翌年に久保優太選手と試合することになって。ちょうど後輩に言われて思い出したんですけど、目標がなかった頃の僕は『Krush-67kg王座を獲ってGLORYの世界トーナメントでも優勝した世界一の久保優太選手と戦って勝ったら自分の格闘家としてのゴールかな』と言っていたんです。それで実際に久保選手に勝って達成感があったというか、どこか気持ちが切れて連敗してしまいました。だから久保選手に勝つ=格闘家としてのゴールという目標そのものが間違ってましたね。ほんと…小さかったです」
――なるほど。では今の左右田選手にはどんな目標があるのですか?
「僕がこのK-1-65kgの中心になって、K-1を上のステージに上げていきたい。そういう目標ではないですけど、そうしていこうと11月に野杁(正明)選手に負けてから、色々と考えて決めましたね」
――日本トーナメントでしっかり結果を残して、自分がK-1を引っ張っていく存在にならなければいけないと思っていますか?
「そうですね。ならなければいけないし、自分自身そうなる以外はないな、と。そういう気持ちですね」
――今まで戦ってきた試合やトーナメントとは気持ちの持ちようが違いますか?
「全然違いますね。本当に最近の試合は覚悟が足りてなかったです。このトーナメントには覚悟を持って臨むつもりです」
――1回戦で対戦する山崎選手にはどんな印象を持っていますか?
「山崎選手は自分と全くスタイルが違うし、前回の野杁戦とは違うワクワク感があります。今は楽しみだったり焦燥感だったり、色んな感情がありますね」
――出場選手も錚々たるメンバーで過酷なトーナメントになるとは思います。勝ち抜く自信だったり、どういう試合をして勝ち抜こうと思っていますか?
「自分の戦い方をすることももちろんなんですけど、逃げずにどんどん前に出て戦います。名前だけを見れば日本トーナメントですけど、今回のメンバーを見れば-65kgの世界水準のトーナメントだと思ってるんで、覚悟を決めて、寿命を削る覚悟を持って1日3試合戦い抜いて優勝します」
――日本トーナメントを優勝すれば、その先には世界トーナメントもありますが、2016年改めてどんな左右田泰臣を見せていきたいと思っていますか?
「2014年の11月に新生K-1が始まって、色々と言われている部分があると思います。昔のK-1と比べられたり、Krushの選手が多く出ている大会だと言われたり。でも僕も含めて、みんな覚悟をもってK-1のリングに上がってきてるので、新生K-1に対して色々と言っている人たちにも“今のK-1舐めんじゃねぇぞ”ということをしっかり見せていくために結果を出していきたいと思ってます」

山崎秀晃、全試合KO勝利で日本代表の座を勝ち取る!「このメンバーははっきり言って世界トーナメントよりもレベルが高いと思っています」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。トーナメント出場選手インタビュー第7弾はトーナメント1回戦で左右田泰臣と対戦する山崎秀晃だ。

――2014年11月以来、約1年4カ月ぶりのK-1参戦が決まりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「いつもと変わらない心境ですね。K-1の認知度は高いし、小さい頃からK-1に憧れて上京したので、そういう意味で気持ちが昂る部分はありましたけど、戦うという意味ではどこで戦っても同じなので、やることは変わらないです」
――-65kg初代王座決定トーナメント1回戦ではゲーオ・ウィラサクレックに敗れ、その試合で額を陥没骨折。長期欠場に追い込まれました。K-1という場所に借りを返したいという気持ちはありましたか?
「K-1と言うよりもゲーオですね。ゲーオがK-1のチャンピオンでいる限りは、K-1で実績を積まないと挑戦できないですからね」
――昨年11月にKrush-65kg王者となり、そこから本格的に-65kgでの戦いがスタートしました。それまではK-1のことなどはあまり言わないようにしていましたか?
「特にそれはないですね。ただ-65kg一本に絞れたのは大きいですし、ゲーオとやった時は-63kgのチャンピオンとして-65kgの試合に出ていたので、今やったら違うだろうとか、そういう部分はあります」
――-65kgの方が仕上がりは良いですか?
「(即答で)ベストですね。スピードもパワーも自分にとってベストです」
――1回戦で対戦する左右田選手にはどんな印象を持っていますか?
「左右田選手は打たれ強い中に攻撃もしっかり当ててくる選手です。でもみなさん打たれ強い左右田選手が倒れる姿を期待していると思うので、それを見せたいと思います」
――過酷なワンデートーナメントになると思うのですが、どんなトーナメントにしたいですか?
「トーナメントに名前がついている通り、予選だと思っています。”日本代表決定トーナメント”じゃないですか? ”日本最強”でもなければ”世界最強”でもない。あくまで僕らは”日本代表決定”の名のもとに戦うわけですから、これは世界への予選です」
――なるほど。ずばり予選ということは勝って当然ですか?
「はい。厳しいトーナメントになると思いますけど、ここで負けてしまえばそれまでなんで。覚悟を持って勝ちに行きます」
――このメンバーのトーナメントで優勝すれば、胸を張って世界へ打って出ることが出来ますよね。
「はっきり言って世界トーナメントよりもレベルが高いと思います」
――山崎選手のK-1再登場を楽しみにしているファンのみなさんにどんな試合を見せたいですか?
「山崎秀晃と言ったらKO勝ちだと思うんで、守り守りじゃなくて、自分から中に入って勝負します。やっぱりお客さんが喜ぶような試合をしないと。野球だったらホームラン、サッカーだったらゴール、格闘技だったらKOです。僕はそういう部分を見せたいです」
――トーナメントだからといってトーナメント用の戦いをするつもりはないですか?
「はい。全試合1RKOで、3Rで終わらせようと思います」

