ストロングスタイルプロレス8・31後楽園見どころ!将軍岡本インタビュー!

【決戦直前】将軍岡本インタビュー到着!
ストロングスタイルプロレス8・31後楽園で
間下隼人のレジェンド王座に初挑戦!
後楽園のシングル初メインでSSPWの風景を変える!?

 初代タイガーマスク佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスの8・31後楽園大会のメインは、レジェンド王座をかけたタイトルマッチだ。2・22後楽園で真霜拳號を破り団体の至宝を奪還するとともに、同王座の自身初戴冠となった間下隼人に挑むのは、“悪魔将軍”こと将軍岡本である。過去にUWAアジアパシフィックヘビー級王座を巡り争った両雄が、団体最高峰の王座をかけて激突する。彼らの歴史をたどれば実に感慨深いタイトル戦であり、しかも将軍にとってシングルで“プロレスの聖地”後楽園ホールのメインに立つのはこれが初めて。関根“シュレック”秀樹の欠場により突如巡ってきたキャリア最大のチャンスを前に、将軍岡本に話を聞いた。(聞き手:新井宏)

――8・31後楽園でおこなわれるレジェンド王座戦、将軍岡本選手が間下隼人選手への挑戦に名乗りを挙げました。しかもレジェンド王座への挑戦は意外にも初めてになります。
「そうですね。もともとはスーパー・タイガーが持ってるときにいきたかったんだけど、いま間下が持ってると。間下が持ってるんだけど、ストロングスタイルプロレスのリングに上がる以上、やっぱり一度は腰に巻きたい気持ちがありますからね。だから、いまがチャンスじゃないかと。誰も名乗りを挙げないのならいった方がいいな、ということで出ることにしました」

――このチャンスを活かしたいということですね。
「ハイ。ただし、間下は見てません! というよりは、間下をチャンピオンとして認めてない!」

――どういうところを認めていないのでしょうか。
「3月(18日)にも福岡で対戦したのですが(間下隼人&船木誠勝組vsスーパー・タイガー&将軍岡本組)、いままでいろんなチャンピオンと闘いましたけど、ほかのチャンピオンと比べたとしても、オレがチャンピオンだという気持ちが伝わってこなかった。オレがこのベルトを守るぞという気持ち、このベルトを持っているんだという気持ちも伝わってこなかった。だったらそのベルトをオレが奪って、オレがしっかり腰に巻いて、それを示してやろうかなと」

――ただ、その試合では将軍選手が間下選手から直接フォールを取られましたが。
「まあ、しょせんそれはタッグマッチだから(笑)」

――将軍選手としては、ベルトを巻いたばかりの間下選手の様子を見ていた感じもあったのでしょうか。
「まあ、そんなところですよ」

――あの試合というのは間下選手にとって初めての地元凱旋でした。地元凱旋が先に立ち、王者は後回しになっていたという感じですか。
「そうね。まだチャンピオンらしさが足りなかったってことですね」

――間下選手とはUWAアジアパシフィックヘビー級王座を巡り闘ってきた間柄です。取ったり取られたり、結果的には将軍選手がベルトをキープしている形になります。
「UWA王者のときってオレ、アイツに負けてないですよね」

――直接は負けていないです。将軍選手は19年9・19後楽園で岩崎孝樹選手を破り王座奪取。20年3・19後楽園での3WAYマッチで間下選手が岩崎選手をフォールし同王座初戴冠、将軍選手は負けずして王座陥落してしまいました。そして21年4・22後楽園で間下選手を破り王座奪回。おふたりのシングルはそれ以来となります。
「なるほど。UWAのベルト取った後にアイツと闘っても、自分は船木誠勝との闘いの方を楽しんじゃってたんだよね。だからこないだ王者になったからって、まだ認めてないからさ」

――将軍選手にとって、間下選手とはどういう相手なのでしょうか。
「まあ、いまの間下を見るのか、昔の間下を含めて見るのかにもよるんだけど、昔を含めて見ると、まだまだ線の細い選手、芯がない感じがオレの中ではあるんですよ」

