[ファイトクラブ]健介道場ノア中嶋勝彦-宮原健斗への関心から斬る専門媒体評論役割

[週刊ファイト7月27日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼健介道場ノア中嶋勝彦-宮原健斗への関心から斬る専門媒体評論役割
 photo & text by 山下達也 & タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・ネットAI時代とヲタク小宇宙国内マット界にカードで後楽園ホール満員
・無料ネット便利だが映画評論家にカネ落とす必要性が底辺拡大に必要
・安易なネット情報で満足してしまうライト層+頑固一徹、自分教信者氾濫
・中嶋勝彦-宮原健斗、禁断の再会にチケット完売1515人後楽園札止め


■ プロレスリングノア One Night Dream
日時:7月15日
会場:後楽園ホール 観衆1,515人(超満員)

ネットAI時代とヲタク小宇宙国内マット界にカードで後楽園ホール満員

―― 今週はネットAI時代から国内マット界を考察してみたいと思います。というのは誤って変なポップアップがひっきりなしにパソコン画面に出てくるウィルスというか、通常の検索でその名前のを入れて「削除」とやったら、出ては来るんですが1番目、2番目のだと、要するに「セキュリティ対策のソフトを買え」とこれまた商売誘導する文面なんです。それでニュースでよく出てくるAIの方に聞いてみたら、イチバン簡潔に駆除方法が出てきて助かった。

オフレコ な、な、なんですか? こっちは疲労が溜まっていたのか画像の日付間違ってサイトにエントリーupしてしまい、「オカシイ、オカシイ」と他のスタッフにhelp求めたら、「ど忘れしてるだけ」と怒られたばかりのローテク老人ボケなんだけど。

―― とにかくアメプロのビジネス規模が爆発していて、WWEのSmackDown MSG興行が長い歴史の中での収益新記録を更新したかと思えば、AEWのDynamiteボストンTDガーデンが、「こんなの見たことない」会場がギッシリ埋まっている。それに比べてお寒い国内市場なんですが、唯一というか、規模は後楽園ホールなんですが、ノアが全日本プロレスのエースを迎えて『中嶋勝彦-宮原健斗』マッチメイクがガチに満員でしたから。「光明が見えた」と持ち上げることが可能なのが三連休があった猛暑ニッポンの今週の話題でした。

▼『中嶋勝彦-宮原健斗』で見たプロレスの素晴らしさと負け惜しみの醜さ

[ファイトクラブ]『中嶋勝彦-宮原健斗』で見たプロレスの素晴らしさと負け惜しみの醜さ

オフレコ ただ、「筆者も宮原が勝つと予想していた」との分析なんで読んで違和感あったなぁ。

―― 週刊ファイトは書き手によって正反対の意見が並んで収録されてまったく問題ありません。良くも悪くも、それが会場に集ったファンの集約予想だったんでしょう。存在すら知らなかったのですが事前アンケートがあって「宮原が54.1%の票」で勝利者予想だったとあるのは興味深い。

無料ネット便利だが映画評論家にカネ落とす必要性が底辺拡大に必要

オフレコ 映画好きなんで毎日1本以上は洋画チャンネルやDVD/BDで見ている勘定になるんだけど、「見終わって制作年はいつだっけ?」から、「あの場面に出ていたアイツは○○じゃないのか?」と気になってネット検索したら、「ああ、この俳優の名前は△△かぁ」とかスグに確認が取れるのが有難い。それだけでなく、さらにその名前をクリックしてみたら過去の作品一覧も出てきて、「ここにも出ていたんだぁ」とか、「これはまだ見てないなぁ。次のGEOレンタルで借りよう」まで、ネットで随分と便利になった。

―― しかし、無料で見れるそういったデータ系だけで、本物の映画好きは満足できません。やはり有料媒体の専門家、映画評論家の深い考察や知らなかった付随する周辺情報までを読んで納得することになります。

オフレコ 同じことがマット界にも当てはまる。どっちが勝った負けた結果や、「5分経過のところでラリアットが飛び出し・・・」といった試合経緯は、素人ブロガー含めてやたら早くもうネットに出ているんだから、その程度のライトな楽しみ方でイイならそっちで十分で構わない。我々はその先の、「底なし沼プロレス」の濃い分析までも活字に残すところに存在価値がある。

―― その通り。アメプロにせよ現地の媒体とどっちの読みが鋭いか競争しているんであって、先端媒体を読み比べている複数の定期購読者から、「今週も週刊ファイトが勝っている」と評価のフィードバックをいただくのがモチベーションになっています。

オフレコ その観点なら『All Together Again』の会見に出てきた面子からもわるように、現時点でベルト持ってなかろうが全日本プロレスの顔は宮原健斗なんだから、ともに健介道場出身の因縁含めて『中嶋勝彦-宮原健斗』が関心を呼んだのはわかるんだけど、現時点で王者じゃないのだから負けても構わないと、中嶋勝利は確信していたんで・・・。鈴木太郎さんの記事読んで、「あれ? それが会場に集うファンの総意なの?」と、やる側・作る側から見ている我々との違いに驚いたのがあった。

―― もっとも、「健斗コール」が大きかったとの現場ならではのレポートは貴重です。我々と見解は異なりますが、有料に値する[ファイトクラブ]記事にはなってました。

オフレコ 週刊ファイトからは山下達也さんも後楽園に行っているんで、別角度の写真使って『中嶋勝彦-宮原健斗』はまだまだ掘り下げられます。

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