4月19日（金）、Yogibo presents RIZIN.47（6月9日、国立代々木第一体育館）のカードに関する会見がRIZIN公式YouTubeチャンネルで配信された。

　会見には榊原信行CEOが登壇し、この日発表となった堀口恭司vs.セルジオ・ペティス、クレベル・コイケvs.フアン・アーチュレッタ、2試合の決定までの経緯、そして会見ではなくSNSでの先行発表という通常とは異なる形になった事情を説明した。

　昨年大晦日にRIZINフライ級王者となり、戴冠第一戦となる堀口だが、バンタム級契約で2年6ヵ月前、21年12月にKOで敗れたセルジオ・ペティスとの再戦に。

　この試合に関してCEOは「タイトルマッチを持ってくるのが順当だと思うんですけど、いま堀口恭司の前に立ってフライ級でベルトを懸けて戦うにふさわしい選手、挑戦者としてファンの理解を得て求心力のあるチャレンジャーのいない中、（ジョン・）ドッドソンとか（ラマザン・）テミロフとか扇久保（博正）との4回目なんですが、現状だとまだ見たくないですよね。そういうことも考えると、フライ級の挑戦者争いっていうのは少し時間を掛けて競い合う必要があると思います。神龍（誠）を大晦日に退けた今の恭司のRIZINフライ級のタイトルマッチってほんと難しい」と王座防衛戦とならなかった理由を説明。

バンタム級 堀口vs.ペティスカード決定！榊原CEOが経緯説明

　堀口自身も「盛り上がらないですよね」とテミロフやドッドソンとの防衛戦より、ぺティスとのリベンジ戦に意欲を示したことから、このカードが実現する運びとなった。

　前回の対戦はBellator世界バンタム級タイトルマッチとして行われたが、現在の堀口はフライ級。堀口は改めてバンタム級に階級を戻すこととなるが、「無理してフライ級に落とさせてぺティスとやるぐらいなら、負けたバンタム級でどうせならやった方がいいんじゃないか」との考えに堀口も同意し、前回と同じバンタム級での再戦が決定した。

　またクレベルに関してはヴガール・ケラモフ戦が了承されていたが、ケラモフが現在アゼルバイジャンで勾留を受けており、「6月であっても出てきて試合に間に合うという確定が今の時点で得られない」ことから白紙に。

　しかし、そんな中でアーチュレッタが自費で来日し、RIZIN側とやり取りする中でフェザー級転向と王座獲りを表明。クレベルもケラモフ戦勝利後は鈴木千裕vs.金原正徳の勝者とタイトルマッチを希望していたことから、フェザー級次期挑戦者決定戦的な意味合いを持つ両者の一戦が決定した。

　「アーチュレッタであればケラモフ以上にインターナショナルなメジャーの中での実績はあると思いますし、簡単な相手じゃない。ケラモフ以上にクレベルはハードルが上がるかもしれないけれど、本人とすると1日も早くRIZINのベルトをもう一度奪取し直したいという思いがあるので、アーチュレッタで受けると了解してくれました」（榊原CEO）

クレベルvs.アーチュレッタは「フェザー級次期挑戦者決定戦」

　王座奪還への再挑戦を決めたいクレベルと、RIZIN2階級制覇を目指すアーチュレッタの顔合わせとなる。

　また榊原CEOは、この2試合の調整が直前まで掛かったこと、4選手とも海外在住、あるいは海外練習中であることから選手を集めての会見ができず、「ファンのみなさんにワクワクドキドキしてもらえる伝え方はないかなと、こういう方法を取らせてもらいました」と、発表が異例の形となった裏側を明かした。

　さらにそういった経緯を説明するはずの会見であったが、会見中に話がまとまったカルシャガ・ダウトベック vs. 関鉄矢も発表。

配信中にダウトベックvs.関鉄矢が発表！

　RIZINマッチメイカー・チャーリー柏木が急きょ登壇し、「ダウトベックは現在6連勝中で5試合が1R KO。すごい勢いに乗っている選手。関選手　は自分から打ち合いに行く選手なので手が合う。関選手はここで勝ったら、我々が描くダウトベックロードを全部持っていく。これからのフェザー級を荒らしていく存在になる者同士」と解説し、「チャーリーガイド」を実演する一幕もあった。

■　Yogibo presents RIZIN.47 大会概要
日時：2024年6月9日（日）12:30開場（予定） 14:00開始（予定）
会場：東京・国立代々木競技場 第一体育館

＜RIZIN MMAルール：5分 3R（61.0kg）＞
堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス

＜RIZIN MMAルール：5分 3R（66.0kg）＞
クレベル・コイケ vs. フアン・アーチュレッタ

＜RIZIN MMAルール：5分 3R（66.0kg）＞
カルシャガ・ダウトベック vs. 関鉄矢