[週刊ファイト10月30日]期間 [ファイトクラブ]公開中
■橋本大地-拳王マッチアップ沸く! ノア『MONDAY MAGIC』新木場
photo & text by 鈴木太郎
・マンマジ最終戦は2大GHC王座戦が決定!
・久々の女子王座戦は『彩羽匠vs.世羅りさ』!
・清宮海斗&橋本大地越境タッグ『MONDAY MAGIC』降臨!
・張り詰めた緊張感が場を支配した、拳王と橋本大地の対戦
・S・チャーリーHAYATA撃破でハードコア王座挑戦もX参入3WAYへ
・サバイバル形式制したチャーリー挑戦も気になる怪文書Xの存在
・因縁の高瀬みゆき-愚零闘咲夜シングルも咲夜が毒霧反則決着・・・
・NOSAWA論外レフェリーも開始0秒で衝撃退場
■プロレスリング・ノア『MONDAY MAGIC XTREME SEASON ep2』
日時:2025年10月20日(月) 19:00開始
会場:東京・新木場1stRING
2025年10月に全3大会が集中開催される、プロレスリング・ノアの『MONDAY MAGIC』XTREME SEASON。中間地点にあたる第2回目の今大会では、過去の『MONDAY MAGIC』シリーズと同様に、最終回に向けた布石が幾つも打たれる内容となった。

『MONDAY MAGIC』の看板でもあるGHCハードコア王座とGHC女子王座は、それぞれ最終回の10・27で防衛戦が決定。GHCハードコア王座戦は、この日行われたサバイバル4WAYマッチで王者・HAYATAから勝利を収めたスターボーイ・チャーリーが王座挑戦を表明するも、ガルベス奥田リングアナが読み上げたHAYATA宛の怪文書経由で、【HAYATAと1度も対戦したことがない】という選手も挑戦を表明。王者はサバイバル3WAY形式で2人を迎撃宣言したことから、『HAYATAvs.スターボーイ・チャーリーvs.X』の同王座戦が決定したのである。
2025・7・16マリーゴールドで行われた『林下詩美vs.を彩羽匠』を最後に防衛戦が組まれていなかったGHC女子王座にも動きがあった。大会中盤に来場した世羅りさが、彩羽匠とのシングルマッチを要望すると、彩羽も登場する形でこれを受諾。世羅と彩羽は、彩羽のスターダム所属時代にタッグも組んでいた間柄なのだが、2026年1月に世羅が引退を控えている中で恐らく最後となるシングルマッチは、GHC女子王座を賭けた一戦になることも決定した。

今回の『MONDAY MAGIC』が開催されている新木場1stRINGは、新宿FACEよりキャパシティが少ない会場ではあるものの、都心部ではない立地故か、動員には苦戦している印象だ。最終回で目玉カードを持っていく事は『MONDAY MAGIC』シリーズで定番化しているものの、今回は事前発表で少しでも動員を増やしたい狙いが見える。
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清宮海斗&橋本大地越境タッグ『MONDAY MAGIC』降臨!
<メインイベント タッグマッチ>
清宮海斗 △橋本大地
20分00秒 時間切れ引き分け
拳王 △タイタス・アレクサンダー

メインイベントは個別入場曲を流す形で1人ずつ登場し、出場選手とカードが判明した。
タイタス・アレクサンダー⇒拳王の順で入場した際には両者のシングルマッチになるかと思いきや、タイタスと拳王は同じコーナーに控えた。その後、清宮海斗が入場して2人の対角に立つと、清宮のパートナーである残りの1枠が『MONDAY MAGIC』のサプライズということになるのだが、ここで登場したのは大日本プロレスの橋本大地だった。
近年は父の橋本真也も使用した『爆勝宣言』から入場曲を変更していたせいか、登場直前まで観衆も誰が登場するか判別出来ていない状態ではあったものの、試合が始まれば、会場中が大地へ注目する展開と空気が醸成されていたのは流石の一言であった。

中でも注目を集めたのは、拳王とのマッチアップだろう。序盤の顔合わせから双方が刺すような蹴りを見舞い、張り詰めた緊張感が場を支配していく。中盤に展開されたミドルキックの打ち合いは一瞬たりとも目が離せないほど観衆を圧倒し、この試合のハイライトシーンに躍り出た。
清宮と大地のタッグも異色ではあったものの、両者のシャイニング・ウィザードや、大地のSTFと清宮の足4の字固めの共演は、2人が武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也の『闘魂三銃士』にルーツを持つレスラーであることを如実に示す機会となった。

残り試合時間が1分を切ったタイミングで、大地とタイタスの攻防がスローペースになったことが悔やまれるものの、それでも20分間で4選手が会場を沸かせたことは間違いない。試合後はリング上やバックステージで両チームのコメントは出なかったそうだが、言葉が無くとも伝わる闘いが月曜魔法には間違いなく存在していたのである。