DWA創立45周年記念京都KBSホール大会京都統一ヘビー級王座戦

■ DWA創立45周年記念興行~京都の学生よ、集え~
日時:1月27日(土)
会場:京都KBSホール 観衆250人(満員)

 日本最古の学生プロレス団体、いや、その後の調査では明らかに世界で最初の「学生プロレス」元祖であるDWA(同志社プロレス同盟)が、なんと存続の危機に瀕している。現在、部員は3回生がたった一人のみ。このままでは廃部を迎えてしまう。
 創立メンバーには初代王者のエンペラー坪野、社会人プロレスの元祖として先行したJWAよりも先にリング購入に踏み切る名参謀の千政和、週刊ファイトのタダシ☆タナカ、俳優のみぶ真也、リッキー中西など、奇跡的に濃い顔ぶれが集ったDWAである。時はアントニオ猪木率いる新日本プロレスの黄金期だ。小さくてもイイと社会人/学生プロレスの隆盛に多大なる影響を与えた藤波辰爾の台頭、生身のタイガーマスク(佐山聡)の出現と、毎年入ってくる部員だけで20名、総勢で50人以上を数えた、規模の面でも当初から最大組織だったDWAが、今やたった一人なのである。

 のちに”京都統一ヘビー級王座”名義となるベルトに絞っても、現・新日本プロレス社長の棚橋弘至、レイザーラモンHG、オルカ宇藤やSTARDOMの岡田太郎社長をも歴代王者に名を連ねる。歴史の重みなら本当に権威がある選手権なのだが・・・。
 この危機を打破すべく、1月27日京都KBSホールにて、創立45周年記念興行が開催された。

 蓋を開ければ大観衆が駆け付け、200席用意した座席では足りず急遽増席、最終的には250人を動員したのである。

<スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負>
○“珍棒”那須皮被りちんちん(RWF2)
 8分14秒 ノーザンライト・ボム⇒体固め
●腰振り明星粗チンな(RWF1)

 第一試合では、“珍棒”那須皮被りちんちん (RWF2)vs.腰振り明星粗チンな(RWF1) によるシングルマッチが行われた。デビュー3戦目となる”粗チンな”が、那須皮に一方的にやられるが、ブラックホールヘッドロックで、セコンドを巻き込みながらも、那須皮に逆転の一撃を放った。そのままみちのくドライバーⅡ、ペディグリーで攻め込むが、さらに一枚上を行く那須皮が、ファルコン・アロー、ノーザンライト・ボムで”粗チンな”を仕留めた。

<OBウキウキワクワクマッチ 味皇 村田源二郎「試練の三番勝負」>
<一番目>
○味皇
 0分25秒 銀の戦車⇒片エビ固め
●ちいかわ

<二番目>
○味皇
 0分48秒 味固め
●蝋人形

<三番目> 
○呼び込み君
 1分17秒 チョークスラム⇒体固め
●味皇
※2勝1敗で味皇の勝ち越し

 第二試合ではOBによる、味皇・村田源二郎試練の三番勝負が組まれた。まず一番手はちいかわだったが、あっさりと瞬殺される。二番手に出てきたのは蝋人形。打撃合戦の最中に蝋が固まってきたところを、味皇の味固めでギブアップ。そして三番手は呼び込み君。呼び込み君は味皇に猛攻をしかけるも、おなじみのBGMが止まると動きもとまり、その隙をついた味皇がブレーンバスターの体勢に入るが、それは投げ返した。そして続けさまにチョークスラムを決め、カウンと3。しかし三番勝負自体は味皇の勝ち越しとなり、勝利者賞としてスーパーファミコンが贈呈された。

<スペシャル3WAYマッチ 30分1本勝負>
○パチ子(RWF3)
 8分50秒 キューティースペシャル
●HARAMASHI(RWF4引退済)
※もう一人は林下くぱぁ美(RWF1)

