[週刊ファイト11月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼Full Gear前 龍が如く飯伏幸太AEW正式+史上最高レスラー契約は誰か
(c) AEW 編集部編
■ AEW Dynamite
日時:11月15日(現地時間)
会場:米カリフォルニア州オンタリオ トヨタ・アリーナ
クリス・ジェリコ、ケニー・オメガ、飯伏幸太、後ろに大巨人ポール・ワイトの4人衆が背広姿で雨の中を会場入りする映像があって、予備知識ナシで見ている分には「なんのこっちゃ?」、ヤクザのお礼参りかと思っていたら、<DRAGON GAIDEN STREET FIGHT龍が如く7 外伝 名を消した男 ストリート・ファイト スペシャルマッチ>が試合としては最後だからとあとから納得。
どうやらSEGA提供のゲーム実写版らしくて、さらに大笑いだったのは公式写真が到着すると、ちゃんと”yakuza-street-fight”と表記されているではないか。
#AEWDynamite
堂島組の"ゴールデン・ドラゴンズ"!「#龍が如く 7外伝 名を消した男」ストリートファイト・マッチに、ケニー・オメガ&クリス・ジェリコ&飯伏幸太&ポール・ワイトが登場します。
FITEでご覧いただけます。
▶️https://t.co/AJ2Kn88gGQ#AEW@KennyOmegamanX | @IAmJericho |… pic.twitter.com/CRbHXEt5KM— AEW ジャパン (@AEW_jp) November 16, 2023
こりゃもう順番変えて、先に飯伏幸太の試合から紹介しないと、日本の皆さんに怒られてしまう。ということで上海ナンタラと書かれ、麻婆豆腐480円とか絵付きメニューが並ぶ中華料理店の看板が大写しになり、どうやらこれは日本での路上戦という設定らしい。ただ小道具係りさん、看板にあるメニューの一覧、多分古いと思います(笑)。今はもっと値段上がってます。
8人戦、対するはメタリカTシャツのカイル・フレッチャー、ゲームのキャラ衣装らしい竹下幸之助、パワーハウス・ホブス、ブライアン・ケイジなんだが、そりゃハチャメチャで面白かったんだけど、危険極まりない。今のとこころ漏れ伝わってきてはいないが、飯伏、また頭打ったんじゃないかとか、やくざ映画そのままにビール瓶で頭カチ割られたカイルの流血は、ジュースではなく多分ガチ。さらに背広姿で闘うポール・ワイトが先にやったお返しで、車のボンネットに叩き付けられる場面は、あの体重だけに大丈夫なのか心配。実際、最後の勝ち名乗りを受ける際にリングにいたのは3人であり、どうもガチでうずくまっていたポールは以降、リングに戻ってません。
ジュース流血禁止のWWEと違い、南部プロレス継承のAEWは過激あり方針とはいえ、やや過剰過ぎる点は指摘せざるを得ない。これで本当に誰も大きな怪我がなかったのなら感服モノなんだが、なにしろ眼窩底骨折のブライアン・ダニエルソンが眼に包帯姿でバックステージのインタビューに答えるセグメントも途中で挿入されていたんだけど・・・。
もっともWWEは、他団体や海外での出来事なんか無視というか、NXTの展開すらなかったことにする実況なんだが、AEWはちゃんとDDTの両国国技館で、クリス・ジェリコとTAKESHITAが闘ったと報告していたのはよろしかったかと。
飯伏が途中、ママ・チャリ漕いで次々に衝突はDDT直輸入なんだろうが、積み重ねた椅子の山にバンプするならともかく、突起物だらけのチャリンコに飯伏がモロに突っ込むとか、重ねて映画のスタントマンは何度も撮り直しやれるけど、聖なるLIVE空間でかなり無茶な内容だったことは苦言を呈するしかない。
なぜか、今になって放送終了後に、飯伏がAEWと契約したとSNS告知がされていた。ママ・チャリ曲芸を評価して”正式”になった訳ではないとは思うけど(笑)。
あと番組終わってからのニュースでは、またトニー・カーン代表の「重大発表」なんだそうで、「史上最高の大物レスラーとの契約」らしいんだが・・・。過去の”重大発表”は、単に「来年も英国ウェンブレー大会やります、チケット売り出し開始は○日」とか、すかされたケースも多々ありました。
現地媒体の憶測ではメルセデス・モネ(サーシャ・バンクス)、ドルフ・ジグラー(実弟はすでにAEW所属)、そしてウィル・オスプレイなんだが、本誌は重大発表がブラフでないならオスプレイと踏んでいる。「1月末まで新日本プロレスとの契約が残っているじゃないか」とツッコミがありそうだが、契約書をbuy outすることは可能かつ、その財力もあるのが今のAEWだ。格闘技業界でも、SHOWTIMEの放送を失ったベラトールから、PFLが選手の契約書ごと買収する噂があるのと一緒である。
これはWWEがオスプレイ獲得に乗り出したため、慌てた可能性が高い。また、本誌だけが有料版でどこよりも早く徹底的に詳細したように、8月27日のAEWウェンブリー大会前、英国Revolution Proの地元客や仲間を前に「アメリカに移住」を宣言したこととも一致する。
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WWEが札束で引き抜きなら新日本プロレスとの調整がやっかいだが、提携するAEWなら、1・4にはもとから戻ってくるし、その他、ビックマッチには日本に来られるのだから、やはり最もスムーズな移籍なんだろう。