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寺崎直樹、トーナメント出場・最年長の底力を見せる!「気持ちでは誰にも負けない。年齢問わず夢に向かっていく姿や魂の戦いを感じてもらいたい」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」。トーナメント1回戦でHIROYAと対戦する寺崎直樹のインタビューを公開。

――今回がK-1初参戦となります。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「2014年7月にKrushのチャンピオンになって、その後に新生K-1がスタートしたと思うんですけど、その時はすごくK-1のことを意識をしていました。だけど、翌年1月にベルトの防衛を失敗して、その次の試合(10月)もコケてしまったんで、自分の中でK-1に出るのはちょっと難しいかなと思いました。でも現役選手である以上、もしオファーをいただいたら、いつでも出られる準備はしていました」
――寺崎選手は格闘技をやる上でK-1から受けた影響はありますか?
「やっぱり自分が格闘技を始めた一つのきっかけがK-1だったんですよ。K-1へビー級のアンディ・フグがすごく好きで、それからK-1MAXや魔裟斗選手を見てカッコいいなと思ったのが格闘技を始める一番のきっかけだったんで。K-1は活動をしていない時期もありましたが、ああいう華やかな舞台で闘いたいなとは常に思ってましたね」
――今のK-1の大会・試合見ていて、どんなことを感じていましたか?
「もう自分もプロの世界に入っているので、昔とは少し見方が変わりっています。でもやっぱりK-1は人に与える影響が大きいスポーツだなと改めて思いました。自分がK-1で戦う選手から影響を与えられたように、今後は影響を与える側になりたいという方向になりましたね」
――1回戦で対戦するHIROYA選手にはどんな印象を持っていますか?
「HIROYA選手には一度勝っていますが、その後の活躍を見て、年末のRIZINでは息子と一緒にHIROYA選手を応援していました。またHIROYA選手と良い試合をしたいし、アラフォーの底力を見せてやろうと思います」
――寺崎選手とトーナメント出場選手中最年長で妻子ある身です。他の選手とは少し違う状況だと思うのですが、自分のどんな部分を見せたいですか?
「正直、本音を言いますけど、凄く厳しい戦いになると思います。やっぱみんなすごい若いですし、勢いもあるし、全然自分よりスキルがあると思うので。その中で自分が何を見せれるかって考えた時に、年齢問わずそれでも夢に向かっていく姿を見せられたらな、と。そういう部分ですかね」
――逆にここは自分は他の選手に負けてない、これだけは自信を持ってるというものはありますか?
「気持ちは負けるつもりはないです。『肉体的には…』というはあるかもしれないですけど、気持ちは誰にも負けないつもりで戦います」
――寺崎選手がKrushでタイトルを獲ったHIROYA戦も下馬評を覆してのKO勝利でしたし、逆転勝ちや会場が沸くような試合を何度もやってきたと思います。お客さんを沸かせて勝ちたいとか、もしくは予想を覆して番狂わせを起こしたいとか、そういった気持ちはありますか?
「もうそれしかないですね。自分はテクニックや技術戦は出来ないと思うので、魂の戦いをしてそれを感じてもらいたいですね」

HIROYA、日本トーナメントでリベンジと飛躍をきっかけを掴む!「トーナメントで優勝することが今後の格闘技人生において大事になると思います」

 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg日本代表決定トーナメント~」。トーナメント1回戦で寺崎直樹と対戦するHIROYAのインタビューを公開。

