[ファイトクラブ]全日・大田区が揺れた三大王座戦とジュニアの熱「#DOOMの日」が生んだ結末

[週刊ファイト03月05日]期間 [ファイトクラブ]公開中
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▼全日・大田区が揺れた三大王座戦とジュニアの熱「#DOOMの日」が生んだ結末
 テキサスロングホーン 編集部編
・全日本プロレス大田大会!激闘の記録
・三冠王座戦、シャットダウン・スープレックスが「#DOOMの日」を塗り替えた
・世界タッグ王座戦、綾部蓮がデスルーレットでV2達成し「絶望」を更新する
・吉岡世起&進祐哉、田村男児&佐藤光留が準決勝進出へ
・GAORA TV王座が羆嵐へ!斉藤レイ「逆襲」の第一歩
・激闘第一試合、第二試合!ギムレットが締めた現実


▼プロレス界にも採り入れて欲しい、現役ドラフトとプロ・スカウト部門

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▼デイビーボーイ・スミスJr、冬の京都で来年の飛躍を誓う!!

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全日本プロレス大田大会!激闘の記録

■ エキサイトシリーズ2026
日時:2月23日(月・祝)
会場:東京・大田区総合体育館

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○本田竜輝
 8分28秒 ファイナルベント→片エビ固め
●大森北斗

<第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負>
青柳亮生 ライジングHAYATO ○安齊勇馬
 10分20秒 ギムレット→エビ固め
井上凌 真霜拳號 ●阿部史典

<GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負>
[挑戦者]○羆嵐
 13分2秒 ダイビングセントーン→体固め
[王者]●関本大介

<第4試合 斉藤レイ復帰戦 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
○斉藤レイ ”ミスター斉藤”土井成樹 セニョール斉藤 大石真翔
 11分41秒 アイスバイン→片エビ固め
潮﨑豪 芦野祥太郎 ●ザイオン オデッセイ

<第5試合 ゼンニチJr.タッグフェスティバル 1回戦 時間無制限1本勝負>
田村男児 ○佐藤光留
 15分48秒 腕ひしぎ十字固め
関札皓太 ●さくだとしゆき

<第6試合 ゼンニチJr.タッグフェスティバル 1回戦 時間無制限1本勝負>
○吉岡世起 進祐哉
 15分52秒 二天一流→片エビ固め
MUSASHI ●小藤将太

<世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者組]○綾部蓮 タロース
 16分8秒 デスルーレット→片エビ固め
[挑戦者組]諏訪魔 ●鈴木秀樹

<メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]○宮原健斗
 27分32秒 シャットダウンスープレックスホールド
[挑戦者]●斉藤ジュン

▼G馬場に関する永遠の命題「馬場さんは本当に強かったのか?」

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三冠王座戦、シャットダウン・スープレックスが「#DOOMの日」を塗り替えた

 2月23日、大田区総合体育館で行われた「エキサイトシリーズ2026」は、三冠ヘビー級選手権試合、世界タッグ選手権試合、GAORA TVチャンピオンシップの3大タイトルマッチに加え、「ゼンニチJr.タッグフェスティバル」1回戦と斉藤レイ復帰戦まで詰め込まれた一夜であり、試合単体の勝敗だけでなく、3月以降へ向けた各王座の動きがその場で音を立てて変化していく、いわば転換点の集合体のようなビッグマッチであった。

 メインの三冠ヘビー級選手権試合は、第76代王者・宮原健斗vs斉藤ジュンという、挑戦者側の提案で大会ハッシュタグが「#DOOMの日」となり、会場前の看板や空気まで“完全アウェー”として宮原健斗が憤りを抱えたまま臨む、感情面の物語がリング外にまで張り付いた状況から始まったが、ゴングと同時に「ケント」コールが起こり、アウェーと言い切れない揺らぎを抱えたまま戦いが進むところが、この試合の不穏さをさらに増幅させた。序盤から両者は張り手、ヘッドロック、ショルダータックルで削り合い、場外では互いに観客のタオルを奪って首を絞め、宮原健斗はジュンのタオルを踏みつけ鼻をかむ暴挙でブーイングを浴びながらも意に介さず、ジュンも鉄柵、鉄柱攻撃で押し返し、リングに戻っても串刺しフロントキックやブレーンバスターで流れを取り返すなど、試合の主語が“強さ”だけでなく“意地”にまで拡張されていった。

 中盤、宮原健斗がエプロンマットへのパイルドライバーで突き刺し、ジュンがダウンカウント7で立ち上がるとすぐフロントキックで追撃し、ジュンが雪崩式チョークスラムで叩きつけて返し、Dying Lightがカウント2に終わってもなお畳みかけ、サイコブレイク、ブラックアウト、逆DOOM、シャットダウン・スープレックスの攻防が連鎖する終盤は、技名がそのまま試合の心拍数になっていくような激闘であり、ジュンがDying Lightを重ね、張り手からショートレンジ・ラリアットで押し込み、Days Goneを狙う局面まで作っても、宮原健斗は切り返しとブラックアウト連発で踏みとどまり、最後は粘る斉藤ジュンにシャットダウン・スープレックスを決めて3カウント、5度目の防衛を成し遂げた。