――間下選手はストロングスタイルプロレス一筋で、デビューから15年5カ月でようやく王座にたどり着きました。
「同じ団体でずっとやってきたと。それはもう、忍耐ひとつなんでしょうね。練習も厳しいでしょうし、決してラクな団体ではない。佐山先生が体調を崩してからは正直知らないけども、体調を崩す前のお話をいろいろ聞くと、練習もいろいろ厳しいと。それを間下が耐えて耐えて、やっと体がついてきたのかなというのもあるけど、でもやっぱり、体ができ始めたばっかりかなって感じはありますね」

――おふたりの一騎打ちは、アントニオ猪木さんのIGFでプロレスデビューした将軍選手と、初代タイガーマスク選手の弟子である間下選手の闘いという図式にもなると思います。
「そうですね。オレがデビューしたのが猪木会長のところ(IGF)だったので、オレを猪木会長の弟子というのはおこがましい部分はもちろんありますけど、そういった図式になると思います。そして初代タイガーマスクの団体出身の間下との闘い。このふたりがストロングスタイルプレスの頂上のベルトをかけて闘える。そういった喜びはもちろんありますね」

――感慨深いものがありますか。
「ありますけど、間下とだからということではなく、やっぱりレジェンドのベルトを持ってるスーパー・タイガーと闘ってみたかったというのは変わらない。今回、チャンピオンは違いますけど、自分もここまで来たという感慨深さはありますよ」

――レジェンド王座初挑戦ですが、奪取すれば初戴冠にもなります。しかも後楽園ホールでシングのメインというのも初めてになりますね
「ハイ、そういった意味でも(感慨深い)」

――ここで一気にこの団体のトップを奪い取ることも可能ですね。
「そうですね!」

――今回ベルトを取ったらスーパー・タイガー選手とタイトルマッチをやりたいですか。それとも今回欠場となってしまった関根“シュレック”秀樹選手を挑戦者に迎えたいですか。
「オレはやはりスーパー・タイガーですね。この団体に出る以上、スーパー・タイガーと間下、このふたりは外せないわけじゃないですか。そこを破ってこそなんで、まずは間下に勝って、スーパー・タイガーにいきたいですね。そこでふたりを破ることによって、このベルトの価値が新たになると思うんで。そのうえで関根選手だったり船木選手だったり、いわゆる私も外敵のひとりではありますけど、外敵が外敵迎え撃つのもありなんじゃないかと思いますね。べつにベビーフェースじゃないからマジメにやる必要もないので。ヒーローぶるつもりもないし、好き勝手やらせてもらおうかなって」

――ここで将軍選手がベルトを取ったらストロングスタイルプロレスの風景がガラッと変わると思います。
「でしょうね。初代タイガーマスクというスーパーヒーローが作った団体で、いわゆるヒールがベルトを巻く。なかなかいいじゃないですか、ねえ!」

――悪魔将軍が初代タイガーマスクのリングを乗っ取ると。
「そうね」

――先ほど猪木さんの名前が出ましたが、将軍選手は猪木さんのIGFでプロレスデビューしました。将軍選手にとって猪木さんとはどんな存在でしたか。
「ただただ、憧れの人でしたよね。すくないながらもお話をさせていただいたし、会見ではフェースロックや技を決められたりもしました。自分にとっては優しい方でした。昔の厳しい会長を知らないので、そういう印象なんですけど」

――猪木さんの現役時代には接点がないですからね。
「そうなんですよ。IGFになってからですから。話した機会は少ないけど、優しさの中に厳しい言葉もたまにあるんですよ。その中で、導こうとするような言葉がすごく多かったイメージがあります」

――それこそ「道」を示してくれたと。
「ハイ、そんな感じですね。私たちに投げかけるような言葉ってすごく少ないんですけど、その中に、こういうふうにした方がいいんじゃないかって言葉が多かったですね」

――ヒントがあったということですか。
「そうですね。答えは人それぞれ違いますけども、一歩踏み出すことに対するヒントを出してくれたんじゃないかなというのはあります」

――それにしてもIGFでプロレスデビューしたとき、リングネームのインパクトが絶大でした。
「(笑)」

――将軍岡本。本名から来てるんでしょうけども。
「一般公募の形で500、600通きた中からついたリングネームが将軍岡本だったんですけども、本名から「将」を取ったというのは聞きました」

