大阪・阪神百貨店にて”燃える闘魂”アントニオ猪木展開催中！26日まで

トップ画像：大阪でのアントニオ猪木展のオープニングセレモニーが行われた（2023年11月14日）

　いよいよ11月15日から、昨年10月に亡くなったプロレスラー・アントニオ猪木さんの生誕80周年を記念したイベント『アントニオ猪木80th ANIVERSARY　燃える闘魂・アントニオ猪木展』が、大阪の「阪神デパート梅田本店」の「サウステラス Rep. GALLERY」で開催される鉾日となった。26日までの期間限定である。

　同展示はこの夏、宇田川強IGF（猪木元気工場）エグゼクティブディレクターが手掛け、東京・新宿の京王百貨店において行われ3万人もの来場者が訪れ大盛況に終わったのをきっかけとして、全国行脚するそのスタートとして行われることとなる。

　やはり浪速といえば1954年4月、山口利夫の全日本プロレスからスタートした大阪府立体育会館が西のプロレスの聖地である。
　そしてこの地でアントニオ猪木は多くの名勝負を残しているが、真っ先に思い出すのは昭和44年12月2日、時のNWA世界王者であるドリー・ファンク・ジュニアに挑戦した試合。翌日勝った方がジャイアント馬場の挑戦を東京で受けるという注目の中、お互い必殺技を出しあい60分ノーフォール引き分けという凄い試合を行った。まさにアントニオ猪木の出世試合であり、自らも長年のレスリング生活においてベストバウトと述べていた。

名勝負は永遠にアントニオ猪木vsドリー・ファンク・ジュニア

　東京・大阪でのNWA世界戦のチケット　猪木はリングサイドに恋人“倍賞美津子”さんを招待
秘蔵写真で綴る浪速のアントニオ猪木#20（1969年12・2ドリーNWA戦）

　もう一つは新日本プロレスを立ち上げ、遺恨深まるインド狂虎ことタイガー・ジェット・シンと壮絶な試合を行い、シンの右腕を折るとういうキラー猪木の原点的試合も行っているのだ。

展示会販売用ポスター対タイガー・ジェット・シン、対ドリー・ファンク・ジュニア戦（東スポ）

　14日は報道陣を招いての内覧会が行われゲストとしてアントニオ猪木のモノマネ芸人であるアントニオ小猪木とアントキの猪木が来場。さらにアントニオ猪木の師匠である力道山夫人、田中敬子さんも主席。猪木さん愛用の闘魂棒や猪木さんゆかりのチャンピオンベルトを巻くなどしてイベントをPRされた。
　アントキの猪木は「阪神タイガースが優勝したことで縁起を担ぎ多くの方が見に来られるはず。アントニオ小猪木は「阪神ファンにとってここはパワースポットになる」。そして力道山夫人は「このようなイベントを大阪で開いて頂き感謝します。是非、会場に足を運んで頂き若い人たちは勇気、元気、希望を持って頂きたい」とコメントされた。

アントニオ小猪木、アントキの猪木、田中敬子さんが展示会スタートを盛り上げた

　15日からの一般公開において朝からそれぞれの時代、それぞれの思い出のアントニオ猪木を探しに多くの猪木ファンが大勢押し寄せ展示会場は活気を帯びている。
　東京よりパワーアップした展示品をじっくりと見ながら写真を撮るファン、多くのアントニオ猪木グッズを買い求める人、貴重な猪木ベルトと記念撮影する人が思い思いにその場を楽しんでいる。今回は大阪色を強く押し出した展示が多く、1972年5月11日に大阪府立体育会館において行われた新日本プロレスの旗揚げ試合、1974年6月26日大阪府立体育会館で行われた、アントニオ猪木が予告どおりにタイガー・ジエット・シンの右腕を折ってNWF王座4度目の防衛に成功した試合の貴重なポスターや、さらにはアントニオ猪木さんが1985年頃着ていたジャージ、1976年6月26日に日本武道館で行われた格闘技世界一決定戦を争ったボクシング世界ヘビー級王者、モハメッド・アリのガウンなど、猪木ファンにとって価値あるものが沢山展示されている。

伝説の腕折り事件！凄まじき猪木に“クレイジー”シンも震え上がった