[ファイトクラブ]3150 FIGHT再検証!天国のアントニオ猪木に捧げる勝利~疑惑の判定も

[週刊ファイト1月26日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼3150 FIGHT再検証!天国のアントニオ猪木に捧げる勝利~疑惑の判定も
 photo & text by 大島慶山 w/編集部編
・ABEMAボクシング専門chこけら落とし興行として1・6平日昼から開催
・亀田興毅のボクシング改革「JBCかJCBか知らないけど」正規認定大会
・JBCから反主流派で解雇無効判決だった安河内剛・特命担当局長を招聘
・無料生中継全試合コンプリートABEMA美人揃い5人組の3150.GIRLS
・韓国ハン・チャンスの大振りに苦戦ドロー判定サトシ・イシイこと石井慧
・『あしたのジョー』から命名した弟・力石政法と兄・矢吹正道ファンタジー
・炎のファイター入場但馬ミツロ天国のアントニオ猪木に捧げる秒殺勝利
・王者ダニエル・パラダレス重岡銀次郎の顎と自らの頭当り続行不能・・・
・谷口将隆陥落トリ大番狂わせフィリピンのメルビン・ジェルサェム新王者
・亀田興毅プロテインドリンク試飲デモンストレーション柑橘系の味でした


■ 3150 FIGHT vol.4
日時:1月6日(金)
会場:エディオンアリーナ⼤阪 第1競技場

ABEMAボクシング専門chこけら落とし興行として1・6平日昼から開催

 大晦日に、定例となった井岡一翔の世界戦(東京都大田区総合体育館)で幕を閉じた日本プロボクシング界は、それから6日後に早くも、舞台を東から西(大阪のエディオンアリーナ)に舞台を変えビッグマッチが華々しく開幕した。
 昼の午後1時30分に熱戦の火蓋は、切って落とされた。まさかの平日、昼間スタートの興行なのには驚いた。1月4日(水)の夕方試合開始の、東京ドームでの新日本プロレスのビッグマッチは既にイッテンヨンとして、プロ格闘技ファン、プロレスマニアには浸透しているが、イッテンロクとして毎年、同日に開催していくのだろうか!?

 亀田興毅ファウンダーの様々な仕掛けが具現化していっているのは事実だ。オオバコのエディオンアリーナ第1競技場での大会は、昨年の8月14日(日)に続いて2度目となる。その大会は温暖な季節の日曜日だったので開催を挙行されたのは理解できるが、今回の平日開催には、一部マスコミや、ファンも驚きの声をあげていたが、主催者側にとって、勝算があってのことだろう。
 今大会はAbemaTVで新たに開設されたボクシング専門チャンネルの、皮切りの目玉商品としてのキラーコンテンツになっている。数10社に渡るオフィシャルスポンサーのバックアップも大きい。今回も紙質の良い、大会カラーパンフレットを入場者に無料贈呈している。観客にとり、いいサービスと思う。

 昭和の時代からプロスポーツ/プロ格闘技団体の運営を支えているのは、興行での入場収益や、グッズ販売代金が主幹ではあるが、それにプラスしてスポンサーからの協賛金や、テレビ局からの放映料が、団体運営側の強いサスティナビリティのヘルプとなっている。
 リング上から亀田興毅ファウンダーが、AbemaTVの事を話したり、興行前の記者会見などでこういった時期(コロナ禍)なので、会場には来なくても、AbemaTVで試合を楽しんで下さいと発言していたのも、AbemaTVへの社交辞令などではなく、既に黒字興行になる皮算用を見越しての発言であろう。
 また亀田興毅氏は、「今回はエキジビション(花相撲)的な試合はマッチメイクしてません」とも公言していた。

 物議を醸しだした、皇治とヒロキングの試合や、プロレスファンの耳目を集めたプロレスリング・ノアの丸藤正道対TKO木下隆行など、環状線理論の外側に向けた格闘技ファン以外や、マスコミにも響く(?!)試合をラインナップしなかったのは、大会直前の1月4日に発表した(イッテンヨンの新日本プロレスのビッグマッチの)試合詳報が大きく報じられるマスコミに、わざわざ 発表をぶちあてたわけではないだろう。
AbemaTVでのボクシング専門チャンネルのこけら落とし興行として開催されたからであろう。
 大会パンフレットの冒頭部分にも、わざわざ亀田興毅ファウンダーが「ボクシングは、格闘技である前に、歴史ある格式高いスポーツで、オリンピック競技のひとつです」と、熱く語っている。なんでも、かんでも十把一絡げにして同じにしないで欲しいというプライドと信念が垣間見れる。

 同じAbemaTV内での人気を博している「ブレイキングダウン」に対しての参考になるところと、違うなと思うところの両方感じている亀田興毅氏であるが、同じ放送局内のコンテンツだから、舌鋒を抑えたのかもしれない。AbemaTV側が焚き付けていることは、まさかないであろうが、大会前の記者会見、インタビューなどでの乱闘などのパフォーマンス/オーバーアクションばかり目立って、ネット雀やマスコミを賑わしているのは事実だ。実際の試合内容で視聴者を魅了させてほしい。
 竹原慎二や、著名プロボクサーOBや、著名格闘技選手も苦言を呈している。プロでなくても、素行が悪くても、目立てばいいやの自信過剰の一部のZ世代や、第7世代の生み出したラブチャイルドの暴走に警鐘を鳴らしている。面白いから、それでいいだろうではないと思う。ブレイキングダウンの全てを否定しているわけではないが、鳴り響いている非常ベルに気付かないといつか取り返しのつかない惨事や、事件や事故になることもありえる。

亀田興毅のボクシング改革「JBCかJCBか知らないけど」正規認定大会

 現役時代に功罪色々あった亀田興毅と大毅の兄弟であったが、今は、日本プロボクシング界のバンガードとして、様々な改革を進めている。テレビ番組でも活躍している亡きアントニオ猪木の信者でもある北村弁護士を露払いにして、旧態依然としていた、日本ブロボクシングコミッションのJBCを、正当な手段の司法の場で事実上叩き潰し形骸化させた。
 亀田家はペーパータイガー(張り子の虎)ではないことが立証された。亀田家の大なたで、スクラップ&ビルドされているであろうJBCは、JBC内反主流派から台頭し、今は特命担当事務局長を招聘し、この日に開催されたタイトルマッチが、JBC公認のオフィシャルなタイトルであることをこの日、観戦に訪れた観客やマスコミに印象づけた。
 前年8月の大会で、皇治選手が「JBCか、JCB(クレジットカード)か知らないけど」と、揶揄していたが(笑)。日本国内でのプロボクシング 興行にオフィシャルなコミッションの認定が必要なのは、 亀田ファミリーにとってはわかりきっていることである。
 既得権で亀田ファミリーと張り合ってきたJBCの旧主流派の面々は、内心苦々しい思いであろうが、悪貨は良貨を駆逐するではないが、既に亀田ファミリーが良貨なのだ。

 事実上、破産しているJBCは資金もないし、これ以上、新勢力のオポジションにまわると壊滅させられるであろう。
 会場には、JBCの旧主流派の面々やそちらに近いOB選手の姿を見ることはなかった。旧JBCの不可思議な疑問点については、後日、孤高の天才ボクサー、ボーンクラッシャーの異名をとる恵良敏彦選手への独占インタビューで掘り下げてみたい。

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