――戦国武将をイメージさせて、将軍というのがピッタリでしたね。
「そうですね。でも、最初はものすごくイヤだったんですよ」

――そうなんですか。
「このリングネームに決定したと聞いたとき、こっちはすごいショックを受けたんですよ。それですごく落胆しました。次の日、猪木会長が『誰だ、こんな変な名前つけたのは?』って記者の前で言ったらしくて、その後、団体からは『名前はいつでも変えられるから』と言われた瞬間に、逆にカチンときたんですよ(笑)。いや、けっこうです、このままいけますと言って、受け入れました。そんな簡単に変えられるんだったら最初から変な名前つけるんじゃねえと思ってね(笑)」

――なるほど。
「それに、猪木会長がおっしゃるには名前はけっこう大事で。猪木会長は3文字がいいって言うんですよ。確かに声援を送るとき、3文字はコールしやすいんです。イーノーキ!で上がれるんでいいんだという話をしてました。自分の将軍も文字では違いますけど音的には3つなので、ギリギリいいかなというのもあって受け入れました」

――実際、良くも悪くもそのインパクトは大きく、キャリアがスタートしたばかりでも名前はおぼえてもらえたと思うんです。
「そうなんですよ。そこは大きかったですよね。そういった意味では、いつでも変えられると軽々しく言ってもらったことに感謝してますよ(笑)。こっちは意固地になって絶対に変えないと思って、以来ずっとこれ(将軍岡本)ですから(笑)」

――将軍岡本として闘い続け、そしてついに訪れた、団体最高峰王座への挑戦です。
「そうなんです。シングルはベルト何個か取ってますけど、団体最高峰は初ですね。ZERO1でもインターコンチは取ってるんですけど、世界ヘビー級は取ってない。これだけ選手がいてなかなかチャンスが回ってこないなかで今回回ってきた。それだけに、このチャンスを活かしてベルト巻きたいと思いますね」

――それではあらためて、8・31後楽園でレジェンド王座に挑む意気込みをお願いします。
「いまある自分を全部出すだけです。相撲で培ったもの、IGFで培ったもの、その他数々のプロレス団体で培ったもの。すべてを出して間下を叩き潰す。そのうえで結果がついてくるものだと思うので。その後のことは先ほども話しましたが、ここはいったん忘れて、こんどのタイトルマッチに集中していきたいと思います」

 初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝をはじめ、歴代レジェンド王者が中心となるヘビー級タッグマッチなど、バラエティーに富んだ闘いがラインアップされた8・31後楽園。そのメインイベントでは、間下と将軍がレジェンド王座をかけて激突する。間下が王者で将軍が挑戦する図式は、少し前まで考えられなかった。関根“シュレック”秀樹欠場のアクシデントがあったとはいえ、これはレジェンド王座戦線に新風を吹き込む絶好の機会でもある!ぜひ注目したい!


ストロングスタイルプロレス8・31後楽園の見どころ!間下隼人がレジェンド王座初防衛戦!女子タッグ王座決定トーナメント準決勝、初フォール負けのタイガー・クイーンが再起をかける!

 初代タイガーマスク佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスが8月31日(木)、東京・後楽園ホールにて「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.25」を開催。当日はレジェンド選手権試合、初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝をはじめ、厳選の5試合がラインアップされている。デビューからSSPW一筋、苦節15年5カ月で団体最高峰王座に到達した間下がライバルの将軍岡本相手に虎の子のベルトを守ることができるのか? デビュー以来快進撃を見せていた女性版タイガーマスク、タイガー・クイーンが7・2大阪で自身初のフォール負け、再起を期す闘いはどうなるのか? 本欄では、全試合の見どころを探ってみる。

■興行名称:初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.25
日時:8月31日(木)(6:30開始)
会場:東京・後楽園ホール

