[週刊ファイト09月17日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼王道トーナメント開幕!潮﨑豪が綾部蓮を撃破し宮原健斗らも2回戦へ
photo:テキサスロングホーン 編集部編
・意地と誇りがぶつかり合う激闘の末、最後は豪腕が火を吹いた!
・リーゼントコールで会場が大爆発!「アップタウン小河彪ここにあり!
・サッチャー、全日本プロレス初参戦!無駄のない素晴らしい攻防
・それぞれのトーナメント戦の相手と火花を散らす!
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2026年9月9日、東京・品川プリンスホテル ステラボールで「第13回 王道トーナメント」開幕戦が行われ、全6試合のカードが組まれた。観衆は775人で札止めとなり、秋の恒例となっているシングルナンバーワン決定戦がいよいよスタートした。第13回大会は全16選手が参加し、9月9日から22日までの6大会で優勝を争う形式となっており、1回戦から決勝まですべてPWFルールによる時間無制限1本勝負で行われる。今回の品川大会では3試合の1回戦に加え、残る出場選手が絡む前哨戦が並び、トーナメント本戦へ向けた緊張感を序盤から高める構成となった。
■ 第13回 王道トーナメント【開幕戦・1回戦】
日時:9月9日(水)
会場:東京・品川プリンスホテル ステラボール
意地と誇りがぶつかり合う激闘の末、最後は豪腕が火を吹いた!

重厚なメインイベント!
互いの意地と誇りがぶつかり合う激闘の末、最後は豪腕が火を吹いた!
力と力の真っ向勝負を制し、王道トーナメント初戦突破!
<王道トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負>
○潮﨑豪
22分27秒 豪腕ラリアット⇒体固め
●綾部蓮
開幕戦のメインイベントを飾ったのは、潮﨑豪対綾部蓮による王道トーナメント1回戦時間無制限1本勝負である。潮﨑にとっては11年ぶり4度目の王道トーナメント出場で、2014年の第2回大会を制している元優勝者。一方の綾部蓮は5年連続5度目の出場で、第11回大会を制した実績を持つ。過去の優勝者同士ではあるものの、今回が初めてのシングル対決となった。
試合前から両者の言葉には強い意志があった。綾部は潮﨑を相手に「この全日本プロレスのヘビー級戦線に置いて、結局はデカいやつが勝ってしまうという現実を思い知ってもらって、絶望というものを感じ取ってもらえればいいかなと思っています」と宣言。潮﨑も「この綾部選手としっかりと王道トーナメントの厳しさ、辛さ、そして楽しさというのを味わってもらって、この綾部選手には絶望を味わってもらおうと思います」と応じており、開幕前から互いに「絶望」という言葉をぶつけ合っていた。
実際のメインイベントは、その言葉にふさわしい重厚な攻防となった。綾部は自身の体格と破壊力を生かして潮﨑へ迫り、潮﨑は長年にわたって培ってきた打撃と投げ、そして最後の一撃を狙うタイミングで対抗する。時間無制限1本勝負という形式もあり、短時間で勝負を決めようとするのではなく、相手の体力を削りながら最後の一瞬まで集中力を切らさない戦いになった。

試合は22分27秒に及び、最後に勝利したのは潮﨑豪だった。綾部蓮を豪腕ラリアットでなぎ倒し、そのまま体固めで3カウントを奪取。11年ぶりに王道トーナメントへ戻ってきた潮﨑が、元優勝者でもある綾部を撃破して2回戦へ進出したのである。
潮﨑にとって、この勝利は単なる1回戦突破ではない。2014年の第2回大会以来となる王道トーナメントで、いきなり第11回優勝者の綾部蓮を相手に22分27秒の激闘を制したことで、11年ぶりの参戦が単なる復帰ではなく、優勝戦線へ食い込むための本格的な挑戦であることを示した。
一方の綾部にとっては、前回優勝者として迎えた大会で初戦敗退という厳しい結果となった。ただし、潮﨑との初シングルで22分27秒まで戦い抜いたことで、ヘビー級の大型選手としての存在感は十分に残した。王道トーナメントは一度敗れれば終わりとなる勝ち抜き戦だけに、この1敗の重さは大きいが、開幕戦のメインイベントを務めたこと自体が綾部蓮の現在地を示すものでもあった。

