全日チャーリー・デンプシー20分弱”生涯最高試合”中嶋勝彦三冠防衛

 ゴングが鳴り、組み合おうとするが、大”デンプシー”コールに憮然とする中嶋。
 グランドでは、腕や脚の取り合いとなるが、デンプシー有利に進められる。回転しての羽折り固めは、場外が沸いた。

 中嶋も延髄斬りで活路を生み出すと、ドラゴン・スクリューで反撃するも、ダブルアーム・スープレックス、ヒール・ホールド、投げっぱなしジャーマンなどで攻め込まれる。

 中嶋、あわやのシーンも多くデンプシー勝機かと思われたが、最後は中嶋がノーザンライトボム一発で勝利を得た。このカードは海外からも注目されたようで、そもそも”20分尺”貰えるシングル戦をNXTではやらせてもらったことがなかったデンプシーなんだが、マメにNXTを見ているフォロワーたちは口を揃えて「デンプシーが生涯最高の試合をやり遂げた」と高評価されている。そんな、誰一人としてチャーリーが王座奪取するなんか思ってないのだが、プロレスが底なし沼なのは負けて勝つことが出来る点に相違ない。
 この大きな反響は、1つに米国の日本通たちにとって、新春ノアの「飯伏幸太vs.丸藤正道」があまりにも酷い内容だったので、その反動もあるのだと思われる。

 試合後、「日本プロレス界の地形を変えるため、そして三冠ヘビー級というこのタイトルを上にあげるためデンプシー! NXTに持っていくから待っていてくれ」と衝撃発言。中嶋がノアを抜けた際、WWEもAEWも「そんな大物がフリーになったのなら興味ある」となり、かえって(本当は知らなかったクセに)「どんな選手なのか」と首脳陣のリサーチが始まった経緯があった。「ひょうたんから駒が出る」という諺があるのだが・・・。

 すると芦野祥太郎がリングに上がり、「三冠の価値? お前の闘魂スタイルなんかに価値はねぇよ。俺達全日本プロレス所属の人間は、その三冠のベルトに誇り持って戦ってんだよ」と迫り挑戦、表明。この試合は、1月27日の八王子大会で実現しそうだ。


■ 全日本プロレス 新春ジャイアントシリーズ2024
日時:2024年1月3日(水) 11時30分開始
会場:東京・後楽園ホール 観衆1331人(主催者発表)

<第1試合>
田村男児
ライジングHAYATO
ブラックめんそーれ
●井上凌
 7分57秒 孤高の芸術⇒片エビ固め
佐藤光留
土井成樹
〇岩本煌史
阿部史典

<第2試合>
黒潮TOKYOジャパン
●立花誠吾
 12分19秒 ゴッチ式パイルドライバー⇒体固め
〇鈴木みのる
大森北斗

<第3試合>
青柳優馬
●青柳亮生
 13分33秒 ファイナルベント⇒片エビ固め
〇本田竜輝
安齊勇馬

<アクトレスタイム>
青野未来
●夏葵
 9分55秒 アメジストバタフライ
〇皇希
後藤智香

<第4試合>
芦野祥太郎
●綾部蓮
 12分06秒 ダイビングボディプレス⇒体固め
斉藤ジュン
〇斉藤レイ

<第5試合>
●諏訪魔
鈴木秀樹
 20分02秒 前方回転エビ固め
〇宮原健斗
デイビーボーイ・スミスJr.

<第6試合 三冠ヘビー級選手権試合>
【第71代王者】
〇中嶋勝彦 
 19分42秒 ノーザンライトボム⇒片エビ固め
【挑戦者】
●チャーリー・デンプシー
※第71代王者・中嶋勝彦が2度目の防衛に成功

☆この大会は、[ファイトクラブ]公開中。収録は1月18日号にて詳細拡大版をお届けしました。


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