5大会速報「グローリー26」「M-1チャレンジ63」「ベラトール147」「レガシーFC49」「CMLL金曜定期戦」

(C)GLORY

 12月4日(現地時間)にオランダ・アムステルダムで『GLORY 26 AMSTERDAM』が開催された。
 長い間、オランダではメジャーな格闘技大会が市長の決定で禁止されていたが、話し合いで遂に解決。これにより、欧州キックの本場オランダに、世界最大のキック団体フローリーが遂に里帰りする事になった。
 母国凱旋で今大会はウェルター級王座戦、ヘビー級王座戦の2王座戦が組まれた。ウェルター級は王者ニキー・ホルツケンが挑戦者マーテル・グローンハートを迎え撃った。オランダ人でゴールデン・グローリー育ちというまさに、グローリー保守本流であるホルツケンが、オランダ凱旋大会のメインに組まれたのは当然と言えるだろう。グローンハートはスリナム移民のオランダ人なのでオランダ対決ながら、複雑なカードとなった。試合は僅差の接戦ながらホルツケンが判定勝ちして見事に王座防衛を果たした。

 ヘビー級王座戦は、王者リコ・ヴァーホーベンが挑戦者ベンジャミン・アデブイを迎え撃つ。ルーマニアの新鋭としてスーパーコンバットで連勝を重ねグローリーとの契約を勝ちとって王座挑戦まで上り詰めたアデブイだが、2015年 月に王者ヴァーホーベンに判定で敗れている。しかし、その後に行われた挑戦者決定トーナメントで優勝を果たし、再び挑戦権を獲得し2度目の挑戦となった。試合は、衝撃のKO決着。ヴァーホーベンがアデブイをラッシュでコーナーに追い込み、右ストレートで顎を打ち抜いた。アデブイは崩れ落ち大の字になって失神。ヴァーホーベンが母国で見事なKO勝利で、王座防衛を果たした。

■ GLORY 26 AMSTERDAM
日時:2015年12月4日(現地時間)
場所:オランダ・アムステルダム

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○ニキー・ホルツケン(オランダ/王者)
 判定 2-1
●マーテル・グローンハート(オランダ/挑戦者)

<フェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦>
○モサブ・アムラーニ(モロッコ)
 1R 1分51秒 KO
●マイコル・ユルク(ブラジル)

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○リコ・ヴァーホーベン(オランダ/王者)
 1R 2分12秒 KO
●ベンジャミン・アデブイ(ルーマニア/挑戦者)

<フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝>
○モサブ・アムラーニ(モロッコ)
 1R 1分32秒 KO
●イム・チビン(韓国)

<フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝>
○マイコル・ユルク(ブラジル)
 2R 1分13秒 KO
●シェーン・オブロンスキー(米国)

 12月4日(現地時間)にロシア・サンクトペテルブルクで『M-1 Challenge 63: Puetz vs. Nemkov 2』が開催された。
 ロシアのメジャーMMA団体としてテレビ生中継もされており、コンスタントに大会を開催しているM-1だが、今大会はライトヘビー級、ミドル級の2大王座戦が開催された。メインで行われたらいとへビー級王座戦は世紀のリマッチとなった。ロシア人サンボマスターにしてM-1を主戦場にキャリアを重ね王座まで上り詰めたロシアMMA保守本流のヴィクター・ネムコフだったが、ドイツ人戦士のステファン・プッツにスプリット判定で王座を奪われてしまった。僅差の判定であったので、再戦が組まれるものの、ネムコフの怪我で中止に。その間にプッツはなんと階級上のヘビー級王者マルチン・ティブラとの王者対決を行い、なんと逆転TKO勝利してしまったのだ。王者として不動の実績を見せつけたプッツに対し、ネムコフも階級上のマロ・ペラクを倒すなど実績を積み、遂に因縁のリターンマッチが決定したのだった。試合は、激しいスタンド打撃の攻防でお互い決定打はなかったものの、判定2-0でネムコフが勝利、激戦を展開したプッツもネムコフを祝福し、ネムコフが見事に王座に返り咲いた。