 第三試合は3wayマッチ、パチ子(RWF3)vs. HARAMASHI(RWF4引退済)vs.林下くぱぁ美(RWF1)。パチ子、くぱぁ美による女子レスラー2人の共闘でHARAMASHIを攻め込む。しかし、女子二人も仲間割れを起こし、その隙をついてHARAMASHIが二人同時に攻撃を加え、足を絡めたり、ダブルのキャメルクラッチを極めるなど、3wayならではの技を魅せる。
 最後はパチ子がHARAMASHIに滞空時間の長いブレーンバスターを豪快に極めると、得意技であるキューティースペシャルで3カウントを奪った。

<OBタッグマッチ 30分1本勝負>
うっかり助兵衛(DWA/AZW) ○ピル・ゴールドボール(RWF)
 9分53秒 シットダウン・ラストライド
キュアビッチ(DWA) ●獄中先生ぬーべー(?)

 第四試合はOBタッグマッチ、うっかり助兵衛(DWA)&ピル・ゴールドボール(RWF)vs.キュアビッチ(DWA)&獄中先生ぬーべー(?)。序盤は卒業してから20キロも太ったキュアビッチが助兵衛、ゴールドボールに一方的に攻められる展開に。
 しかし、なんとかスタナーで返すとぬーべーにタッチ。しかしぬーべーもゴールドボールの攻勢に押される。だが鬼の手で反撃し、続けてキュアビッチのツイストオブフェイトが決まる。ここで助兵衛が出て来るが、ファイナルビッチで返り討ちに。ぬーべーが鬼の手でエリミネーターを決めフォールに入るが、助兵衛がカットに入り、ブルーサンダーを決める。

 そこにキュアビッチも入り、助兵衛にファイナルビッチ。さらにゴールドボールがキュアビッチにFC2を決める。混戦が終わり、ゴールドボールとぬーべーの一騎打ちに。ゴールドボールがFC2を決めると、カウンターでエリミネーターを狙うが、それもラリアットで返し、高角度のチョー臭スラムを決める。そして最後にはシットダウン・ラストライドを決め、ぬーべーから勝利を収めた。

NHK+にて1週間だけ視聴可

<OBタッグマッチ 30分1本勝負>
マジックミラー剛(DWA) ○覇王やすのり(DWA)
 14分25秒 マジ卍固め
●性器勃Ⅱ(RWF/AZW) レオパルドン横山(RWF) 

 第五試合はOBタッグマッチ、マジックミラー剛(DWA)&覇王やすのり(DWA)vs.性器勃Ⅱ(RWF)&レオパルドン横山(RWF)。序盤はやすのりと性器勃Ⅱによるオーソドックスなレスリング。剛と横山によるパワーファイトのぶつかり合いが展開された。

 やすのりが捕まり、エプロンサイドで二人がかりで性器勃Ⅱがやすのりの乳首と股間に溶かした蝋を塗りつける。しかし、やすのりもゼロ戦キックで逆転し、二人まとめてドロップキックを決めた。次に出てきた剛はリフトアップスラム、ジャーマンスープレックスを性器勃Ⅱに決めるが、何とか横山にタッチ。横山が一気に攻め込み、ダイビングギロチンを放つ。その後両者ともにタッチし、やすのりが性器勃Ⅱに水車落としを決めるが、すぐさまノーザンライト・ボムで反撃。助走を付け攻撃を狙うが、カウンターで剛のラリアットを食らう。
そしてやすのりがラ・ミスティカを決めると、マジ卍固めの体勢に。そのままタップを奪った。

『関西ラジオワイド』(NHK大阪放送局) 放送日2月6日(火)16:05〜18:00
DWA会長である、@jyogaku_jericho の生出演が決定

<OB6人タッグマッチ 30分1本勝負>
パイ・チンチンゲール(RWF) ○マグニチュード茨木(RWF) エルオー・サムライ(RWF)
 14分40秒 コンプリートダスト⇒片エビ固め
フェラー・リー(RWF/AZW) なんJスタイルズ(DWA) ●インターチンコ・H(RWF)