 勝利後、宮原健斗は「贅沢なんだよ。ただ、俺はスーパースターだ。次の舞台を発表しよう。東京だ。3月20日、東京・八王子でやってやる!」と防衛戦を提案し、そこへGAORA TV王座を奪取した羆嵐が現れて「俺の挑戦を受けてくれ」と三冠挑戦を表明すると、宮原健斗は「元北斗軍」「元WRESTLE-1」と過去を引き合いに出しながら「いまのオマエの人生をこのリングにさらけ出すのであれば、受けてやるよ」と受諾し、羆嵐の「真っ向勝負だよ」に対しても「テメエに求めるのは、真っ向勝負以外のテメエの生きざまを3月20日までに見せてみろ」と言い放ち、挑戦者の姿勢そのものを試合の条件へ引き上げた。

 バックステージで斉藤ジュンは「宮原健斗、さすがチャンピオンだな。強かったぜ。だが、必ずまたあの三冠ベルトは巻いてやる。必ず、あきらめない。DOOM」と言い、羆嵐もリング上の応酬を受けて「必ずやってやるからな。ぶっ潰してやるからな。この俺、羆嵐から目を離すな」と吐き捨てたが、宮原健斗は「アウェーかホームかなんてのはな、端からどっちでもいいんだよ」と言い切りつつ、なおも「3月20日まで、テメエのプロレス人生をさらけ出せ、元WRESTLE-1の羆嵐」と繰り返し、勝ってなお相手を定義し続けることで王者の立場を強引に固定しようとした。ここに至って、この大田区大会は「#DOOMの日」という挑戦者側の旗印すら、王者が“結果”と“言葉”で塗り替えてしまう夜であったと結論づけるべきであり、三冠戦が終わった瞬間に次の三冠戦が始まったという意味で、この大会のメインイベントは単なる防衛戦ではなく、全日本の中心が動く音そのものだったのである。

世界タッグ王座戦、綾部蓮がデスルーレットでV2達成し「絶望」を更新する

 世界タッグ選手権試合は、第103代王者組・綾部蓮&タロースvs諏訪魔&鈴木秀樹という、王者側が勢いと規格外のパワーで押し切るのか、挑戦者側が老獪さと重さで崩すのかが明確な一戦であり、先発で綾部蓮が鈴木秀樹を挑発的に撫でて突き飛ばし、そこから張り手とストンピングで火を点け、タロースと諏訪魔が手四つの力比べからコーナーの高低差利用まで含めた駆け引きを見せるなど、試合は最初から感情と戦術が絡み合って進んだ。諏訪魔が綾部蓮を串刺しラリアット、ベリー・トゥ・ベリーで投げ、タロースが串刺しボディーアタックやフロントキックで押し返し、挑戦者組が合体で主導権を握りかけた瞬間もあったが、鈴木秀樹が丸め込みから低空ドロップキック連発、ぶら下がり式首4の字固め、諏訪魔とのダブルアーム・スープレックスで綾部蓮を追い込み、さらにスリーパーホールドで締め上げた場面でも、タロースが諏訪魔を背負ったままカットに入るという異様な絵面で王者組が踏みとどまった。

 決着は、諏訪魔がタロースを足止めして合体スパインバスターを阻止し、デスルーレット狙いも諏訪魔が阻止してバックドロップ、鈴木秀樹が蹴り上げて畳みかけたうえで、それでも綾部蓮が強烈なエルボーと正面跳びドロップキックで鈴木秀樹をなぎ倒し、最後は粘る鈴木秀樹をデスルーレットで叩きつけて3カウント、苦しみながらもV2に成功したという一点に収束し、王者組が“勝ち切る強さ”を改めて刻んだ。
 
 試合後、綾部蓮は「V2達成だ。見ただろ、大田区。これが絶望だ」と言い放ち、そこへ復帰戦を勝利した斉藤レイが現れて「俺とジュンでその世界タッグに挑戦させろ!」と迫ると、綾部蓮は「やるなら早い方がいいだろう。来月3月15日、後楽園ホールでやろうぜ」と受諾し、さらに「絶望を味わわせてやる」と繰り返して挑戦を迎え撃つ姿勢を鮮明にした。タロースも「次の後楽園では斉藤ブラザーズ」と次戦を明確に指し示し、諏訪魔は「内容は俺らが勝ってんだよ。ただ、結果だけだよ」と悔しさを吐き、鈴木秀樹も「死ぬまでやろう」と覚悟を口にしたことで、この世界タッグ戦線は試合が終わった瞬間に次の火が点き、王者の言う「絶望」が更新され続ける構図が完成したのである。

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