■ M-1 Challenge 63: Puetz vs. Nemkov 2
日時:2015年12月4日(現地時間)
場所:ロシア・サンクトペテルブルク

<ライトヘビー級王座タイトルマッチ>
○ヴィクター・ネムコフ(ロシア/挑戦者)
 判定 2-0
●ステファン・プッツ(ドイツ/王者)

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○ラマザン・エミーフ(ロシア/王者)
 4R終了 TKO
●ルイージ・フィオラヴァンティ(米国/挑戦者)

 12月4日(現地時間)にカリフォルニア州サンノゼに『Bellator 147: Thomson vs. Villaseca』が開催された。
 今大会のメインではジョシュ・トムソンがチリのパブロ・ビラセカを迎え撃った。トムソンは元ストライクフォース王者でギルバート・メレンデスとの激闘が有名。その後もUFCに参戦と北米MMA保守本流を歩んできた選手だ。対するビラセカはMMA途上国であるチリでローカル大会で連戦連勝し、9連勝でベラトールとの契約を勝ち取った。まさに、北米MMA軽量級を支えてきたベテランと、勢いのある若手という図式になった。試合は、トムソンがベテランの意地を見せつけた。2Rに得意のテイクダウンからグランドで上をとりパウンド連打。反撃出来ず一方的に殴られるビラセカを見て、レフェリーがストップ。トムソンが見事に地元で勝利を飾った。トムソンは試合後、長年ベラトールを支えてきたマイケル・チャンドラーへの挑戦をアピール。

■ Bellator 147: Thomson vs. Villaseca
日時:2015年12月4日(現地時間)
場所:アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ

<ライト級>
○ジョシュ・トムソン(米国)
 2R 3分59秒 TKO
●パブロ・ビラセカ(チリ)

<フェザー級>
○ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
 判定 3-0
●ジョージ・カラカニヤン(米国)

<ライト級>
○デリック・アンダーソン(米国)
 判定 2-1
●パトリッキー“ピットブル”フレイレ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
○アダム・ピッコロッティ(米国)
 2R 3分25秒 リアネイキドチョーク
●マリオ・ソト(米国)

<ライトヘビー級>
○ブライアン・ロジャース(米国)
 2R 4分38秒 肩固め
●ヴァージル・ズイッカー(米国)

 12月4日(現地時間)にルイジアナ州シュリーブポートで『Legacy FC 49:Krantz vs Morono』が開催された。

 ASX-TVが全米生中継する北米MMAシーンを支える中堅大会であるレガシーFCだが、今大会のメインイベントはウェルター級王座戦で、王者デリック・クランツが挑戦者アレックス・モロノを迎え撃った。デリック・クランツはレガシーFCでキャリアを積み、遂にブロック・ラーソンとの王座決定戦に勝利して新王者となり、今回は初防衛戦だ。対するアレックス・モロノも4連勝で王座挑戦となり、実力伯仲の両者の対決となった。試合は、激しい殴り合いからクランツがタックルに行くと、それをモロノがギロチンで捕えて見事な一本勝ち。モロノが新王者に輝いた。

■ Legacy FC 49:Krantz vs Morono
日時:2015年12月4日(現地時間)
場所:アメリカ・ルイジアナ州シュリーブポート

<ウェルター級王座タイトルマッチ>
○アレックス・モロノ(米国/挑戦者)
 1R 4分29秒 ギロチンチョーク
●デリック・クランツ(米国/王者)

<女子フライ級王座タイトルマッチ>
○アンドレア・リー(米国/挑戦者)
 3R 4分22秒 腕十字
●アリエル・ベック(米国/王者)

<フライ級>
○マット・シュネル(米国)
 2R 2分21秒 反則
●ジョナサン・マルチンス(米国)

<ライト級>
○ケビン・アギラー(米国)
 2R 2分04秒 サブミッション
●デイビッド・ボスニック(米国)

<フェザー級>
○コディ・ウォーカー(米国)
 2R 0分27秒 TKO
●カルヴィン・ハックニー(米国)

 12月04日(現地時間)(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL 金曜日定期戦』が開催された。
 メインでは2015年12月27日のメインと同じカードで、レジェンドであるスペル・パルカが、息子のボラドールJr.、そしてミスティコと組み、ショッカー、ネグロ・カサス、フェリーノというルード(悪役)軍と対戦。ネグロ・カサスが同じレジェンドのパルカを執拗に襲い続けた為、パルカの息子であるボラドールJr.が怒り、そんなに父親が憎いなら、親父とシングルマッチで決着をつけろとアピールしており、その前哨戦となるのかと注目されたカードだ。試合は、前回のうっぷんを晴らすかのように、ボラドールJr.がレフェリーの注意をひいているところでパルカがカサスにローブロー。そのままフォールしてパルカが勝利となった。当然、カサスは猛抗議でこの抗争はまだまだ続きそうだ。

 セミファイナルはドラゴン・リーの保持するスーパーライト級王座にカマイタチが挑戦。この2人はマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)でリーがカマイタチのマスクを奪う事に成功しており、カマイタチとしては何としてもリベンジしたいと機会を狙っていた。そして遂に王座戦という大舞台で激突となった。試合はまず、カマイタチが先取、続いてリーも取り返し、運命の3本目に突入し、地獄のマラソンマッチとなった。そしてカマイタチが、スリーカウント奪うものの、なんとリーの足がロープにかかっており、リーのセコンドのマキシモが飛び込んできて抗議。協議の結果、なんと試合続行となり、最後はリーがバックドロップホールドでフォール勝ち。リーの王座防衛となった。試合後に怒ったカマイタチは抗議したマキシモを襲ったものの、後の祭りとなった。

 またレジェンドのウルティモ・ゲレーロは、自分を裏切ったサンダーと6人タッグマッチで対戦し、快勝。試合後にサンダーに対し、マスカラ・コントラ・カベジェラ(敗者、覆面剥ぎか髪切りマッチ)で最終決着戦をつけようとアピールした。

■ CMLL 金曜日定期戦
日時:2015年12月04日(現地時間)
場所:メキシコ・アレナメヒコ

<6人タッグマッチ>
○ミスティコ、ボラドールJr.、スペル・パルカ
 2-0
●ショッカー、ネグロ・カサス、フェリーノ

<CMLLスーパーライト級王座タイトルマッチ>
○ドラゴン・リー(王者)
 2-1
●カマイタチ(挑戦者)

<6人タッグマッチ>
○ウルティモ・ゲレロ、エウフォリア、ニエブラ・ロハ
 2-1
●サンダー、カベルナリオ、メフィスト

電子書籍版は金曜11日発売『週刊ファイト12月17日号』に収録されました。
週刊ファイト12月17日号曙王道ミスター高橋希月あおい大武道川尻達也鷹の爪大賞先行

電子書籍『週刊ファイト!マット界舞台裏』の楽しみ方

THE_WEEKLY_FIGHT週刊ファイト!マット界舞台裏/単独名義作品/Tシャツなど新商品のご購入は、こちらより
クリックして最新刊/新商品順の販売ページへ移動する

【他媒体と圧倒的な差異~国際情勢詳報ダントツNo.1!海外情報局】
週刊ファイト10月15日号WWEアスカRAWレスナーTNAマットUFCコーミエCMLLアトランティス
週刊ファイト10月22日号RAWケインTNAルードCMLLアトランティスYOKKAOセンチャイ
週刊ファイト10月29日号RAWレジェンドTNAイーサンTOPKINGシッソーンピーノーンKTMMA
週刊ファイト11月05日号WWEピンクリボンRAWヘルインアセルROHクンルンファイトTHAI FIGHT
週刊ファイト11月12日号週刊ファイト11月12日号WWEウーソーズTNAヤングCMLLクンルンファイト
週刊ファイト11月19日号週刊ファイト11月19日号ミルコ引退WWEロリンズ返上RIZIN榊原信行氏ベラトール
週刊ファイト11月26日号UFCロンダ敗北RAWフランステロ追悼TNAルードROHエルガン挑戦権