[週刊ファイト7月31日期間 [ファイトクラブ]公開中
▼全日後楽園HAYATO激勝!宮原健斗&青柳優馬タッグ王座防衛!
(c) テキサスロングホーン/全日本プロレス公式 編集部編
・全日本プロレス後楽園大会!激闘の記録
・ライジングHAYATO、吉岡世起を破る!ジュニア戦線の新たなる風
・ビジネスタッグ王座防衛!“北斗軍”の牙城崩壊
・前哨戦で火花を散らした本田竜輝と斉藤ジュン
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全日本プロレス後楽園大会!激闘の記録

■ 全日本プロレス サマーアクションシリーズ2025
日時:7月18日
会場:後楽園ホール
<第7試合 ゼンニチJrフェスティバル2025 Aブロック公式戦30分1本勝負>
○ライジングHAYATO<1勝=2点>
16分2秒 シド・ヴィシャス⇒片エビ固め
●吉岡世起<1敗=0点>
<第6試合 ゼンニチJrフェスティバル2025 Bブロック公式戦30分1本勝負>
○青柳亮生<1勝=2点>
17分44秒 エビ固め
●“ミスター斉藤”土井成樹<1敗=0点>
<第5試合 世界タッグ選手権試合60分1本勝負>
[王者組]宮原健斗 ○青柳優馬
17分15秒 THE FOOL⇒エビ固め
[挑戦者組]●大森北斗 タロース
※第100代王者組が3度目の防衛に成功
<第4試合 30分1本勝負>
本田竜輝 デイビーボーイ・スミスJr 芦野祥太郎 ○綾部蓮
11分24秒 デスルーレット⇒片エビ固め
斉藤ジュン 斉藤レイ ●MUSASHI 宮本裕向
<第3試合 30分1本勝負>
○鈴木秀樹 真霜拳號 立花誠吾
7分10秒 エビ固め
羆嵐 他花師 ●小藤将太
<第2試合 ゼンニチJrフェスティバル2025 Aブロック公式戦30分1本勝負>
○佐藤光留<1勝=2勝>
2分18秒 ヒールホールド
●井上凌<1敗=0点>
<第1試合 ゼンニチJrフェスティバル2025 Bブロック公式戦30分1本勝負>
○田村男児<1勝=2勝>
10分11秒 ラ・マヒストラル
●阿部史典<1敗=0点>
ライジングHAYATO、吉岡世起を破る!ジュニア戦線の新たなる風

2025年7月17日、東京・後楽園ホールにおいて幕を開けた「サマーアクションシリーズ2025」にて、ライジングHAYATOと吉岡世起のシングルマッチが行われ、全日本プロレスのジュニア戦線における一つの転換点となる熱戦が繰り広げられた。全日本ジュニアのリーグ戦「ゼンニチJr.フェスティバル2025」のBブロック公式戦として行われたこの試合は、序盤から一瞬たりとも目を離すことができない、意地と技術が交錯する緊張感に満ちた30分1本勝負であった。ジュニアの象徴的存在として認知されている吉岡世起は、その豊富な経験と空中戦を駆使した柔軟かつ大胆な攻撃で試合の主導権を握る場面を幾度も演出したが、一方でこのリーグ戦で自身の名をより高く打ち立てようとするライジングHAYATOは、持ち味であるスピードと反射神経に長けた動きに加えて、試合を通して見せた冷静な判断力が光る場面が目立ち、吉岡の攻撃を読んでのカウンター技が勝負の分水嶺を生んだ。

試合序盤、両者は互いの様子をうかがいながらも、リング中央でのロックアップからしっかりとしたレスリングの基礎を見せ、観客の期待を煽る展開が続いた。吉岡がロープワークからのフライングメイヤーでリズムを作ろうとすると、HAYATOはすかさずリープフロッグからのアームドラッグで応戦。そうした応酬の中でも特筆すべきは、HAYATOの動きにほとんど無駄がなく、一つひとつの動作が明確に「勝利」に向かっているという意志を強く感じさせるものであった。特に試合中盤以降、吉岡が狙ったスワンダイブ式ミサイルキックに対し、HAYATOが半身で受け流してからの低空ドロップキックによる反撃は、場内から驚嘆の声が上がるほどの見事なカウンターであり、この試合のハイライトの一つとして記憶されるべきシーンである。
後半には吉岡が一気にスピードを上げてからのファイヤーバードスプラッシュやダイビングエルボードロップといった空中殺法で畳み掛ける場面があったものの、それに対してもHAYATOはロープ際での巧妙な体さばきと、技を受け流すことで大ダメージを避けるディフェンスを徹底し、結果として大技を許さずに済んだことが勝因の一因となった。最終盤、互いのラリアットが相打ちとなる緊張感の高い瞬間を経て、HAYATOは反動を活かしてフラッシング・エルボーを決めた後、すかさず走り込んでの旋風クラッチで吉岡を丸め込み、3カウントを奪取。終始一進一退の攻防が続いた試合において、最後に勝利をつかんだのは、闘志と戦略を兼ね備えたライジングHAYATOであった。

この試合後、バックステージにてHAYATOは「このリーグで結果を出して、俺の時代を証明したい」と力強く語っており、その言葉には、単なる1勝では終わらせない覚悟が滲んでいた。一方で敗れた吉岡もまた、「これで終わりじゃない。次戦で必ず巻き返す」とコメントしており、ジュニアリーグにおける彼の巻き返しに期待が寄せられる。全日本プロレスにおいて、ジュニア戦線は今、まさに若き世代の台頭が現実となっており、今回のライジングHAYATOの勝利はその象徴とも言えるものである。今後のリーグ戦での彼の活躍、そして吉岡との再戦に期待せずにはいられない。
ビジネスタッグ王座防衛!“北斗軍”の牙城崩壊

後楽園ホールが沸き返る中、全日本プロレスが誇る伝統と革新が交差する一戦が行われた。世界タッグ選手権、第100代王者組として防衛戦に臨んだ宮原健斗と青柳優馬の「ビジネスタッグ」に挑んだのは、大森北斗率いる北斗軍から北斗自身と身長213cmの巨漢・タロースである。今回のタイトル戦は、かつてから使用されてきた世界タッグベルトのリニューアル初戦でもあり、象徴的意味合いを強く孕んだ一戦となった。まさに“新章の幕開け”にふさわしいカードであり、選手たちの動き一つひとつが会場全体の空気を激しく揺さぶった。
試合開始直後、先発を買って出たのは王者組の宮原健斗と、対峙するは巨体タロース。序盤、宮原の打撃を悠然と受け止め、ショルダータックル一発で弾き飛ばすタロースの姿はまさしく圧巻であり、異形の挑戦者が王者に牙をむいた瞬間であった。続く展開でタッチを受けた青柳優馬は、大森北斗とのマッチアップに対し、挑発と戦略性を混ぜ合わせたような動きで対応した。北斗の攻撃に耐えながらも、優馬はタロースに向けて過剰ともいえる挑発行為を繰り返し、それが火種となって試合は一気に激化する。
