瀬戸口勝也 引退表明、ジョニー・オリベイラ階級UP続行 試合写真!新日本 MAGNUM 61

試合写真:和Photograph
 3月2日(日)東京・後楽園ホール大会が開催されたキックボクシングの老舗、新日本キックボクシング協会『MAGNUM 61』。スペシャルメインイベント(第15試合)のWKBA世界王座決定戦では、新日本王者の瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/日本フェザー級王者)が、赤平大治(VERTEX GYM/NJKFフェザー級4位)に撃ち負けて1RKO敗けで、新日本キックボクシング協会伝統の世界王座がNJKFへ流出。試合後 瀬戸口は自身のSNSで引退を表明。地元である鹿児島県指宿市のキックボクシング大会“いぶすキック”継続開催と選手育成に努めていきたいと語っている。

昨年10月「TITANS NEOS 35」に続き、2試合連続1RKO敗けを喫した瀬戸口は自身のSNSで引退を宣言した。
 メインイベント(第14試合)では日本スーパーフェザー級王者“鉄人”ジョニー・オリベイラ(トーエルジム)が、昨年決定戦を行った木下竜輔(伊原道場本部)とリマッチの防衛戦で敗れ、木下がリベンジ成功&王座奪取に成功した。ジョニーは、フィニッシュとなった顔面の膝蹴りで担架で運ばれたが、控室に行く頃には自力で歩くことができ、骨にも異常はなかった。今回は、新日本キックが前日計量(2019年頃まで基本当日計量)になったので可能な計量当日朝に5㎏弱の超水抜きも厳しかったようで、階級を再びライト級に戻しての現役続行を宣言。

撮影:堀田春樹
前日計量は58.75㎏(リミット58.967kg)でクリアしたジョニーは、計量前日夜「あと5㎏弱」と語っており、「直前5㎏以上の水抜きと試合当日のリカバリー約10㎏」の体重増減と約13㎏弱からスタートの減量も体に負担はかかる。
 セミファイナル以下のほぼNJKF絡みのマッチメイクでは、女子Minerva(ミネルヴァ)2階級タイトル戦で、珠璃/シュリ(闘神塾)と撫子/ナデシコ(GLABS KICK BOXING STUDIO)の挑戦者が勝利して新王者が誕生した。

[ファイトクラブ]WKBA王座流出!赤平大治 木下竜輔 新王者 新日本キックボクシング協会 MAGNUM 61後楽園


■ 新日本キックボクシング協会 MAGNUM 61
日時:2025年3月2日(日)開場:17:00 開始:17:15
会場:東京・後楽園ホール
主催:伊原道場
認定:新日本キックボクシング協会 WKBA世界キックボクシング協会
後 援:株式会社トーエル
問い合わせ:(株)IHARA ℡03-3780-1338
HP:http://www.shinnihonkickboxing.com/

<スペシャルメインイベント(第15試合)WKBA世界フェザー級王座決定戦 3分5R>
●瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/日本フェザー級王者)
 1RTKO 2分47秒 ※左フックによる2度目のダウンでレフェリーストップ
○赤平大治(VERTEX GYM/NJKFフェザー級4位)

<メインイベント(第14試合)日本スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R>
●ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/王者)
 3RKO 2分46秒 ※右飛びヒザ蹴りによる2度目のダウ
木下竜輔(伊原道場本部/挑戦者)

 過去に1勝1敗の戦績だった両者の3戦目は、序盤カーフキックで好印象で「普段から練習してはいなかった」という飛び膝蹴りを顎にヒットさせKO勝。敗れたジョニーは顎の骨折はなかったようだが、少し休んで階級をあげて闘いたいと現役続行発言。スーパーフェザー級(130ポンド/58.96kg)では13㎏以上の減量と計量当日に行う5㎏以上の水分カットは
・初戦2022年5月15日「TITANS NEOS 30」(木下KO勝)
・2戦目2024年3月3日「MAGNUM 59」(ジョニー判定勝でタイトル獲得)

 決着戦となった3戦目。序盤から木下はカーフキックをヒットさせていく、頑健なジョニーにダメージはなかったが印象悪く進んでいく3R、木下は飛び膝蹴りでダウンを奪い、立ち上がったジョニーの顔面に右飛び膝蹴りをヒットさせ担架が出動するKO勝で王座戴冠に成功した。

<セミファイナル(第13試合)ヘビー級 3分3R>
○佐野克海(拳之会/ISKA日本ライトクルーザー級王者)
 判定3-0(30-26 30-27 29-27)
●工藤勇樹(エスジム/前KROSS×OVERヘビー級王者)

<第12試合 76kg契約 3分3R ※ヒジなし 3分3R>
○マルコ(伊原道場本部)
 判定3-0(2者30-28 29-28)
●TOMO JANJIRA(ジャンジラジム)

<第11試合 ミネルヴァ認定スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R>
●浅井春香(フリー/王者)
 判定0-3(29-30 27-30 28-29)
○珠璃/シュリ(闘神塾/挑戦者・同級4位)

<第10試合 ミネルヴァ認定ペーパー級タイトルマッチ 3分3R>
●上真(ROAD MMA GYM/王者)
 判定0-3(2者28-29 29-30)
○撫子/ナデシコ(GLABS KICK BOXING STUDIO/挑戦者・同級1位)

<第9試合 ミネルヴァ公式戦 50.8kg契約 2分3R>
○鈴木咲耶/スズキサクヤ(チーム鈴桜)
 判定3-0(2者30-27 30-28)
●RUI JANJIRA(ジャンジラジム/ミネルヴァ ライトフライ級8位)

<第8試合 ライト級 ※ヒジなし 3タカト分3R>
●崇斗/タカト(HAKUBI GYM)
 判定0-3(25-30 24-30 25-30)
○金沢ごりちゅう光輝(AX GYM)

<第7試合 48kg契約 ※ヒジなし 2分3R>
●植田琥斗(E.S.G)
 1RTKO 1分36秒 ※3ダウン
○庄司翔依斗(拳之会)

<第6試合 ミネルヴァ公式戦 55kg契約 ※ヒジなし 3分3R>
●MEGU(KICK SPARK)
 判定(三者28-29)
○MIO LaReyna(TEAM REY DE REYES)

<第5試合 アマチュア 40kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
○瀬川柚子心(小野道場)
 判定3-0(三者20-18)
●渡邊梨央(MIF MUGEN GYM)

<第4試合 アマチュア 58kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
△篠原翔夢(Team S.R.K)
 引分(二者19-19 18-19)
△アイトール“エル・プミーダ”ガルシア(エルポ・エスパーニャ・インぺリア)※計量オーバーによる-1 & グローブハンディ14オンス

<第3試合 アマチュア 50kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
○西田蓮斗(伊原道場越谷)
 判定3-0(三者20-18)
●アイトール“エル・ガジード”ガルシア(エルポ・エスパーニャ・インぺリア)

タイ人コーチも充実している伊原道場越谷の西田が左ミドルキック、パンチ、攻められても組んで攻撃を遮断し、膝をいれて主導権を握り、判定勝

<第2試合 アマチュア 30kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
●吉田琥雅(伊原道場越谷)
 判定0-2(19-19 二者19-20)
○SARA(Team S.R.K)

男女対決となったが身体も大きい女子のSARAがパワーで上回り判定勝

<第1試合 アマチュア 48kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
●史佐/ツカサ(ポンムエタイジム)
判定1-(20-19 二者19-20)
○青木謙太(AXGYM)