――昨年末はRIZIN出場があり、総合格闘家の西浦”ウィッキー”聡生選手に見事なKO勝利を収めました。あの試合はHIROYA選手にとってどんな試合でしたか?
「4月に木村(”フィリップ”ミノル)選手に負けて、ほんとにもう『この先どうしよう?』みたいな感じで悩んでいました。ずっと練習もしない時期もあったんですけど、それからRIZINの話をいただいて。もう一度環境を改めて、気持ちも切り替えてやろうと思いました。それでフィジカルトレーニングを始めたり、自分で思うように練習をして、それがしっかりハマって、試合で自分を出せたかなと思います」
――木村選手に負けた直後は進退についても考え込んでいたのですか?
「そうですね。(格闘技を)辞めたいなぁってずっと思ってましたね(苦笑)」
――HIROYA選手は15歳でK-1デビューして、それからずっと人に見られる場所で試合を続けてきました。それが精神的にしんどくなっていた部分もあったのでしょうか?
「自分ではそういうものはないと思っていたんですけど、やっぱりあったのかなとも思いました。でもやっぱり物事を軽く考えることが自分にとって一番いいというのをRIZIN出場で見つけましたね」
――確かにRIZINの試合では身体が仕上がっていて、動きも非常に良かったと思います。新しく自分を見せることが出来たということは感じましたか?
「感じましたね。このやり方が自分に1番良いんだっていうのがしっかり当てはまったというか。気持ち的な部分が減量とかすべての面に影響していて、本当に凄いきつい練習をしたかというと全然そうじゃないし、フィジカルトレーニングだったり(練習を)分担して、色々なチームワークとかも考えて。自分の思うようにやらせてもらって、それが本当に良かったからだと思います」
――結果ももちろんKOで倒せたことで手応えを掴めたのではないですか?
「やっぱり倒せたこともそうなんですけど、相手の試合の映像もかなり見て研究するようにしていて、そしたら試合中に焦ることがなかったです。それが自分の中では一番のポイントというか、良かったなというのは感じました」
――すごく良い弾みをつけて、今回のトーナメント出場につながりました。会見でもお話されていたように、ずばりトーナメントのテーマはリベンジですか?
「そうですね。トーナメント出場選手を見ても負けている選手が多いので、リベンジして勝つこと。そしてリベンジすることももちろんなんですけど、やっぱり今回このトーナメントで優勝することが自分の今後の格闘技人生において、すごい大事になると思うので負けられないですね」
――一回戦で対戦する寺崎選手も過去に一度敗れている相手です。
「寺崎選手とは一度対戦して悪夢を見ているので、寺崎選手は会見で僕のことを応援していたと言っていましたが、もう一度戦えて本当にうれしいです」」
――今回のトーナメントはHIROYA選手が再び輝くためには絶好のチャンスなのではないですか?
「はい。RIZINでは良い姿を見せることが出来ましたけど、K-1のリングではなかったんで。やっぱりK-1のリングでしっかり見せて『HIROYAが戻ってきた!』『HIROYAは強いんだ!』ということをアピールしたいですね」
――年末の試合を経て、色んな人がまたHIROYA選手に注目すると思うのですが、ファンのみなさんにはどんなHIROYAを見せたいと思いますか?
「年末の試合がなかったら『HIROYAがトーナメントに出るの?』という声もあったと思うですけど、年末に倒せたおかげでそれも多少は減ったのかなとは思います。今まで僕は自分の力が出せた!という満足のいく試合があんまりなかったんですね。それが年末の試合では、試合内容には完全に満足してるわけじゃないんですけど、自分でやってきたことがしっかり出せたかなって思える試合でした。その感覚を掴めたっていうのは大きいですし、同じやり方をして順調に仕上げれば身心ともに最高の状態で仕上がって、トーナメントもいけるんじゃないかなって思ってます」

3・4K-1代々木大会で対戦する野杁正明と木村”フィリップ”ミノルのインタビュー!

【Krush/K-1アーカイブ】
王者 武尊が圧巻のラッシュで判定3-0でタイトル防衛、K-1挑戦へ? Krush.44
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マット界舞台裏10月9日号天龍船木柴田KH噂の真相K-1BLADE桜庭ヘンゾ佐野魂Reina修斗RISE
マット界舞台裏11月13日号武藤W1王者GFW新日Hナイマン追悼Vマクマホン矢野啓太PanK1外人
・谷川貞治の『プチ格闘技通信』第22回 インサイド分析 評判のいい新生K-1の船出の要因は?
・11・3K-1 WORLD GP 2014代々木競技場第二体育館満員御礼
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マット界舞台裏1月1-8日号新日無謀DeepカズTopking巌流島Krush朱里RealFC長瀬館長Z1
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Krush王者・武尊が3-0の圧勝防衛!4月K-1 トーナメント参戦へ!
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週刊ファイト12月3日号2015全日新日RIZIN竹田勝司ジャパンプロK-1武尊ゲーオ長瀬館長