<メインイベントレジェンド選手権試合60分1本勝負>
〈王者〉間下隼人〈SSPW〉vs.〈挑戦者〉将軍岡本〈フリー〉
※第17代王者、初防衛戦。

<▼第4試合初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝B45分1本勝負>
タイガー・クイーン〈SSPW〉&梅咲遥〈ワールド女子プロレス・ディアナ〉vs.ダーク・タイガー〈DarkerS〉&ダーク・ウナギ〈DarkerS〉

<▼第3試合初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝A45分1本勝負>
ジャガー横田〈CRYSIS/ワールド女子プロレス・ディアナ〉&藪下めぐみ〈CRYSIS/フリー〉vs.高瀬みゆき〈フリー〉&本間多恵〈フリー〉

<▼第2試合タッグマッチ30分1本勝負>
スーパー・タイガー&船木誠勝〈フリー〉vs.関本大介〈大日本プロレス〉&宮本裕向〈666〉

<▼第1試合>
日高郁人〈ショーンキャプチャー〉&阿部史典〈格闘探偵団〉vs.政宗〈フリー〉&チェック島谷〈GLEAT〉

▼第1試合
日高郁人〈ショーンキャプチャー〉&阿部史典〈格闘探偵団〉vs政宗〈フリー〉&チェック島谷〈GLEAT〉
 今年3度目の聖地・後楽園大会は、ジュニアのタッグマッチで幕を開ける。日高郁人&阿部史典組はバトラーツつながりの師弟タッグ。日高はSSPWのコーチも務めており、阿部は実力と試合内容でレギュラーの座を勝ち取った人気選手だ。SSPWジュニアを代表するこのチームに挑むのは、政宗&チェック島谷組という異色チーム。メキシコで修業し逆輸入された政宗は、メキシコ仕込みのルチャリブレと戦国キャラクターで大阪プロレスを中心に活躍。近年はフリーとして活動し、SSPWにも活動の幅を広げている。が、後楽園となると意外にも初参戦。かねてから聖地におけるSSPW参戦をアピールしていただけに、念願かなった形である。政宗のパートナーは、両国国技館進出を成功させたばかりのGLEATからの初参戦となるチェック島谷だ。島谷はDDTの若手ブランドDNAでデビューし、フリーを経て新団体GLEATに合流、バルクオーケストラなるガチムチのユニット結成に加わった。身体は小柄だが存在感あるファイトは必見。今後SSPWへのレギュラーを勝ち取れるか、ぜひチェックしてほしい。

▼第2試合
タッグマッチ30分1本勝負
スーパー・タイガー&船木誠勝〈フリー〉vs関本大介〈大日本プロレス〉&宮本裕向〈666〉
 第2試合は、SSPW最高峰のレジェンド王座を戴冠した選手を中心としたヘビー級のタッグマッチ。スーパー・タイガー&船木誠勝組と関本大介&宮本裕向組が激突する。このなかで、スーパーが第5代&第7代&第13代&第15代王者で、船木は第8代&第10代&第12代のベルトを巻いた。また、大日本の関本は第9代王者として君臨しており、とくにこの3人は初代タイガーマスク欠場後のSSPWを盛り上げている立役者でもある。団体の至宝を文字通り最高峰に引き上げたのが、スーパー、船木、関本という歴代王者たちだった。そして今回、ここに加わるのがデスマッチファイターの宮本である。ここまでレジェンド王座挑戦こそない宮本だが、かつては佐山サトル提唱の掣圏真陰流トーナメントに優勝、このリングに縁のある選手でもある。それだけに、歴代王者に囲まれたこのカードは宮本を中心に見るのもおもしろい。試合結果と内容によっては、メインで争われるレジェンド王座に名乗りを挙げるのもありではないか。

