[週刊ファイト4月3日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼ONEの裏でも神興行!第1試合とメインが大爆発、超DEEP JEWELS
写真提供:ケーシー&DEEP公式 文章:ケーシー&編集部編
・ケーシー画伯が紡ぐDEEP JEWELSあきぴへの想い
・涙と歓喜の一本勝ち!あきぴの魂がJEWELS 48を大爆発させた
・キラキラの初陣&姉妹で一本勝ち!横瀬姉妹と中村サキがJEWELSを席巻!
・プロデビュー戦で衝撃TKO!エレナ旋風が吹き荒れ、須田美咲は激闘を制し2連勝!
・熱戦続出!東よう子が圧巻TKO、青野&横瀬姉妹が存在感発揮!
・須田萌里、浜崎朱加を一本葬!“神興行”超DEEP JEWELS
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ケーシー画伯が紡ぐDEEP JEWELSあきぴへの想い
格闘技の試合には、技術や勝敗を超えた深い物語がある。ひとつひとつの試合の裏側には、選手たちが重ねてきた努力、葛藤、決断、そしてそれぞれの人生が凝縮されている。その舞台裏にある想いの機微を、まるで選手と共に歩んできたかのように丁寧に掬い上げ、心に染み入る言葉で綴ることができる書き手──それが、ケーシー画伯である。
3月23日、ニューピアホールで行われた「DEEP JEWELS 48」は、まさにその“感動”が詰まった一夜だった。表面上の勝敗を追うだけでは見落としてしまう一つひとつの小さな物語。その舞台裏に宿る選手たちの“人間としての強さと弱さ”を、ケーシー画伯は丁寧に、情熱を込めて綴っている。
特に本コラムにおける最大の見どころの一つが、冒頭を飾る一戦──あきぴの物語である。前戦で鼻を折られてのTKO負け、心が折れそうになった経験。それでも立ち上がり、再びケージに戻ってきた彼女を、ケーシー画伯は格闘技を超えた”人生の再起”として描き出す。その語り口は決して押しつけがましくはなく、読者の心の奥深くに静かに染み渡る。ケージに入場する時の表情、入場曲に込められた思い、勝利の瞬間に溢れ出した涙──そのすべてをケーシー画伯は見逃さず、丁寧に拾い上げ、まるで詩のように記している。
あきぴが放った一本のリアネイキッドチョーク。それは技術の勝利であると同時に、敗北からの立ち上がり、努力の証明、そして仲間たちへの感謝の結晶でもあった。その一瞬が、会場の空気を変えた。そしてそれこそが、DEEP JEWELSという舞台の持つ本質的な魅力なのだと、ケーシー画伯は語る。伊澤星花が「格闘技を始めたいと思っている女性に勇気を与える試合だった」と述べたのも、まさにその通りである。
このコラムは、ただの大会レポートではない。格闘技を通して人がどれだけ成長し、変わり、周囲に影響を与え得るのかという”人間の物語”そのものである。どの選手も、その一戦に向けてすべてを懸けて臨んでおり、その背景には様々な人生がある。ケーシー画伯は、それらを尊重し、愛情をもって描き出す。だからこそ、読者はこの文章に引き込まれ、気がつけば目頭が熱くなっているのだ。
メインまで続く激闘の数々、そしてその一つひとつに込められた情熱と覚悟。中でも、あきぴという存在に対するケーシー画伯の眼差しは、まるで遠くから成長を見守る親のようでもあり、同じ夢を応援する仲間のようでもある。その温度が、この文章全体に優しく、しかし力強く流れている。
ぜひこのコラムを通じて、あの日、あの場所で確かに燃え上がった闘志と歓喜、そして涙の意味を、言葉で追体験してほしい。ケーシー画伯の描く世界は、ただ格闘技を観る以上のものを私たちに与えてくれる。そこには、リングの上では見えなかった“本当の勝利”がある。
いよいよ、次項からは、お待ちかねケーシー画伯のレポートである。お楽しみください。
涙と歓喜の一本勝ち!あきぴの魂がJEWELS 48を大爆発させた
3月23日にニューピアホールで行われたDEEP JEWELS 48は、さいたまスーパーアリーナで行われたONE 172にも負けない神興行だった。第1試合とメインが同じリアネイキッドチョークで終わるという素晴らしい大会であった。
<第1試合:DEEP JEWELSストロー級 3分2R アマチュアSルール>
○あきぴ(ABLAZE八王子)
1R 1分01秒 リアネイキッドチョーク
●せりな(JAPAN TOP TEAM)
DEEP JEWELS 48大爆発するきっかけとなった試合。
前回初めてアマMMAの試合に挑戦し鼻を折られTKO負けを喫したあきぴと、プロキックの試合は経験済だが今回1ヶ月前のオファーを受け初のアマMMAに挑むせりなの対決。
前回同様、「ミエナイチカラ」でファンの声援を力にして入場したあきぴ。せりなはKARAの「ミスター」で軽いステップを踏みながら入場。
試合直前のフェイスオフではお互い目をそらさず気合が入っていた。
ストライカーのせりなとグラップラーのあきぴのひらがな3文字対決。
ゴングが鳴るとあきぴが歩を詰め軽くパンチを打ちながら組んでいく。
組みながら体勢を下にし足をかけテイクダウンに成功、ハーフの体勢から上手くバックに回った。
ここから首に手をかけるスピードは半端なかった。あっという間にリアネイキッドチョークの形を作り、せりなは苦し紛れに体勢を上向きに変えたが、そこで右手をマットに1回叩き試合は終わった。
あきぴ、アマMMA試合初勝利。
勝利が決まった瞬間からあきぴは大号泣する。
咲間代表によると最近練習でも泣くことが少なくなっていた分、勝利で解放され涙腺が大爆発してしまったのではないかと話していた。
咲間代表の力を借りなんとか立ち上がってレフェリーから右手を上げてもらいまた号泣。マイクでは泣きながら周りの人に感謝の気持ちを伝えていた。
この試合で会場は大爆発。この後の試合が凄い試合の連続になる起爆剤となった。
解説の伊澤星花も言っていたが、格闘技を始めようか悩んでいる女性に勇気を与える試合となった。
キラキラの初陣&姉妹で一本勝ち!横瀬姉妹と中村サキがJEWELSを席巻!
<第2試合:DEEP JEWELSストロー級 2分2R KICKルール>
○中村サキ(レンジャージム)
判定 2-0
●島村優花(KRAZY BEE越谷)
3月15日に行われたDEEP 124でラウンドガールを務めた中村サキがプロキックルールに初挑戦したこの試合。
入場ではキラキラの上着に薔薇を1輪持った中村、ファンに薔薇を投げてからケージイン。
セコンドには来週RIZIN香川大会で試合する酒井リョウが付いた。
試合は最初から2人ともどつき合いの展開をし、1Rの終わりには島村が鼻血を出しており中村優勢で終わる。
最終ラウンドでスタミナがどうかと懸念したが、中村が最後までパンチを打ち続けヒット数・手数とも多く、判定勝ちでプロキックデビュー戦を勝利で飾った。