[ファイトクラブ]宮原健斗が超満員の神戸で全日絶対王者の底力を証明

[週刊ファイト08月06日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼宮原健斗が超満員の神戸で全日絶対王者の底力を証明
 (C)全日本プロレス公式 編集部編
・全日本プロレス神戸大会激闘の記録
・宮原健斗が綾部蓮との死闘を制し三冠ヘビー級王座V8達成
・田村男児が世界ジュニア初防衛『ゼンニチJr.フェスティバル』へ弾み
・安齊勇馬が鈴木秀樹から大金星 本田竜輝&潮﨑豪が存在感を示す
・前半戦は斉藤ジュン、羆嵐組、立花誠吾が熱戦を続出


▼斉藤兄弟防衛 小藤将太アジア肉薄 ジュニア祭典嵐 諏訪間-潮崎豪 へ

[ファイトクラブ]斉藤兄弟防衛 小藤将太アジア肉薄 ジュニア祭典嵐 諏訪間-潮崎豪 へ

▼混沌のAブロック決着、潮﨑豪が頂点突破―全日CC2026最終公式戦激闘録

[ファイトクラブ]混沌のAブロック決着、潮﨑豪が頂点突破―全日CC2026最終公式戦激闘録

▼大谷よ、これが真の二刀流だ! ザイオンがラグビー・リーグ米代表に

[ファイトクラブ]大谷よ、これが真の二刀流だ! ザイオンがラグビー・リーグ米代表に

▼プロレス界にも採り入れて欲しい、現役ドラフトとプロ・スカウト部門

[ファイトクラブ]プロレス界にも採り入れて欲しい、現役ドラフトとプロ・スカウト部門

▼デイビーボーイ・スミスJr、冬の京都で来年の飛躍を誓う!!

[ファイトクラブ]デイビーボーイ・スミスJr、冬の京都で来年の飛躍を誓う!!

全日本プロレス神戸大会激闘の記録

■ サマーアクションシリーズ2026
日時:7月25日(土)
会場:兵庫・神戸サンボーホー
観衆895人(札止め)

<第6試合 メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○宮原健斗
 22分59秒 シャットダウンスープレックスホールド
[挑戦者]●綾部蓮
※第76代王者・宮原健斗が8度目の防衛に成功

<第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○田村男児
 17分25秒 ラストライド→エビ固め
[挑戦者]●”ミスター斉藤”土井成樹
※第74代王者・田村男児が初防衛に成功

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
潮﨑豪 本田竜輝 ○安齊勇馬
 14分29秒 ギムレット→片エビ固め
斉藤レイ ●鈴木秀樹 青柳優馬

<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
大森北斗 ○立花誠吾 レオン・デ・オロ
 12分59秒 ヤンキーハンマー→片エビ固め
青柳亮生 ライジングHAYATO ●矢野安崇

<第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
芦野祥太郎 ○羆嵐
 9分27秒 アルゼンチンバックブリーカー
●MUSASHI 吉岡世起

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○斉藤ジュン
 7分11秒 ジャックハマー→片エビ固め
●小藤将太

宮原健斗が綾部蓮との死闘を制し三冠ヘビー級王座V8達成

 全日本プロレス『サマーアクションシリーズ2026』第4戦が7月25日に兵庫・神戸サンボーホールで開催され、1年ぶりとなった神戸大会は超満員札止めを記録する大盛況となった。そのメインイベントでは第76代三冠ヘビー級王者・宮原健斗が、身長2mを誇る怪物・綾部蓮を迎えて8度目の防衛戦に臨み、22分59秒に必殺シャットダウンスープレックスホールドで激闘へ終止符を打ち、王座防衛を果たした。これにより宮原は三冠ヘビー級王座連続防衛を8まで伸ばし、自身が掲げる最多防衛記録更新へ向けて着実に歩みを進めた。

 このタイトル戦は単なる防衛戦ではなかった。6月18日の後楽園ホール大会でチャンピオン・カーニバル2026覇者・鈴木秀樹を退けた宮原は「最多防衛記録10回を塗り替える」と高らかに宣言。その王者の前へ名乗りを上げたのが、6月24日の新木場大会でアイアン・メイデンによって宮原から直接勝利を奪った綾部蓮だった。その後も7月19日の後楽園大会では綾部がドラゴン・スープレックス・ホールドで王者を追い込み、最終前哨戦となった7月22日新木場大会では宮原がスネークリミットで一本勝ちを収めるなど、一進一退の攻防を繰り広げた末に迎えた決戦であり、大会最大の注目カードとなっていた。

 試合開始から両者は互いの意地をぶつけ合うようにロックアップで激しく組み合い、宮原が離れ際に綾部の胸を叩いて挑発すれば、綾部も頭を撫で返して応戦するなど、静かな心理戦からスタートした。しかし試合が進むにつれ、綾部は2mの長身を最大限に生かしたダイナミックな攻撃を展開。場外ではエプロンや鉄柱へ宮原の頭部を何度も打ち付け、リングへ戻ると串刺しビッグブーツ、ランニング・ネックブリーカードロップ、そして必殺アイアン・メイデンで王者を追い詰める。宮原は辛うじてロープへ足を伸ばしてエスケープしたものの、綾部の猛攻によって何度も防衛危機へ追い込まれた。

