[週刊ファイト10月30日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼ノア後楽園2025年ワースト808人苦戦もアフター両国好勝負連発!
photo & text by 鈴木太郎
・Yoshiki Inamura凱旋初戦KENTA圧倒! GHCヘビー前哨戦制す
・凱旋帰国で「変化が無い」という強み
・ガレノ-ドラゴン・ベイン華麗ナショナル王座戦
・チャーリー・デンプシーとのクラシカル攻防魅せた懐深い清宮海斗
・自らデンプシーの領域で楽しんだ清宮
・宮脇純太熱烈アピール漕ぎ着けた高橋ヒロム戦も敗戦・・・
・熱意一辺倒でも無策でもない成長見せた宮脇
・大熱闘Jr8人戦存在感見せた小峠篤司見据えるZERO1世界ヘビー
・田中将斗戦に意識メラメラな小峠スライディングD
■プロレスリング・ノア『STAR NAVIGATION 2025』
日時:2025年10月16日(木) 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:808人
10・11両国国技館ビッグマッチから僅か5日後に行われた10・16ノア後楽園ホール大会。旗揚げ25周年イヤーのノアはOZAWA効果もあり、毎月の後楽園ホール大会が前売り段階で完売になる光景が当たり前となっていたが、この日はアフター両国1発目の大会ということもあってなのか、動員面で苦戦を強いられた。
2025年に開催された平日開催のノア後楽園ホールは今大会も含めて計5大会あるのだが、満員になった大会『N-1 VICTORY』開幕戦の9・8しかない。それでも観衆は1,000人を超えていたのだが、今回は808人と2025年のノア後楽園ではワーストの数字となってしまった。
『N-1 VICTORY 2025』開幕戦で訪れたOZAWAの負傷欠場はリーグ戦効果で穴埋めできたものの、ビッグマッチ後という状況に加え、約1ヶ月後の11・8後楽園ホール大会で『KENTAvs.Yoshki Inamura』のGHCヘビー級王座戦が組まれたことも今回の動員に影響したと思われる。
潮崎豪の退団に加え、OZAWAやYO-HEYの欠場など、個別でファンを抱えている人気選手の相次ぐ不在も響いたものの、それでも観衆を800人台に乗せてきたのは昨年までのノアには無かった地力を感じさせた。


とはいえ、観衆の少なさが内容面とイコールにならないのが興行の面白い所である。この日は先の両国ビッグマッチでカードが組まれなかった小峠篤司、大原はじめ、アレハンドロ、谷口周平が前半戦で活躍を見せると、休憩明けの後半3試合が出色の出来だった。清宮海斗とチャーリー・デンプシーがクラシカルな技巧で会場を唸らせれば、セミファイナルのGHCナショナル王座戦ではガレノとドラゴン・ベインの外国人選手対決が一進一退の攻防で盛り上げたのである。
極めつけはWWEの武者修行から帰国を果たしたYoshiki Inamura(稲村愛輝)の凱旋試合だろう。GHCヘビー級王者・KENTAを相手に力で完全に制圧したInamuraは、前哨戦1発目で王者から直接勝利を収め、王座戦に向けて視界良好をアピールしたのであった。
Yoshiki Inamura凱旋初戦KENTA圧倒! GHCヘビー前哨戦制す
<メインイベント タッグマッチ>
●KENTA 遠藤哲哉
12分37秒 DIS CHARGE⇒エビ固め
○Yoshiki Inamura ハーレム・ルイス


2024年秋の海外衛星⇒WWE武者修行を経て、2025・10・11ノア両国国技館大会のメイン中に凱旋を果たしたYoshiki Inamura。帰国早々にGHCヘビー級王者・KENTAへ挑戦表明を果たし、11・8後楽園ホール決戦に向けて開幕した前哨戦だったが、結果・内容共にInamuraがKENTAを制圧するという、御披露目試合としては申し分ない形でInamuraが先手を取った。
KENTAのコンディションに問題があった訳ではないのだが、海外遠征前にも魅せていたパワーファイトに加え、強烈なチョップでKENTAの蹴撃を圧倒するなど、観衆の目線は完全に挑戦者へと流れていたように思う。
今回のInamuraの凱旋帰国で興味深かったのは、凱旋試合にありがちなファイトスタイルのフルモデルチェンジが皆無だった事である。
Inamuraはマイクこそ英語混じりの内容でアメリカナイズされていたものの、試合は遠征前と変わらぬパワーファイトを前面に押し出した内容であった。この変化の無さは退化ではなく、Inamuraのストロングポイントをより強く打ち出し、ブラッシュアップされたものに進化していた。2025年のノアを牽引してきたOZAWAが長期欠場中の今、変わらない良さを突き詰めた事で圧倒するInamuraにノアの希望が託されているのではないだろうか?

ガレノ-ドラゴン・ベイン華麗ナショナル王座戦
<セミファイナル GHCナショナル選手権試合>
●[王者]ガレノ
16分05秒 ウラカンラナ
○[挑戦者]ドラゴン・ベイン
※第17代王者が5度目の防衛に失敗。ドラゴン・ベインが第18代王者となる。


2025・4・11新潟大会で王座決定トーナメントを制し、GHCナショナル王座を獲得したガレノ。そこから4度の王座防衛に成功し、ベルトの保持期間も半年に達したガレノに今回挑戦したのは前GHC Jrタッグ王者のドラゴン・ベインであった。