 第六試合はOB6人タッグマッチ。パイ・チンチンゲール(RWF)&マグニチュード茨木(RWF)&エルオー・サムライ(RWF)vs.フェラー・リー(RWF)&なんJスタイルズ(DWA)&インターチンコ・H(RWF)。

 序盤からパイチンとなんJによる、プロ顔負けの超ハイスパートレスリングを披露。観客を度肝を抜く。しかし次に出てきたサムライとチンコのショルダータックル合戦が始まり、サムライはそのままコーナーに連れていかれ、スリープラトンから、リーの腕攻めにあう。
 大外刈りで逆転したサムライは、パイパンにタッチして連携攻撃を仕掛け、マッスルカリバーを狙うも、リーがブレーンバスターで反撃する。リーはなんJにタッチし、またしても身軽な技でパイチンを翻弄。しかし、相手の妨害に遭うものの、メサイヤで反撃。だが捕まってしまう展開に。だがドロップキック、ブレードランナーを出すと、自軍コーナーへタッチ。

 その間に相手もタッチし、茨木とチンコのマッチアップに。チンコが大技連発で攻め込むも、トラースキックを皮切りに、今度は茨木が大技の連発。そして両軍入り乱れ、大技の応酬が繰り広げられる。

 最後は茨木がチンコをカナディアンバックブリーカーの体勢に持ち上げたところに、コーナーからパイチンがフットスタンプ、そしてそのまま顔面から落とすという合体技で、見事チンコから3カウントを奪った。

<ヤングジャガー杯優勝決定戦 シングルマッチ時間無制限1本勝負>
○“ビンビン53cm”ヒワイエット・ストームッツリ(RWF1)
 11分39秒 ランドスライド⇒片エビ固め
●デカチン・ポー(RWF1)

 セミファイナルはヤングジャガー杯優勝決定戦。“ビンビン53cm”ヒワイエット・ストームッツリ(RWF1)vsデカチン・ポー(RWF1)。

 まずはパワーで勝るヒワイがデカチンを攻め込むが、デカチンも高い運動能力を披露し、いなしていく。デカチンがドロップキックでヒワイを場外に落とすと、鉄柱にぶつけようとるが、これは逆に返され、抱え上げて腰を鉄柱にぶつけられてしまう。
 リング上に戻ると、ブレーンバスター、ラリアットパワースラムと一気に仕掛けていくが、デカチンも隙を見つけてアンクルロックで足を締めあげていく。これを上手く切り返したヒワイは、トラースキックから、得意のパーフェクトドライバーを決めるがこれはカウント2。そしてラリアットを狙うが、デカチンはそれをかわし、スピアーを決める。

 新技であるジャックハマーが決まるが、これもカウント2。そしてスーパーマンモンゴリアンチョップを狙うが、これはトラースキックでカウンターを食らう。お互い技の出尽くした二人は、打撃を互いに打ち合う展開に。膝蹴りからレインメーカーを狙うヒワイだったが、カウンターのスピアーをもらう。

 トドメのスピアーを狙うべく、助走を付けたデカチンに対して、ヒワイはトラースキック。今度は新技のランドスライドを決め、ピンフォール。ヤングジャガー杯優勝を手にした。

<京都統一ヘビー級選手権試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負>
[王者]●松本人でな志(RWF3)
 24分58秒 変形ストームブレーカー⇒片エビ固め
[挑戦者]○フェリス・ジェリコ女学院(DWA3)
※フェリス・ジェリコ女学院が第50代京都ヘビー級王者となる

 メインイベントは、歴史と伝統を誇る京都統一ヘビー級選手権試合だ。【王者】松本人でな志(RWF3)vs.【挑戦者】フェリス・ジェリコ女学院(DWA3)となった。

 序盤はオーソドックスなレスリングから始まるも、すぐにハイスパートレスリングへ移行。松本がフランケンシュタイナーで場外に落とすと、トップロープからのラ・ケブラータで華麗に飛ぶ。そして場外にイスを敷き詰め、ブレーンバスターを狙うが、これはジェリコが逆に投げ返す。
 リングに戻るとジェリコの攻勢が続くが、松本も反撃に転じ、ミサイルキック、カミカゼ、ムーンサルトを連続で決める。だが、ジェリコもジグザグで逆転を狙うも、すぐにサソリ固めで捕まってしまう。

