[週刊ファイト01月22日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼全日新春ファン感謝デー2026 全カード個性と因縁爆発させた特別な一夜
photo:テキサスロングホーン 編集部編
・宮原健斗と潮﨑豪が10年ぶりに豪華共演、熱き一夜限りの邂逅
・“ノータップス”が魅せた原点回帰の戦いと、現実を突きつけた猛者たち
・“狡猾なる機運”立花誠吾、怪獣3体を一網打尽!勝利のリングアウト
・“重量級の破壊力”と“混沌の芸術”が幕開けを彩る
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宮原健斗と潮﨑豪が10年ぶりに豪華共演、熱き一夜限りの邂逅

■ 全日本プロレス ニューイヤーウォーズ2026~新春ファン感謝デー2026~
日時:1月11日
会場:新宿FACE 観衆530人(札止め)
▼全日新春ファン感謝デー新宿Face-10年ぶり宮原健斗Xceed潮﨑豪
<第5試合 30分1本勝負>
宮原健斗 ○潮﨑豪
19分9秒 豪腕ラリアット⇒体固め
安齊勇馬 ●ライジングHAYATO
2026年1月11日、新宿FACEにて開催された全日本プロレス「新春ファン感謝デー2026」は、前売り段階で全席完売という盛況ぶりを見せる中、ユニットの垣根を越えた特別なカードが組まれ、観客を熱狂の渦へと誘った。
メインイベントとして行われた第5試合では、かつて「Xceed」の名の下に一時代を築いた宮原健斗と潮﨑豪が、10年ぶりにタッグを組み、安齊勇馬とライジングHAYATOの若手コンビと激突した。これは一夜限りの共演であり、過去と現在が交差する瞬間を目撃した観客にとって忘れがたい一戦となった。

試合はライジングHAYATOと潮﨑豪の先発で幕を開け、HAYATOの鋭い張り手が火花を散らすと、潮﨑はお返しとばかりに剛腕で応酬。序盤から高いテンションで攻防が繰り広げられると、続く宮原と安齊のマッチアップでは、昨年末の三冠ヘビー級選手権を彷彿とさせる緊張感が漂い、ケントコールとアンザイコールが交錯する中、宮原のフロントハイキックが炸裂し、試合は一気にギアを上げていった。
しかし10年ぶりの共闘は簡単にはかみ合わず、潮﨑の逆水平チョップが宮原に誤爆するなど、連携のズレが目立った。場外戦でも息の合わない2人に不安を覚える瞬間もあったが、それでも個々の実力はやはり抜きん出ており、HAYATOの果敢な攻撃を受け止めた宮原は冷静に試合をコントロールし、潮﨑も持ち前のフィジカルで安齊を圧倒した。

中盤では安齊とHAYATOによるかつてのタッグ「ELPIDA」の合体攻撃が復活し、ジャンピング・ニーとトラースキックの同時発射、そしてHAYATOのミサイルキックと連携で一気に勝負を仕掛けたが、潮﨑が最後の壁として立ちはだかった。潮﨑は激しいチョップ合戦を制し、ファルコンアローでねじ伏せ、さらにフィッシャーマンバスターからの豪腕ラリアットで試合を締めくくった。この豪腕はまさに潮﨑の代名詞とも言える一撃であり、19分9秒、ライジングHAYATOからの体固めで3カウントを奪取。かつての盟友との共闘は、困難を乗り越えながらも華々しい勝利で締めくくられた。
試合後のマイクアピールでは、安齊が「2026年は午年、つまり安齊勇馬の年」と堂々と宣言し、全日本プロレスの顔になることを高らかに宣言。一方、HAYATOは敗戦に悔しさをにじませながらも、「2026年は全日ジュニアの年にする」と決意を新たに語った。そして宮原は「もう組むことはない」と潮﨑との再共闘を否定した上で、「強い者同士は戦ったほうが面白い」と語り、1月25日の幕張大会でのタロースとの三冠ヘビー級選手権への決意を叫んだ。
潮﨑は最後にリング上に残り、HAVOCの一員として全日本プロレスをさらに混沌と興奮に導いていくと宣言し、ザイオンとオデッセイの復帰を予告。2026年のHAVOCがフルメンバーで再始動することを告げて大会を締めた。
この試合は、過去と現在、そして未来を繋ぐ架け橋のような一戦であった。Xceedという過去を背負いながら、それを塗り替えるべく戦った潮﨑豪と宮原健斗、全日本の「今」を担う安齊勇馬とライジングHAYATO、それぞれの想いと立場が交錯しながら織り成された濃密な時間は、まさにファン感謝デーにふさわしい情熱に満ちていたと言える。

▼全日本ジュニアが今熱い~世界ジュニアを巡る攻防~
“ノータップス”が魅せた原点回帰の戦いと、現実を突きつけた猛者たち
<第4試合 6人タッグ 30分1本勝負>
○斉藤ジュン 鈴木秀樹 芦野祥太郎
11分50秒 サイコブレイク⇒片エビ固め
●大森北斗 青柳亮生 田村男児

全日本プロレスが誇る若き3人のスター、大森北斗、青柳亮生、田村男児が、かつてYouTube上で結成していたユニット“ノータップス”を約8年ぶりに一夜限りで復活させ、斉藤ジュン、鈴木秀樹、芦野祥太郎という実力派揃いの強豪トリオに挑む6人タッグマッチが、第4試合として組まれた。
会場となった新宿FACEは熱気に包まれ、懐かしさと期待感が入り混じる空気の中、3人はそれぞれデビュー当時を彷彿とさせるショートタイツ姿で登場し、試合前から一気にファンの記憶を呼び起こした。
試合開始前、大森北斗が「俺たちはちょっとプロレス界に汚されすぎちゃったみたいだな。今日この試合を経て、あの時のように純粋な気持ちでプロレスやろうぜ!今日俺たち3人が勝ったらYouTubeチャンネル復活しよう」とマイクで気合いを入れたが、その言葉の通り、この一戦は彼らにとっての再出発でもあり、過去を塗り替える覚悟の表れであった。しかし、対峙した斉藤ジュン、鈴木秀樹、芦野祥太郎の3人は、勢いだけでどうにかなる相手ではなく、むしろキャリアと実力、戦術のすべてにおいて“ノータップス”を上回る壁として立ちはだかった。
試合は、北斗が鈴木にエルボーを打ち込みながらも、つい投げキッスをしそうになるという“らしさ”を見せながらも必死に初心を貫こうとする様子が印象的で、青柳亮生は斉藤ジュンに対しドロップキックを放って真っ向勝負を挑み、田村男児も芦野相手に俵返しを繰り出すなど、序盤は3人がそれぞれの得意技で奮闘していた。しかし、鈴木の巧みな連携によって亮生は連続フォールで体力を削られ、芦野の逆エビ固めで苦悶の表情を浮かべながら耐える時間が続いた。
