[ファイトクラブ]STARDOM13周年豪華カードも不入り突如ロッシー小川氏解雇紐解く

[週刊ファイト2月15日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼STARDOM13周年豪華カードも不入り突如ロッシー小川氏解雇紐解く
 photo & text by 西尾智幸
・スターダム13周年大会は寂しい客入り
・知る限り大阪は観客激減
・客離れの一番は選手・フロント・観客が1つにならない
・選手総選挙もロッシー小川爆破もサムいだけ
・記念大会後ロッシー小川氏突然の契約解除に騒然
・岡田社長と小川氏の話の食い違い
・スターダム選手のX(旧Twitter)は?
・2024年プロレス界は激震だらけ


STARDOM13周年豪華カードも不入り突如ロッシー小川氏解雇紐解く

 2月4日、エディオンアリーナ大阪第1競技場(大阪府立体育会館)でスターダム13周年興行が行われた。
 メインに赤(ワールド)舞華vs.上谷沙弥、セミに白(ワンダー)安納サオリvs.スターライト・キッド、さらにハイスピード星来芽依vs.葉月に加え、ユニットの壁を取っ払った豪華8人タッグや中野たむ4か月振りの復帰戦など大会場に相応しい豪華カードとなった。

 しかし、客入りは悪く1377人。2階は東西の正面のみしか客は入れず、1階も広めの幅で椅子が並べられていたが後ろまでは届かず。特に北側は後ろ半分を音響やカメラの設置で完全につぶされていた。写真は、第0試合が始まる前なので、最終的には設置されていた椅子はほぼ埋まったが、とはいえ空間が広く寂しい感じだ。ちなみに、同じブシロードグループの新日本が翌週11日に興行がある。オカダ・カズチカのラストなどもあり追加席も含めチケット完売。そうなると6千人くらいは入るので、この日とでは4倍ほど違うのだ。

 前回の同会場は昨年11月18日で1033人であった。344人増えているとも取れるが、前回は中野たむのワールドに鈴季すずが挑戦予定だったが、たむの欠場でその試合が中止になった。なので、ローチケでもリセールがたくさん出ていたし、それに代わるカードが組まれたわけでもなかったので、以降チケットの売り上げも伸びなかった。
 まして、上谷、岩谷麻優、なつぽい、林下詩美らトップ選手も欠場の時期。なのに【しらんけどスターダム】という皮肉なタイトルが付いていたそんな大会と、この豪華なラインナップを考えて344人しか変わらないのは五十歩百歩で、まだ客離れが続いていると見ていいのではないか?
 ちなみに、1月13&14日に第2競技場は290人と299人でよく入っていたころが500人前後だったことを考えても、大阪は観客が激減している。
 だからこそ、今回は勝負に出たカードだったのではないのか? 

▼今週の要:事実上の解任ロッシー小川 スターダムお家騒動 オモテと裏

[ファイトクラブ]今週の要:事実上の解任ロッシー小川 スターダムお家騒動 オモテと裏

客離れの一番は選手・フロント・観客が1つにならない

 予兆は、怪我人続出の前から始まっていた。例えば、2022年のスターダム総選挙。AKB商法を用いて、1000円もするポストカード1枚購入で1票。正直、金儲けだけのフロント、それを当時のTwitterで「買わないように! 買うならチケットを!」と反発するジュリアら一部の選手。でも、推しの気持ちが強いファンはやっぱり買っちゃう。逆に、こんなことするなと怒るファンも多し。もうバラバラの状態。
 昨年10月29日に立川で行われたHalloween Dark Nightでは、謎の覆面カラスA・B・Cを大会前から登場させ岩谷を拉致。そして当日、誰なんだと期待したファンはがっかりする。
正体は、優宇、メーガン・ベーン、舞華であり、なんのサプライズもない。そして最後は意味不明で、なぜかロッシーまで棺桶に入れられ爆破(と言ってもしょっぱい花火程度の火)。
 爆破してるのに、会場の空気は冷たいし(笑)。
 そりゃ、小川氏も我慢してやってたというのは頷ける。

 さらに、フロントは全く悪いと思っていなかった牛久の時間変更事件。
 まあ、この頃は選手の大量欠場もそうだし。ホントに異常な感じだった。
 結局、ブシロードの木谷高明オーナーも会場で頭を下げ、原田克彦社長は更迭。新たに岡田太郎社長となる。
 そして、我慢の限界が来た小川EPは、退職をし新団体を考える。昨年の11月に本人から、辞職を意思を伝える。しかし当初引き留めていたフロント側であったが、結局3月を目処に退職と社内ではなっていたが、辞めるにあたって在籍中の選手に声をかけていると話が出る。それは重大な契約違反であると判断。

 4日の大会終了後、突如団体側からマスコミ陣に岡田社長が囲み取材を行うのでそのままお待ち下さいと告げられた。そして発表されたのが、小川氏の契約解除である。
 しかし、明日の12時に公式発表いたしますので、それまでご報道はご遠慮いただくよう当社からはお願いします。と言うことで、実際この囲みは通常のものとは違い、マスコミにその噂が流れ始めたので、明日正式に発表するから先走らないでね! という釘差し行為だったような感じに思える。
 実際、事前にそういう噂があると聞いてたし、またある選手からは“スターダムから大量離脱?”っという噂は選手間でもあったと確認できたので、それを考えると余計にそう思えた。
 後日、小川氏いわく、何の前触れもなく突然通告があり、タクシーで帰らされたとのこと。
 そして、5日の午後、公式HPで契約解除が発表された。以下、一部抜粋。

 このたび、株式会社ブシロードファイト(以下「当社」といいます。)は、ロッシー小川氏との業務委託契約(以下「本契約」といいます。)を、2024年2月4日付けで解除いたしましたことをご報告いたします。
 当社は、2019年より、スターダムの創立者であるロッシー小川氏と本契約を締結し、同氏をエグゼクティブプロデューサーとして迎え、スターダムに関する業務を委託して参りました。しかしながら、この度、同氏による多数のスターダム所属選手・スタッフに対する引抜き行為があったことを覚知し、本契約を解除するはこびとなりましたので、ご報告いたします。

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