[ファイトクラブ]今週の肝:続くNHK猪木アリ番組批判~映画の近未来~中嶋清宮G1

[週刊ファイト8月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼今週の肝:続くNHK猪木アリ番組批判~映画の近未来~中嶋清宮G1
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・アントニオ猪木の見果てぬ夢「プロレス市民権」が浸透しているアメリカ
・ケビン・コスナー監督・主演97年『ポストマン』の近未来2013年西部劇
・テレビもインターネットも使えない恐怖が絶対にないと言い切れるのか
・日本のプロレスの方がレベル高いのか?猪木アリNHK+Number再訪
・後楽園ホール主催者発表ノア中嶋宮原1515新日SANADA清宮1471
・G1クライマックス折り返し大田区体育館オスプレイ撃破オカダカズチカ


―― 7月7日(金)夜放送のNHKのアナザー・ストーリーズにて『猪木アリ”世紀の一戦”の真実』がいかにファンタジー内容かは、週刊ファイト7月20日号の対談に出して批判しているんですが、今週の電話やメールで聞かれた数が多かったのがまたコレという・・・。

▼センスなさ露呈「新日令和三銃士」他、シュート活字2023年上半期総括

[ファイトクラブ]センスなさ露呈「新日令和三銃士」他、シュート活字2023年上半期総括

オフレコ 直接に届くような反響にはタイムラグがあるというのと、文春Numberが追随の記事出していたんで、「なんだこれは?」があった週だからもあるんだろう。もっとも、そういう一般からの反応というか、本誌・井上譲二さんとか[ファイトクラブ]記事の最後まで読んでくれてないのに電話してくるから、「ちゃんと出してます」と応えることになるんだが・・・。

―― その問題のNumber記事ですが、「NHKは1976年当時の酷評に対する言及がない」が冒頭の指摘なんですが、シュート活字からだと「NHKは1976年も、47年後の2023年も間違っていた」となりますね。

オフレコ そもそもNHKだ、Numberだと権威があるとされる名前に追随してしまう、桜井まい調の「庶民」が情けない。ちゃんと買って読めば、世界に数ある文献で一体どこが完璧な深淵分析できっちり検証できているかは明白なのに。

▼【電子書籍】プロレス芸術とは 徹底検証! 猪木vsアリ戦の”裏”2009&2016-40周年1050円

【電子書籍】プロレス芸術とは 徹底検証! 猪木vsアリ戦の”裏”2009&2016-40周年1050円

アントニオ猪木の見果てぬ夢「プロレス市民権」が浸透しているアメリカ

▼倫敦帰国血流劇MSG久々満員AJキャリオン・クロス/Gウォラー初SD

[ファイトクラブ]倫敦帰国血流劇MSG久々満員AJキャリオン・クロス/Gウォラー初SD

―― 『徹底検証! 猪木vsアリ戦の”裏”』には柳澤健『1976年のアントニオ猪木』が、いかにプロレスをよくわかってない「文化人」が書いた奇書かも、具体的かつボロクソにあげつらってあります。

オフレコ しかし、庶民はNHKだの元Number編集者の肩書の方を信じてしまう。プロレスは大変に怖いジャンルであり、完全には理解出来てない自称・有識者がプロレス考をやると、インサイダー業界人が読んだら「なんじゃこれは?」になってしまう。

―― もっとも格闘ファンタジーであるプロレスの場合、「間違ってようがなんだろうが、元が寓話劇なんだから十人十色の解釈でいいじゃないか」議論もありますね。

オフレコ もちろんその通り。ただ、浅はかな理解の書籍なり記事ばかりが権威があることにされている現状は、今のアメプロの超黄金時代とのあまりもの巨大な格差を憂うなら、なにか間違っているのではないか。歯車に欠陥があるから、アメプロのような爆発的なファンの底辺拡大が阻害されているのではないかの談義があって然るべきとなる。