 その後も松本が猛攻を仕掛けるが、ジェリコがカウンターで人工衛星ヘッドシザースを決め、松本を場外に落とすと、トペ・コンヒーロで追撃。一気に形勢が逆転するが、コーナーに登り観客にアピールをしている隙に、雪崩式飛びつきフランケンシュタイナーを決められてしまう。

 ここから一進一退の攻防が続くも、ジェリコがカウンターのスパニッシュフライからフロッグスプラッシュを狙うが、松本はそれをかわしていく。そして打撃合戦へ移行し、ジェリコがセカンドロープに飛び乗って技を狙ったところを、背後から松本がキャッチ。肩車で抱えると、クロイツラス。だが、膝蹴りを狙ったところをスパインバスターで返されてしまう。

 ジェリコが歴代シングル王者のフィニッシュホールドを連発し、最後にオスカッターを放ったが、ドラゴンスープレックスで反撃。雪崩式牛殺しを決め、スワンダイブ式三角飛びアラビアンプレスという高度な技を放った。
 さらにデスティーノを狙うが、ここはジェリコがコードブレーカー、オスカッター、片翼の天使で一気に畳みかける。そしてストームブレーカーを狙うも、逆に松本がデスティーノを決め、ファイヤーバードスプラッシュを投下。
 続けてムーンサルトプレスを狙うも、これは自爆に終わり、隙をついてヒドゥンブレードをジェリコが放ち、松本は鼻血を出すことに。さらに後頭部にヒドゥンブレードを叩きこむと、新技である変形ストームブレーカーで決着。ジェリコが第50代、京都統一ヘビー級王者となった。

試合後

ジェリコ「皆さん、まずはこんなにたくさんのお客さんが今日ここに来てくれたことに、深く大きな感謝を述べさせてください。ありがとうございました! 今日の興行に至るまで数えきれない苦難がありました。何度も何度も挫折しそうになりました。でもそんな中、俺の事を支えてくれたのは、RWFの仲間、DWAのどすえも、そして今日僕のわがままなお願いにOKを出してくれたOBさん、皆さんのおかげです、本当にありがとうございました。疲れたぜ、とりあえず。頑張った結果だな。取り返したぞー。そうだな、松本、熱がこもっちまった。流血させたことは謝る。すまんかった、正直。ちょっと何でも聞くからさ。聞かせてくれよ。」

松本「あーあ、マイクテストマイクテスト。ジェリコさ、もう十分です。もうお前とやるのは最後やけど、また次はタッグで頑張ろう。とりあえず、とりあえず、お前のヒドゥンブレード、金輪際禁止にしてくれ。以上です。」

ジェリコ「ぐうの音も出ないです。あの、もっと練習しますのでよろしくお願いします。まあちょっと、いったんこれは置いといて、本当にみなさん、今日はKBS、ほぼ満員にできたことを、僕本当に誇りに思ってます。こんなに、こんなに多くの人に応援してもえると思うと、まだ、まだまだ学生プロレス、やれるなって今日、確信しました。まあそういうことで、ぼくの長い話はこれくらいにしておいて、締めの方に移りましょうか。今日試合してくれたみんな、リングに上がってくれ! それでは、みなさん、これ僕たち関西学生プロレスの定番の締めがあるので、皆さん是非一緒にやりたいです。両手を頭の上にクロスして、僕が1,2、3と言ったら大きな声でしょっしゃーをお願いします。いきますよ。1、2、3、よっしゃー!」

 過去最大級のビッグマッチを大成功で収めたDWAではあるが、新入部員が入らないことには、サークルは廃部になってしまう。残された時間はあと1年。果たして、DWAは存続できるのか・・・

▼DWA・RWF公式Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/dwarwf
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