[ファイトクラブ]業界激震レフェリー笹崎勝己さん悲しい最期!追悼投稿多数人柄伺える

[週刊ファイト10月30日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼業界激震レフェリー笹崎勝己さん悲しい最期追!悼投稿多数人柄伺える
photo & text by 西尾智幸
・世間を震撼させた岩手のクマに襲われ死去した事案
・まさかの笹崎さんと想像すらできない事実
・記者と笹崎さんの思い出
・記者もB真帆も納得の神レフェリング
・仕事熱心、真面目、優しい・・・誰も悪く言わない人柄


業界激震レフェリー笹崎勝己さん悲しい最期!追悼投稿多数人柄伺える

 既に、多くのニュースで取り上げられているが、岩手県北上市の瀬美温泉で勤務していた笹崎勝己さんが、10月16日午前10時頃、露天風呂の清掃中、ツキノワグマに襲われた。そのまま、眼鏡やスリッパ、それに血痕などを残したまま行方不明となり、旅館の支配人が警察に通報。
 捜索の結果、翌朝17日現場から50メートルほど離れた雑木林で男性の遺体が発見されたが、服装などから笹崎さんと断定。没年60歳であった。
 近くにいたクマは、その場で猟友会によって駆除された。体長1.5メートルほどもある成獣だったという。今年に入り、この地域では、笹崎さんを含め3件もの死亡事案が発生している。
 最寄りの駅もない、自然の中に建てられた秘境のような旅館であった。

 笹崎さんは全日本女子入社後、1991年3月5日に伊藤薫vs.渡辺智子戦でレフェリーデビュー。
 その後90年代は、多くの試合を裁いた。真面目で優しい性格もあり、年下の選手からも「ささやん」と慕われていた。1997年に全女が倒産、その後も興行は続けるも2005年で解散。そのまま、ZERO1に移籍。レフェリーだけでなく、運転手や営業などマルチにこなした。

 2018年7月には、代表取締役社長に就任。2020年3月、運営が株式会社ドリームオンステージから株式会社iFDに移行。代表取締役に岩本和裕氏が就任し、笹崎さんは取締役に就いた。

 その後、取締役がどうなったのか、詳細不明だが、2024年5月に旗揚げされたマリーゴールドに参加してメインレフェリーを務めた。しかし、2025年2月迄でマリーゴールドを離れ、ZERO1で縁が出来た岩本氏が経営する岩手の温泉旅館へ家族ごと移住し、新しい生活のスタートであった。

 とまあ、ここまでは、どこかの記事で見かける内容かもしれないが、案外情報が少しずつ違う。レフェリーデビューも1987年と書かれた記事が多い。逆に全部見きれてないかもだが、どこも1991年とは書いていない。しかし、某誌の選手名鑑は、本人が直接情報を書くので、カードや会場(静岡県清水大会)まで明記されており、1991年3月5日デビューが正しいはず。名前は、勝己、勝巳と両方あるが、ここでは通常リングで使う名前という事で、勝己さんで統一する。
 一般紙では名字も笹﨑(崎の右が立)となっているものもあるが、本名がどれであるかの正確性は、今回重要ではないので、あくまでリング上の名前でいきます。

 実は、筆者と笹崎さんとは、ZERO1時代からご縁があって、どなたかの紹介で筆者の経営するバーE★SPOTの店主(筆者)がプロレス好きだと聞き、ある日営業に来られた。もう15年以上前の事。
 それから、大阪に来られた際は、いつもそんなに長い時間ではないが、他愛もない話しをし、持ってこられたポスターは店内に貼らせて頂いたりした。
 プロレス好きのお客さんも多いが、正直なかなかZERO1に食いつくお客さんが余りいないので、記者ひとりでチケットを笹崎さんにお願いし、会場に足を運んだりもした。
 写真は、2009年12月のZERO1大阪大会。曙もゲストだったし、川田利明は世界王者でもあった頃。
 また、2010年には日高郁人選手を連れてきてくれた事もあった。

笹崎さんエピソード ブランキー真帆との会話 神レフェリング

 記者は、2012年1月9日に関東では有名な、サザンオールスターズのトリビュートバンドのライブがあるという事で、そちらに行く予定にしていたが、貧乏性なので折角関東に行くなら、何かセットで楽しみたいと思ってしまう。そこで、プロレスの試合でもないかと調べたら、前日8日に、ブル中野引退興行がある! おお!これは!と思ったが、既にチケット完売。しかし、良く見ると主催はZERO1のドリームオンステージとなっていた。
 ダメ元で、笹崎さんに電話する。すると、ちょうどキャンセルが出たので1枚ありますと!
 奇跡だと思い、どんな席でもいいから入れればと思いお願いした。
 チケットも当日渡しだったが、まず地方モンなので(当時Googleマップなどない)会場の場所が分からず思わず笹崎さんに電話。何かと忙しい時間帯にもかかわらず、丁寧に対応して下さり、チケットも無事に受け取り、いざ会場に入ってみると、それが第3バルコニーだけど1列目のほぼ正面で超観やすかった。しかも、この女子オールスター戦がたったの3,000円!

 勿論、笹崎レフェリーも後半に登場。無駄な動きをせず試合中もおとなしいが、世IV虎の反則などには近づいて行き、力ずくで止めに入る。

 そして、ZERO1を離れ、昨年からマリーゴールドで活躍。勿論、全女時代の先輩ロッシー小川氏との繋がりだ。

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