▼第3試合
初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝A45分1本勝負
ジャガー横田〈CRYSIS/ワールド女子プロレス・ディアナ〉&藪下めぐみ〈CRYSIS/フリー〉vs高瀬みゆき〈フリー〉&本間多恵〈フリー〉
 2020年3・19後楽園でスタートしたSSPWの女子プロレス。翌年7・29後楽園では女性版タイガーマスクのタイガー・クイーンが初代タイガーマスクとジャガー横田の二人三脚によって誕生した。そして、SSPW女子で初のベルトとなるタッグ王座の新設が決定。初代王者チームを決めるトーナメントが6・8後楽園でスタートし、今大会では準決勝2試合がおこなわれる。ジャガー横田&藪下めぐみ組と高瀬みゆき&本間多恵組の準決勝は、ヒールのCRYSISとベビーフェースの元アクトレスガールズの図式と言っていいだろう。女優によるプロレスがコンセプトのアクトレスガールズにリビングレジェンドのジャガーは、彼女たちの姿勢に共感し、認める選手が非常に多くなった。現在フリーとして活動する高瀬と本間はアクトレスを代表する選手であり、ジャガーのお眼鏡にもかなったレスラーだ。ジャガー組はダーク・パンサー&ダーク・チーター組、高瀬組は青木いつ希&関口翔組を破っての準決勝。ともに決勝戦でのタイガー・クイーン戦を望んでいると思われるが、12・7後楽園でおこなわれる決勝戦にコマを進めるのは、どちらのチームか?

▼第4試合
初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝B45分1本勝負
タイガー・クイーン〈SSPW〉&梅咲遥〈ワールド女子プロレス・ディアナ〉vsダーク・タイガー〈DarkerS〉&ダーク・ウナギ〈DarkerS〉
 第4試合(セミファイナル)は、もうひとつの初代SSPW女子タッグ王座決定トーナメント準決勝、タイガー・クイーン&梅咲遥組vsダーク・タイガー&ダーク・ウナギ組だ。
クイーンと、そのクイーンの首を狙うDarkerZによる直接対決であると同時に、トーナメント決勝進出をかけた大一番。どちらも負けられない試合だが、クイーンとDarkerZの闘いがなかなか組まれなかっただけに何が起こるかわからない、予断を許さぬ闘いが展開されそうだ。しかもクイーンは7・2大阪で彩羽匠に敗れ、デビュー以来初となるフォール負けを喫してしまった。デビューから25戦目、シングルではちょうど10戦目という節目で味わわされた初めての屈辱。よって、こんどの試合は再起をかけての一戦でもある。対するダーク・タイガーにとってクイーンとの直接対決となると昨年6・9後楽園、8・25後楽園以来、3度目。ちょうど1年ぶりとなるわけだが、いずれもクイーンから直接取ったわけではないとしても、2戦ともDarkerZが勝利をおさめている。それだけに、クイーンにとっては分の悪いこのカード。うまく突破できるか不安が残る。しかも、ここに加わるのが新メンバーのダーク・ウナギとあって不安要素はさらに高まるのではなかろうか。正体不明のダーク・タイガーに、正体バレバレのダーク・ウナギ。男女を問わず様々な団体にケンカを売るウナギが飛ぶ鳥を落とす勢いのタイガー・クイーンを視界に入れるのは自然の成り行きでもある。そのうえ、ただ挑むのではなく姿を変えて乗り込んでくるところに他団体との差別化をはかる意思と工夫が感じられる。初黒星のショックから初の試合となるクイーンは、ダーク・タイガーにもダーク・ウナギにもおいしすぎる獲物なのだ。となれば、カギを握るのはクイーンとタッグを組む梅咲か。ディアナの若きエースである梅咲は、ディアナ最高峰のWWWD世界シングル王者。もうひとつの準決勝に出場する高瀬みゆきはディアナとWAVEでタッグベルトを巻いたパートナー。クイーンがジャガーとの初師弟対決を望んでいるとすれば、梅咲のそれは高瀬との決勝戦か。いずれにしても、クイーン&梅咲組には決勝進出に向けて絶対に落とせない闘いだが…。

▼メインイベント
レジェンド選手権試合60分1本勝負
〈王者〉間下隼人〈SSPW〉vs.〈挑戦者〉将軍岡本〈フリー〉
※第17代王者、初防衛戦。
 メインはレジェンド選手権試合。王者・間下隼人に将軍岡本が挑む、団体最高峰のタイトルマッチだ。当初はRIZINでも活躍、実績を残している関根“シュレック”秀樹の挑戦が発表されていた。格闘技とプロレスの二刀流、プロレスではSSPWマットを主戦場にもしているシュレックは、真霜拳號からベルトを団体に奪還した間下との直接対決を6・8後楽園でアピール、昨年12・8後楽園以来2度目の同王座挑戦を決めていたのだが、7月下旬、練習中に負傷。右ヒザ外側側副靭帯損傷、大腿骨剥離骨折、前十字靭帯損傷のため、今回の挑戦がかなわなくなった。そのため、シュレックに代わり名乗りを挙げたのが、将軍岡本だ。将軍は間下とUWAパシフィックヘビー級王座をめぐり闘ってきたライバルでもある。よって、間下と将軍によるタイトルマッチがあらためて決定、8・31後楽園で実現することになったのだ。将軍は大相撲の元力士で、12年2月にIGFでプロレスデビュー、SSPWには16年6・23後楽園に初参戦し、以後セミレギュラー的にこのリングで闘ってきた。19年9・19後楽園でUWAアジアパシフィックヘビー級王座を奪取すれば、20年3・19後楽園における3WAYマッチで負けずしてベルトを間下に明け渡した(間下はこれが初戴冠)。そして21年4・22後楽園では将軍が間下を破り王座奪回。こんどのタイトルマッチは2年4カ月ぶりの一騎打ちであり、将軍が間下と対戦するのは今年3・18福岡以来、SSPW参戦もこのとき以来となる。福岡は、レジェンド王者として間下が初めて地元に凱旋した初めての大会だった。ここで将軍は間下に直接敗れ、間下は故郷に錦を飾った。まさかこのとき、間下の初防衛戦の相手が将軍になるとは思いもしなかったが、これもまた運命の巡り合わせと言えるだろう。デビューから初代タイガーのもとSSPW一筋で闘い、15年5カ月にしてレジェンド王座にたどり着いた間下だけに、初防衛戦でやすやすとベルトを明け渡すわけにはいかない。一方の将軍もこのチャンスをここぞとばかりに活かそうと乗り込んでくる。この試合の勝者にあらためてシュレックが名乗りを挙げることも考えられるが、まずはこの試合。初代タイガーも見守るリングで、最後にベルトを巻くのは間下か、それとも将軍か!?

【ストロングスタイルプロレス(SSPW)女子タッグ王座争奪トーナメント】
■全出場チーム数:8チーム(16選手)
■スケジュール:
2023年6月8日(木)後楽園ホール 1回戦(4試合 30分1本勝負)
2023年8月31日(木)後楽園ホール準決勝(準決勝2試合 45分1本勝負)
2023年12月7日(木)後楽園ホール決勝戦(60分1本勝負)
————————————————————————-
【興行概要】
■興行名称:初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.25
■開催日時:2023年8月31日(木)開場:17時30分/試合開始:18時30分
■会  場:後楽園ホール
■主  催:初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス
■共  催:一般社団法人初代タイガーマスク後援会
■お問合せ:ユーレカ事務局 ℡:03(3833)3662
■公式サイト http://www.firsttiger.jp/
■席種・料金:
VVIP席(最前列・特典付):15,000円/VIP席(特典付):12,000円/
RS席:8.000円 /A席:6.000円/B席5.000円/
トライアルシート:3,000円/レディースシート(北側:女性限定):3,000円

■チケット発売所 
e+(イープラス)  https://eplus.jp/tiger/ (PC&スマートフォン)
ファミリーマート店内マルチコピー機、チケットぴあ http://pia.jp/t (Pコード:856-794)、
セブンイレブン各店、ローソンチケット http://l-tike.com/ (Lコード:33275)、ローソン各店、
チケット&トラベル T-1:03-5275-2778、
書泉グランデ:03-3295-0017、オフィシャルショップ http://rjpw-shop.ocnk.net/

【ご留意事項】
※出場選手、対戦カードは変更となる場合がございます。
※会場内では口と鼻を覆うマスクのご着用をお願い申上げます。
※37.5度以上の方、ご体調不良の方はご入場いただけません。
※咳エチケットにご協力をお願いいたします。
※こまめに手洗い、うがい、手指消毒をお願いいたします。
※マスク着用時のみ声出し応援可能となります。


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
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