[週刊ファイト3月13日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼新日本キック伝統のWKBA王座他団体流出
赤平大治 木下竜輔『MAGNUM 61』後楽園新王者
photo & text by 紅闘志也
・キックボクシング伝統の世界王座がNJKFへ
・新日本王者KO変換
・女子タイトル2試合・カードの半分以上はNJKF
・1990年代後半~2000年上旬は新日本キック全盛
3月2日(日)キックボクシングの老舗、新日本キックボクシング協会『MAGNUM 61』東京・後楽園ホール大会が開催された。スペシャルメインイベント(第15試合)のWKBA世界王座決定戦では、新日本王者の瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/日本フェザー級王者)が、赤平大治(VERTEX GYM/NJKFフェザー級4位)に撃ち負けて1RKO敗けで、新日本キックボクシング協会伝統の世界王座がNJKFへ流出した。(トップ写真)
メインイベントでは日本スーパーフェザー級王者“鉄人”ジョニー・オリベイラ(トーエルジム)が、昨年決定戦を行った木下竜輔(伊原道場本部)とリマッチの防衛戦を行い、3R飛び膝蹴りによるKO勝で木下がリベンジ成功&王座奪取に成功した。
セミファイナル以下は、ほぼNJKF絡みのマッチメイクで女子Minerva(ミネルヴァ)2階級タイトル戦も行われ珠璃/シュリ(闘神塾)、撫子/ナデシコ(GLABS KICK BOXING STUDIO)の新王者が誕生した。
■ 新日本キックボクシング協会 MAGNUM 61
日時:2025年3月2日(日)開場:17:00 開始:17:15
会場:東京・後楽園ホール
主催:伊原道場
認定:新日本キックボクシング協会 WKBA世界キックボクシング協会
後 援:株式会社トーエル
問い合わせ:(株)IHARA ℡03-3780-1338
HP:http://www.shinnihonkickboxing.com/
<スペシャルメインイベント(第15試合)WKBA世界フェザー級王座決定戦 3分5R>
●瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/日本フェザー級王者)
1RTKO 2分47秒 ※左フックによる2度目のダウンでレフェリーストップ
○赤平大治(VERTEX GYM/NJKFフェザー級4位)
強打の瀬戸口に対し、赤平はカーフキック、三日月蹴り、前蹴り蹴りを使い分けてパンチでダウンを奪う、ダウンを奪った赤平は興奮してニュートラルコーナーに行くのが遅れ、正直10カウント以上は経過していた。その間に瀬戸口は立ち上がるもダメージは深く、再開後左フックでダウンしてレフェリーがストップをかけた。
NJKFランキング4位でRIZINオープニングファイト2勝1KOの赤平はプロ戦績9戦6勝(4KO)2敗1分 RIZINプロフィール
<メインイベント(第14試合)日本スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R>
●ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/王者)
3RKO 2分46秒 ※右飛びヒザ蹴りによる2度目のダウン
木下竜輔(伊原道場本部/挑戦者)
両者は過去に2度対戦し1勝1敗、初戦2022年5月15日「TITANS NEOS 30」で木下は右フック1撃でKO勝、出世試合にもなったがリマッチでの王座決定戦では積み重ねたキャリアと地力差で判定負け、決着戦となった3戦目。序盤から木下はカーフキックをヒットさせていく、頑健なジョニーにダメージはなかったが印象悪く進んでいく3R、木下は飛び膝蹴りでダウンを奪い、立ち上がったジョニーの顔面に右飛び膝蹴りをヒットさせ担架が出動するKO勝で王座戴冠に成功した。
<セミファイナル(第13試合)ヘビー級 3分3R>
○佐野克海(拳之会/ISKA日本ライトクルーザー級王者)
判定3-0(30-26 30-27 29-27)
●工藤勇樹(エスジム/前KROSS×OVERヘビー級王者)
<第12試合 76kg契約 3分3R ※ヒジなし 3分3R>
○マルコ(伊原道場本部)
判定3-0(2者30-28 29-28)
●TOMO JANJIRA(ジャンジラジム)
パワーで優るマルコがTOMOを圧しきり判定勝利
<第11試合 ミネルヴァ認定スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R>
●浅井春香(フリー/王者)
判定0-3(29-30 27-30 28-29)
○珠璃/シュリ(闘神塾/挑戦者・同級4位)
<第10試合 ミネルヴァ認定ペーパー級タイトルマッチ 3分3R>
●上真(ROAD MMA GYM/王者)
判定0-3(2者28-29 29-30)
○撫子/ナデシコ(GLABS KICK BOXING STUDIO/挑戦者・同級1位)
<第9試合 ミネルヴァ公式戦 50.8kg契約 2分3R>
○鈴木咲耶/スズキサクヤ(チーム鈴桜)
判定3-0(2者30-27 30-28)
●RUI JANJIRA(ジャンジラジム/ミネルヴァ ライトフライ級8位)
<第8試合 ライト級 ※ヒジなし 3タカト分3R>
●崇斗/タカト(HAKUBI GYM)
判定0-3(25-30 24-30 25-30)
○金沢ごりちゅう光輝(AX GYM)
元全日本ライト級、WPKCムエタイ世界スーパーライト級、IMTCムエタイ世界ウェルター級王者 金沢久幸の息子である金沢ごりちゅう光輝は、序盤から攻勢をかけ掴んでの膝で1Rと3R 2度のダウンを奪い判定勝でプロ2勝目
<第7試合 48kg契約 ※ヒジなし 2分3R>
●植田琥斗(E.S.G)
1RTKO 1分36秒 ※3ダウン
○庄司翔依斗(拳之会)
<第6試合 ミネルヴァ公式戦 55kg契約 ※ヒジなし 3分3R>
●MEGU(KICK SPARK)
判定(三者28-29)
○MIO LaReyna(TEAM REY DE REYES)
<第5試合 アマチュア 40kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
○瀬川柚子心(小野道場)
判定3-0(三者20-18)
●渡邊梨央(MIF MUGEN GYM)
<第4試合 アマチュア 58kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
△篠原翔夢(Team S.R.K)
引分(二者19-19 18-19)
△アイトール“エル・プミーダ”ガルシア(エルポ・エスパーニャ・インぺリア)※計量オーバーによる-1 & グローブハンディ14オンス
<第3試合 アマチュア 50kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
○西田蓮斗(伊原道場越谷)
判定3-0(三者20-18)
●アイトール“エル・ガジード”ガルシア(エルポ・エスパーニャ・インぺリア)
<第2試合 アマチュア 30kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
●吉田琥雅(伊原道場越谷)
判定0-2(19-19 二者19-20)
○SARA(Team S.R.K)
<第1試合 アマチュア 48kg契約(首相撲あり、顔面ヒザ蹴りなし、ヒジなし)2分2R>
●史佐/ツカサ(ポンムエタイジム)
判定1-(20-19 二者19-20)
○青木謙太(AXGYM)
大会後記