品川大会の最後にリングへ残ったのは、剛腕ラリアットで勝利をつかんだ潮崎号である。前半では前哨戦が続き、ティモシー・サッチャー、宮原健斗がそれぞれ技巧と実力で1回戦を突破し、最後は潮﨑が22分27秒の重厚な一戦を制した。第13回王道トーナメントはこうして幕を開け、品川で勝ち残った潮﨑豪、宮原健斗、ティモシー・サッチャーが次のラウンドへ進むことになった。残る1回戦は9月12日、富山・黒部市総合体育センターから続き、9月22日の後楽園ホールで準決勝と優勝決定戦が行われる。
リーゼントコールで会場が大爆発!「アップタウン小河彪ここにあり!

リーゼントコールで会場が大爆発!
「ケント」コールすら上回る圧倒的な盛り上がり。
アップタウン小河彪、ここにあり!
<王道トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負>
○宮原健斗
10分54秒 シャットダウンスープレックスホールド
●小河彪
第5試合は宮原健斗対小河彪、王道トーナメント1回戦時間無制限1本勝負である。宮原は13年連続13度目の出場で、第6回、第9回の優勝経験に加え、昨年度も優勝している大会屈指の常連であり、現在は三冠ヘビー級王者でもある。一方、小河彪はプロレスリングアップタウンからエントリーした初出場選手で、2025年12月にデビューしてからキャリア1年にも満たない段階で、いきなり三冠王者との1回戦に抜擢された。経験値だけを見れば大きな差がある組み合わせだった。
しかも試合前から2人の間には明確な温度差があった。宮原は記者会見で小河との1回戦を「1分で終わらせます」と宣言し、小河はそれに対して「思いっきりぶつかって、ぶっ倒しに行きます!」と反発していた。さらに会見後には小河が宮原をジャイアントスイングで振り回す場面まであり、単なる大抜擢ではなく、若手が王者へ食らいつく構図がすでに出来上がっていた。

実際の試合では宮原が序盤から主導権を握り、ブレーンバスターやニーアタックで小河を攻め込んだ。しかし小河も逆水平チョップやブレーンバスターで反撃し、会見でも見せたジャイアントスイングで宮原を追い込む場面を作った。宮原が「1分で終わらせる」と予告した試合は、10分54秒まで続き、小河が単なる経験不足の挑戦者ではないことを観客へ刻み込む時間になった。
最後は宮原がシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い、2回戦進出を決めた。試合結果そのものは順当だったが、小河が宮原を苦しめたことで、試合後の空気は勝者だけを称えるものにはならなかった。宮原は倒れた小河に肩を貸してバックステージへ向かい、そこで「どこの誰かわからんかったが覚えたぞ。アップタウン リーゼント 小河彪だ。いってらっしゃいだ!」と健闘をたたえた。これに対して小河は「最後だけ『いってらっしゃい』じゃなくて『いってきます』です」と返している。

「ケント」コールで会場を沸かせてきた宮原に対して、この日は小河彪を称える声も大きく広がった。アップタウンからやってきたリーゼントの新鋭が、三冠王者を相手に自分の名前を観客へ覚えさせたのである。結果だけを見れば宮原の快勝だが、王道トーナメント初出場の小河にとっては、1回戦敗退以上のものを残した試合だったと言える。
サッチャー、全日本プロレス初参戦!無駄のない素晴らしい攻防
サッチャー、全日本プロレス初参戦!

互いの技量を認め合っているからこそ生まれる、無駄のない素晴らしい攻防。
一手、一手に技術と意地が凝縮された、玄人ファンをも唸らせる最高峰の技巧戦となった
<王道トーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負>
●鈴木秀樹
15分24秒 フジワラアームバー
○ティモシー・サッチャー