[週刊ファイト09月24日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼駅前に響いた「ファイヤー!」大仁田厚が太田まつりで怨霊と激突、地元凱旋の夜を締める
(C)大仁田屋 編集部編
・太田市出身の怨霊凱旋!太田まつりに大仁田厚、ダンプ松本ら参戦
・大仁田厚がメイン級で登場 祭りのリングで見せた「大仁田厚」のプロレス
・怨霊が地元凱旋 太田東小、太田北中、太田東高につながる故郷で
・大仁田厚の言葉に会場が沸く 怨霊の3連敗をいじり 駅前で見せた存在感
・「おおたまつり」にプロレスを組み込んだ意味 市民の祭りとプロレスの相性
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太田市出身の怨霊凱旋!太田まつりに大仁田厚、ダンプ松本ら参戦

9月12日に群馬県太田市の太田駅周辺で太田まつりが大々的に催された。この祭は、太田市中心街を舞台に、市民主体のもと企画運営され、今年は目玉イベントとして「太田プロレス in 太田まつり」が開催され、大仁田厚、ダンプ松本らに加え、地元凱旋となる怨霊も参戦した。
南一番街大通りの交差点に設営された特設リングの周りには、人だかりの観客が集まった。
メインイベントは、大仁田厚、佐野直 VS グレート・ポーゴ、怨霊 with ラーメンマンの対決が、ハードコアルール採用のタッグマッチで行われた。
試合は序盤から怨霊が奮闘。グレート・ポーゴの自重を活かしたテーブルスプラッシュが佐野に炸裂するなど、優位に試合を進めるも、怨霊のエクトプラズマがラーメンマンに誤爆。大仁田の意表を突いた毒霧をくらった怨霊が、大仁田組の標的に。椅子攻撃など大仁田から立て続けに浴びせられるも、地元の意地で返し続けた怨霊だったが、最後は大仁田のギター攻撃からのダブルアームスープレックスで、マットに沈んだ。
試合後のマイクで大仁田は、「怨霊は同級生も応援に来ているのに、地元で3連敗です!ラーメンマンは、群馬で中華料理屋をやっている。チャーハンが旨い!みんな応援してやってください!」と話し笑いを誘うと、最後は夏の終わりの夜空に響く「ファイヤー!」の大合唱で、大会を締め括った。
大仁田厚がメイン級で登場 祭りのリングで見せた「大仁田厚」のプロレス

9月12日、群馬県太田市の中心市街地で「2026おおたまつり」が開催され、その南会場となった南一番街大通りに特設リングが設置され、「太田プロレス in 太田まつり」が行われた。2026年のおおたまつりは9月12日、13日の2日間にわたって太田駅を挟む北会場と南会場で展開され、南会場では小中学生による金管バンド、阿波踊り、八木節、サンバ、神輿、ステージイベントなどが組まれる中、プロレスも大きな目玉の一つとして組み込まれた。プロレスは9月12日の16時30分ごろから行われ、観戦は無料であったため、普段からプロレス会場へ足を運ぶファンだけでなく、祭りを訪れた家族連れや駅前を行き交う人々もリングを取り囲み、街なかそのものがプロレス会場へと変わる独特の空気が生まれたのである。
今回の顔ぶれは、単なる地域イベントの余興という言葉では片づけられない豪華さであった。邪道として長年にわたり日本のプロレス界を牽引してきた大仁田厚、女子プロレス界の象徴的存在であるダンプ松本、そして太田市出身で今回が地元凱旋となった怨霊をはじめ、グレート・ポーゴ、佐野直、ミス・モンゴル、ラム会長、バニー及川、ICHIGOらが参加し、駅前の祭りに設けられたリングへプロレスラーが次々と姿を現したのである。特に太田市出身の怨霊が凱旋することは今回のイベントにおける大きな意味を持っており、地元で育ったレスラーが自分の故郷へ戻り、しかも大仁田厚やダンプ松本と同じリングに上がるという構図は、プロレスファンだけでなく地元の人々にとっても分かりやすい見どころとなった。
大仁田厚が出場したメインイベントでは、大仁田厚、佐野直組とグレート・ポーゴ、怨霊組が激突した。通常のプロレス会場とは違い、今回の舞台は太田駅南口近くの南一番街大通りに設営された屋外特設リングであり、観客席とリングの境界も一般的なプロレス興行とは異なる。祭りの空気の中に突然リングが現れ、その中で大仁田厚がハードコアな攻防を繰り広げるという光景は、まさに大仁田厚が長年にわたって築いてきたプロレスのスタイルを、街なかでそのまま見せる形となったのである。
大仁田厚といえば、電流爆破をはじめとする過激なデスマッチを日本のプロレス史に刻んできた一方、長年のキャリアの中では、リングの規模や会場の形式を問わず、その場にいる観客へ分かりやすくプロレスを届けることにもこだわってきた選手である。今回の太田まつりでも、電流爆破のような大掛かりな仕掛けではなく、ギターやパイプ椅子といった大仁田厚を象徴するアイテムを使いながら、祭りの観客にも一目で伝わるハードコアな攻防を展開したことが大きな特徴となった。
しかも大仁田にとっては、単なる地方イベントへのゲスト出演というだけではない。9月6日には島根県で電流爆破を使った試合に出場しており、その直後に今度は群馬県太田市の駅前へ姿を現したことになる。大規模な有料会場で観客を集める興行とは異なり、今回は無料で誰でも見ることのできる祭りのリングであり、リングサイドにはプロレスを見に来たファンだけではなく、祭りを楽しむ人々がいる。その環境で大仁田厚がギターを手にリングへ上がること自体が、長いプロレス人生を持つ「大仁田厚」という存在を、そのまま街の風景へ持ち込むことになったのである。
怨霊が地元凱旋 太田東小、太田北中、太田東高につながる故郷で

今回のメインイベントで最も大きな物語を背負っていたのが怨霊である。太田市出身の怨霊にとって、太田駅周辺という場所は単なる地方遠征先ではなく、自らのルーツにつながる場所であり、今回は文字通りの地元凱旋となった。太田東小、太田北中、太田東高と太田市内で学生時代を過ごした怨霊が、プロレスラーとして全国各地のリングを渡り歩いた末に故郷へ戻り、駅前の祭りで大仁田厚と向かい合ったという構図は、それだけで今回の試合を特別なものにしていたのである。
リング上では序盤から怨霊が積極的に動き、グレート・ポーゴとのタッグで大仁田厚、佐野直組へ攻撃を仕掛けた。グレート・ポーゴがその重量を生かしたテーブルスプラッシュを佐野直へ放つなど、怨霊組が優位に立つ場面も作り出し、地元凱旋の怨霊が存在感を示した。しかし、ハードコアルールの試合は一つのアクシデントを境に流れが変わる。怨霊が放ったエクトプラズマがラーメンマンへ誤爆し、その混乱を利用するように大仁田厚が意表を突いて毒霧を浴びせ、そこから怨霊へ攻撃が集中していったのである。
地元での凱旋戦だからといって、相手が手加減するわけではない。それがプロレスという競技の厳しさでもあり、今回の試合ではむしろ大仁田厚が怨霊の凱旋を真正面から受け止める形となった。怨霊は大仁田からパイプ椅子攻撃などを立て続けに浴びながらも、何度も立ち上がって反撃を試み、故郷のリングで簡単には倒れない姿を見せた。地元の観客を前にしている以上、勝敗だけではなく、どこまで自分の存在をリングに刻めるかという意味でも重要な試合であり、怨霊は苦しい展開の中でも最後まで抵抗を続けたのである。