―― つまり、スグに壁にブチ当たって卒業させてしまう日本の教育法が正しいのか否か。「アメプロは労働社階級の楽しみ」などと、完全に誤った分析がまかり通っている日本語の文献と実態はまったく逆なんですが・・・。

オフレコ 割合にしたらわずか1%かもだけど、実はインテリの高級趣味であるプロレスというエニグマを底なし沼まで追及して楽しみたい、卒業しないスマート層が土台に根付いているからこそ、大衆層マークの実数がとてつもない巨大なピラミッドになる。

―― 地上波FOXで「金曜夜8時」に2時間のプライムタイム(日本表記ゴールデン)番組として生中継されているSmackDownの平均視聴者が、毎週230万~280万人という現実に目を背けたら専門媒体の報道役割になりません。日本とはあまりにも桁の違う巨大な市場を持続してますから。

▼健介道場ノア中嶋勝彦-宮原健斗への関心から斬る専門媒体評論役割

[ファイトクラブ]健介道場ノア中嶋勝彦-宮原健斗への関心から斬る専門媒体評論役割

オフレコ アントニオ猪木の見果てぬ夢だった「プロレス市民権」がお茶の間にしっかりと浸透しているアメリカと、長続きせず卒業させてしまうファン・サイクルが極端に短い日本。この差の元凶を追求しないでどうする。あと、自分教の信者という頑固一徹派だけが残ってしまい、百害あって一利なしの市場構造に陥ってしまっている問題な。

ケビン・コスナー監督・主演97年『ポストマン』の近未来2013年西部劇

―― 猪木アリをやり出すと長くなるんで、キツイ指摘は後半に再度として、サイトに出す冒頭箇所は差し障りのない話題にしませんか?

オフレコ 「差し障りのない」って・・・(笑)。今週たまたま見た映画なら、まずケビン・コスナー監督・主演の『ポストマン』。97年の作品で舞台設定は世界戦争が起きてしまって文明がいったん滅びて、まるで西部劇のような環境に戻ってしまっている2013年という、当時からの発想の近未来なんだけど、今は現実には2023年だから「全然違ったじゃないか」観点で斬るなら身も蓋もなくなるんだけど、逆に「米国が退化してしまった」が興味深かった。

―― まぁ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズにせよ、デロリアンが設定した制作年からの近未来が実際に来てしまって、実現したものもあるけど大半はハズレと検証する番組もあったような。あと、ケビン・コスナーはその前の監督作『ダンス・ウィズ・ウルブス』も3時間とか長過ぎ。編集でどんどん削除とか、もっとテンポ早くしたら評価も上がったでしょうに。

オフレコ 故トム・ペティが長髪のまま、ほぼ本人役で出てくることからDVD入手したんだが、ちょうど今週米議会でUFO公聴会もあったからな。Historyチャンネルでやっている「古代宇宙人説」のファンなんで、文明が前より退化するはありうる、と。巨大な石造物にせよ土台の方が優れた高度の建築設計で、後からの時代の積み上げた箇所はやり方が緩い例など世界に現存する。

―― 間違い内容も報道姿勢にも問題のあるNHKですが、『2時間で回るアンコールワット』という番組があって、元はイスラム教の寺院だったのが、侵略によってあとから仏教になるんですけど、凄い石彫刻の芸術に圧倒されて、見様見真似であとから彫った箇所のはミスも多い証拠がこれとか、文明退化は現実に起こるのだと。

オフレコ なので2013年の米国は西部劇の時代に戻っているという設定97年の『ポストマン』を骨董無形と切り捨ててはいけない。

テレビもインターネットも使えない恐怖が絶対にないと言い切れるのか

▼Wall Street Journalビンス$5MMトランプ巨大扱い~第3次世界大戦

[ファイトクラブ]ウクライナ半年とマット界上半期’22~11・20新日スターダム合同興行

―― なにしろ異常気象は世界中で起きていて、大阪の枚方市は39.8度を記録。ある時、電気なり電波が止まってしまい、テレビもインターネットも使えないという真の恐怖が、絶対にないと言い切れるのかどうか。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン