録画NXT旧英国R制 DamageCTRL感謝祭WarGames日曜朝WWE

　今週のNXTは先週の番組に続けて録画収録されたもの。なにしろ感謝祭は日本のお盆であり、皆がこの週は実家に戻ったりするのでオークランドといってっも、パフォーマンス・センターは車でしか行けない辺鄙な場所なんでお客も集まらないから前週に収録となったのだ。
　本誌は他の専門媒体評など糞くらえ主義なんだが、今の時代、別の情報を確認したくてX（旧Twitter）を検索するだけでNXT試合結果まで目に入ってしまう。なので今週は簡単な紹介だけに留める。

　というより、WWE全体としては現地土曜、日本時間だと日曜午前に1987年から続く米国感謝祭・祝日恒例の『サバイバー・シリーズ』が、シカゴ郊外ローズモントのお馴染みオールステート・アリーナからあるので、これは事前告知しておく必要があろう。

　なんといっても金網WarGamesが目玉なんだが、現在コディ・ローズがWWEに戻っており、親父ダスティ・ローデス（混乱を避けるため旧カタカナ表記）が発案した試合形式なのだ。WWEでは暫くNXTで使われていたが、コディが本隊に戻ったので『サバイバー・シリーズ』に組み込まれるようになった。

　注目はそのNXT開催段階からになるので、イヨ・スカイのWARGAMES参戦が5年連続となること。また飛んでくれます。マスコミにとっては絵になります(笑)。もっともコディ・ローズらの男子カードは、親父の代から流血戦が必死なんであるが、AEW『Full Gear』でSwerveストリックランドとハングマン・ペイジが凄まじいのをやったんで、さてWWEはどうするか？・・・という裏テーマが懸かっている。

■　WWE NXT
日時：11月21日（録画番組現地放送時間　日本WWEネットワーク木曜以降）
会場：米フロリダ州オーランド　Capital Wrestling Center

　現在のNXTは実質消滅したNXT UKを吸収合併した格好になっており、旧大英帝国ルールのラウンド制を守るヘリテージ・カップを巡る攻防というのもまた、ランカシャー・レスリングがどうのと、昭和プロレス研究家にとっても興味深いのではなかろうか。まして今回は、英国伝承を体現するノーム・ダーに、米国五輪にも挑戦したが、大学院卒業でM.A.修士号のインテリでもあるチャド・ゲイブル師匠なんだから、マニア大興奮のマッチメイクとなった。

　結果6Rフルの最後、ゲイブルのアンクルロックが極まるが、ダーは10秒以上は耐えてタイムアップのゴング。スコアは1-1のまま王座、というかカップの防衛という、往年の英国ルール様式美の頂点図式を再現してくれたのでありました。この様式美は70年代ハードロックがBGMでしょうか。オマケで両軍が出てやりあってましたが、そこは今のアメプロです。マイナス1減点（苦笑）。