 それでも王者は決して折れなかった。ドロップキックの連打で流れを引き寄せると、ロープ越しに綾部の脚へダメージを与え、さらにエプロン上では危険なパイルドライバーを敢行。リングへ戻ってもブラックアウトを叩き込み反撃へ転じる。しかし綾部もランニングエルボーやドラゴン・スープレックス・ホールドで応戦し、さらにフルネルソンボムからデスルーレットを狙うなど、王座奪取まであと一歩という場面を幾度となく演出した。

 20分を超えてからは両者とも限界を超えた消耗戦となった。綾部は殺気すら漂わせるエルボーで宮原を打ち抜き、再びドラゴン・スープレックスを炸裂させるが、それでも王者は沈まない。宮原は絶体絶命の状況からブラックアウトを連発して執念を見せると、最後は持ち前の身体能力と経験を総動員し、自身の代名詞とも言えるシャットダウンスープレックスで2mの巨体を豪快に投げ切り、そのまま3カウントを奪取。挑戦者・綾部蓮の大健闘を退け、三冠王者としての貫禄を見せつけた。

 試合後、宮原はリング上で敗れた綾部へ最大限の敬意を表し、「綾部蓮、最高のレスラーだよ。リングに上がってくれよ。今日は関西神戸だったけど、次はまたこのベルトを懸けて、違う場所で会おうじゃないか。もしかしたら、また神戸かもしれない」と呼び掛けた。これに対し綾部も「神戸、今日は綾部蓮のいう絶望というのを見せられなかった。ただ綾部蓮はまだまだ進化の序盤に過ぎないんだ。次はさらに進化した綾部蓮を見せてやる。ありがとう」と堂々と再起を誓い、敗北の中にも将来への大きな可能性を示した。

 さらに大会はこれで終わらなかった。勝利した宮原が「真夏といえば宮原健斗、真夏といえば三冠ヘビー級選手権試合、真夏のビッグマッチといえば8月29日、東京大田区だ」と次なる防衛戦を予告すると、スーツ姿の安齊勇馬がリングへ登場。「今、この勢いのある全日本プロレス、その中心はチャンピオン・宮原健斗ではなく、この俺、安齊勇馬だ。それなら次の挑戦者、俺しかいねぇだろ」と堂々と挑戦表明した。宮原も「真夏のビッグマッチ、東京・大田区に相応しい相手が現れたな。プロレス界、スポーツ界、エンターテインメント界で一番熱い戦いをやってやるよ」と即座に受諾し、8月29日大田区総合体育館大会での三冠ヘビー級選手権試合が事実上決定した。

 神戸大会のメインイベントは、宮原健斗という絶対王者の底力と、綾部蓮という新世代の怪物が持つ無限の可能性を存分に示した名勝負となった。そして、その激闘の余韻が冷めやらぬまま、新たな挑戦者として急成長を遂げる安齊勇馬が名乗りを上げたことで、全日本プロレスの三冠戦線はさらに熱を帯びることになった。宮原のV9達成か、それとも安齊による王座奪還か。真夏の大田区決戦へ向け、全日本プロレスの中心を懸けた戦いは新たな局面へ突入する。

田村男児が世界ジュニア初防衛『ゼンニチJr.フェスティバル』へ弾み

 セミファイナルでは第74代世界ジュニアヘビー級王者・田村男児が、”ミスター斉藤”土井成樹を挑戦者に迎えた世界ジュニアヘビー級選手権試合が行われた。両者はこれまでにも幾度となく激しい戦いを繰り広げてきた因縁深い間柄であり、6月24日の新木場大会では土井が王者から直接3カウントを奪って挑戦権を獲得していたことから、このタイトルマッチは田村にとって王者としての真価を問われる重要な初防衛戦となった。そして17分25秒、最後は必殺ラストライドで土井を沈めた田村が初防衛に成功し、世界ジュニア王者として『ゼンニチJr.フェスティバル』へ乗り込むことを決定づけた。

 試合開始直後から土井は関西圏で高い勝率を誇るベテランらしい巧みな試合運びを披露した。フロントハイキックで先制すると、場外戦へ引きずり込み、リング下から田村の足を引いて主導権を握る。さらに日傘を使ったラフファイトや鉄柱への誤爆を誘発させるなど徹底した右腕攻めを展開し、王者の武器であるラリアットやパワーボムを封じる戦略を徹底した。経験豊富な土井らしい老獪な攻めによって、田村は試合序盤から苦しい展開を強いられることになった。

 しかし田村は苦境に立たされても決して逃げることはなかった。土井の脚をロープへ絡めてDDTを決めると、スリーパーホールドでスタミナを削り、早い段階からパワーボムで勝負を決めようと狙う。右腕へ深刻なダメージを負いながらも愚直なまでに真っ向勝負を挑み続ける姿勢は、現在の世界ジュニア王者としての覚悟そのものだった。

 中盤以降は一進一退の攻防となる。土井は右腕攻めを継続しながらDOI555から必殺バカタレスライディングキックを炸裂させ、王座奪還まであと一歩という場面を何度も作り出した。さらに高角度のダイビング・エルボードロップ、V9クラッチなど多彩な攻撃で田村を追い込み、王者のスタミナを確実に奪っていく。一方の田村もデスバレーボムで流れを引き戻し、何度倒されても立ち上がる驚異的な打たれ強さを発揮。場内は両者への大声援に包まれ、世界ジュニア王座にふさわしい熱戦となった。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン