[週刊ファイト9月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼異常灼熱期マット界の肝!お盆+台風交通X⇒AEWウェンブリー8万人
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・今週の要「テリー・ファンク逝去の話題が止まらない」偉大さのワケ
・回転率の速さが国内マット界の大衆認知を阻む負のスパイラル構造癌
・シュート活字キャッチコピー「末永く愛そう!底なし沼プロレス・格闘技」
・「鷹の爪大賞’22」裏MVP小島聡、AEWインディ⇒王道トーナメント
・「3冠のベルト、取っちゃうぞバカヤロー!」9・3新潟アオーレ長岡大会
・『博士の異常な愛情』『私を愛したスパイ』ケン・アダム美術監督の頂点
・Yes, I believe (Stargazer) SHOWTIME版『DIO:Dreamers Never Die』
―― とにかく業界内同士の電話やメールはもうずっとテリー・ファンクのままです。あらためて偉大だったなぁ、と。
オフレコ やる側の選手に与えた影響も特筆すべきものがある。例えばウルティモ・ドラゴン校長にせよ、皆さんはルチャの先人たちの名前とかを勝手に思うのかもだが、ボクには「テリーが好きで選手になろうと思った」とか、実際、ファン時代にツーショットも撮っている。そんな選手、うじゃうじゃいる。
―― プロレスという摩訶不思議なスポーツ芸術は、感情移入させてナンボの商売であって、だから「喜怒哀楽を出しなさい」と練習生にも教えています。
オフレコ それでブッチャー&シークの非情なフォーク攻撃にも耐えて業界用語カムバックの見せ場を作れるから、外国人ベビーフェイス人気が爆発したんであって・・・。
――アントニオ猪木とテリーから業界に入った方の総数は多分、日本でイチバン多いと思われます。
オフレコ 電子書籍のみ収録の担当分、7月24-31日合併号にはそれを強調しておいた。
’23年08月24-31合併号TファンクBワイアット追悼 あきぴ G1 HEAT-UP NewBlood10 DG大田区
―― 「国際プロレスでのビル・ロビンソンの方が先だ」とかケチつける自称”物知り”いますけど、整列した親衛隊がポンポン振って竹田和夫&クリエイションの♪Spinning Toe Holdに乗って入場という光景が、どれだけもの凄いことだったか。
オフレコ 昭和プロレスといえば、ボクは一度目の引退の際の”Forever! Forever”の姿になってしまう。
―― いや、ブッチャーのフォークが腕にささる地獄絵図かも知れません。「あれから、全日本プロレスを毎週見るようになった」とか、「猪木の新日本プロレスだけでなく、両方見る習慣がついて、ますますプロレスの深みにハマった」という恐らく60歳以上のデモグラフィックだと思われますが、ジャンボ鶴田よりもHookさせる中毒性は強かったと考えます。
オフレコ デモグラフィックねぇ(笑)。まぁ、女子間人気も高かった点では日本のプロレス人口パイがもっとも大きかった、広がった時期の主役だった貢献は計り知れない。
―― ザ・ファンクスとしての来日なら、2013年10月27日(日)、ドリー&テリー組が全日本プロレスの両国国技館大会で、渕正信&西村修と20分間ドローの試合やったのが最後になりました。
▼FOREVERファンクス 妻に400戦全敗中のテリー、未だ現役NWA王者時代よりコンディション良いと豪語のドリー 10・27両国国技館
FOREVERファンクス 妻に400戦全敗中のテリー、未だ現役NWA王者時代よりコンディション良いと豪語のドリー 10・27両国国技館
▼ファンクス復活!曙、三冠奪取!全日プロ両国国技館
オフレコ ラスト単独来日なら東京愚連隊興行『TOKYO DREAM 2014』になるなぁ。
▼ミル・マスカラス、テリー・ファンクがやってきた!レジェンド夢の競演!
回転率の速さが国内マット界の大衆認知を阻む負のスパイラル構造癌
―― しかし、感傷にばかりひたってはいられません。何故に国内のプロレスは、マイナー趣味のジャンルに落ちてしまったのか。テリー・ファンク全盛期のような学校でも職場でも、プロレスの話題が自然に交わされていた時代から、今のような白い目で見られる日陰の小宇宙に転落してしまったのか。
オフレコ ましてAEWが英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムで8万人強を集客して、ゲート収益だけで米$10million+という栄華の絶頂イベントがあった週だけに、「余計にテリーの逝去から考える国内プロレス不況の元凶」を論議することも、専門媒体の役目なんじゃないかと。
▼マット界史更新AEWウェンブリー有料80709人もCMパンクまた喧嘩
オージーオープン⇒タッグ王座MJFアダム・コール~トリ防衛まで英国
―― 変化が必要、改革が急務ということですね。
オフレコ 昔は翌日に駅まで東スポ買いに行かないと結果もわからなかったのが、まして今はネット時代。一般客が会場から勝敗をSNS発信してるんだから、故I編集長の直系である我々が報道すべきなのは、掘り下げた濃く深い分析と他媒体にない独自情報に尽きるんじゃなかろうか。