[週刊ファイト5月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼今週の肝:トランプ弁護フレアー?残り物WM週WrestleConレジェンド
photo by George Napolitano/他
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・米地上波夜トーク番組NBCジミー・ファロン10周年CBSもプロレス借用
・National Enquir5月6日号 ロックとヴィン・ディーゼル不仲シナが斬る
・巨大ベルトがお出迎え!なにもかもスケールが違う米国WrestleCon
・Philly旧ECW勢大挙参加!二転三転レッスルマニア2025ラスベガス
・トッド・ゴードン元ECW代表 フランシーンとシェーン・ダグラス特写
―― 未だにレッスルマニア週間の様々なイベントにジョージ・ナポリターノ記者が顔を出して撮ったレジェンドたちの独占特撮が多数、未発表のままです。
オフレコ なかには、揃って2024年のHall of Fame殿堂入りになるんで、モハメド・アリの隣がブル中野だったという、絵的に興味深い配列の展示もあったと。
―― もちろん生身のレジェンド・レスラーたちのサイン会での様子がたっぷり残ってますから、それらは後半に「残り物を紹介」ということで・・・。
米地上波夜トーク番組NBCジミー・ファロン10周年CBSもプロレス借用
オフレコ なにしろ本誌が出すと、「レジェンドの写真買いたい」と言って来る方がいるからなぁ。冒頭はやはり今週の話題から。現地5月14日の夜が、NBCの長寿番組『Tonight Show』なんだけど、ホスト役がジミー・ファロンに替わって10周年ということで、2時間特番の『Jimmy Fallon’s 10th anniversary』だった。こちらは本誌西海岸担当のMike Lanoがテレビ画面をキャプチャーではなく、原始的なカメラ撮影で撮って送ってくれたんで、それから紹介しよう。
―― Tonight showはジョニー・カーソンのホスト役で地上波NBCの定番になり、引き継いだジェイ・レノも、コナン・オブライアンと安定していましたが、Saturday Night Liveに出ていたコメディアンのジミー・ファロンになりました。
オフレコ なんともう10年になったのかと思うけど、コナン・オブライアンの辺りから若返りになり、自身がミュージシャンでもあるジミーだと、メタリカも出て来ますという、お茶の間にメタルが認知されている時代の変遷を感じさせてくれる。
―― 一方で、今年もアカデミー賞に抜擢されたライバルABC局のトーク番組やってるジミー・キンメルのような、反トランプ関連のジョークが全面なのと比べるなら、政治色はやや薄いですかねぇ。今回もそのメタリカ以下、豪華なゲスト陣は無論のこと、過去の傑作選も挿入された2時間特番仕様でした。
オフレコ マット界に絞るなら過去のクリップからロック、ジョン・シナらは無論のこと、トリプルHがジミーをテーブルに押さえつけるハイライトは、やはり今回でも大きく再紹介されていた。好評回というか、お茶の間の印象に残っている名場面なんだろう。
―― つまり、プロレス話題というか、二人のジミーを比べるならこちらのファロンは結構頻繁に扱う派であり、日本のお寒い状況を引き合いに出すなら、いかに”プロレス”が庶民の生活に入り込んでいるかの証拠でもあります。
オフレコ なにも過去のベスト選を流しただけではない。こういう平日に毎晩やっている番組は時事ネタを取り上げるんだが、この日はトランプの、例のポルノ女優との不倫、口止め料支払い公判だったから、それをどう料理して笑っていただくかが各局トーク番組の競争になる。
CBSの『Late show Stephen Colbert』の方は、ドナルド・トランプの弁護士名が似てたモンだから、画面をはめ込んでリック・フレアーがトランプ側なんだという・・・(笑)。
―― スティーヴン・コルベアは、あのデビッド・レターマンの後任ホストですね。
オフレコ こちらはニューヨークのエド・サリヴァン・シアターで当日夕方に収録。その晩に放送されるスタイルやな。デビッド・レターマンは、かのアンディ・カウフマンとの抗争シリーズでも広範囲に覚えられている通りで、プロレスをよく取り上げる伝統が継承されている。
▼早すぎた天才アンディ・カウフマン没後30周年~マット界舞台裏4月24日号フレッド・ブラッシー映画も制作
―― アンディ・カウフマンと言えば、ジェリー・ローラーのパイルドライバーで首をやられたと、ネックブレイス姿があまりにも有名なんですが、今回のフレアーも、ネックブレイス姿のが使われました。
オフレコ 歴史の踏襲やな。X-JAPANのYOSHIKIも、もはやギミックになってるけどな。
―― 庶民にまで浸透して覚えられたモン勝ちですから。それにしてもL.A.やニューヨークだと、トーク番組は反トランプですねぇ。今回の公判もプロレス戦術が笑いの種にされてました。
オフレコ 「真正プロレスラーのトランプ」とは、本誌はいったい何度繰り返してきたことか。
National Enquir5月6日号 ロックとヴィン・ディーゼル不仲シナが斬る
―― 先週号になりますが、マイク・ラノがNational Enquir5月6日号のプロレス関連も送ってくれました。映画『Fast & Furious 邦題ワイルド・スピード』シリーズでのロック様ドゥエイン・ジョンソンと、ヴィン・ディーゼルの不仲という、映画ファンなら周知のネタなんですが、あらたにファミリーに加わった親分の弟役ジョン・シナに、ゴシップを語らせるという企画記事ですね。
オフレコ 映画の設定上は”ファミリー”なんだけど、セットで揉めてロックはハワイの弟分という設定でサモアのBloodlineローマン・レインズを使ったスピンオフ作品制作に繋がる。
▼『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』ロックの弟役ローマンは脇役扱い
―― マイク・ラノの意図は、「ほらチェルシー・グリーンはロクサーヌ・ペレスNXT女子王座防衛戦の挑戦者に抜擢だったじゃないか。俺が送った通りになった!」という自慢でしょう。
▼GW前半:ジェイク・リー新日Joshi 映画三昧バービーBIG FISHマット界
オフレコ もちろん受ける側の我々は、取捨選択能力が問われているわけや。毎週様々な海外通信員から、膨大な量のニュースが届いているが、その中からゴシップながらこれは世間側に届いたニュースだから、トップ画像にして冒頭で語るべきだと判断した。
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―― そしてその通りになった。チェルシー・グリーンがNXTに呼ばれましたからね。どっちが勝つかの予想とか以上に、今後どういう展開になるかが読めるか否かで専門媒体の観察眼が問われます。試されます。
オフレコ 肝心なのは、一般視聴者向けの高視聴率トーク番組でも、プロレス、あるいはプロレスラーが頻繁に出てきているアメリカの現実に尽きる。
―― マット界「今週の要」をグローバルに見渡すなら、残念ながら全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル決勝」があったとか、国内ニュースではない、と。やはり、NBC10周年記念のにも、CBSのトーク番組にも、プロレスラーが随所に出ていた点になりますね。