AEW新王者MJFリーガル離脱?KO エリート1-2Don’t you cry no more

▼AEW新王者MJFリーガル離脱?KO エリート1-2Don’t you cry no more
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:11月30日(現地時間)
会場:米インディアナ州インディアナポリス インディアナ・ファーマーズ・コロシアム

 日本時間金曜午後になってもAEWはプレス用の公式写真を配布していない。なにかが起こっていると勘ぐるしかないのであるが、その最もたるものがウィリアム・リーガルの離脱である。トリプルH政権になったことでWWEに戻る決心をしたからこそ、MJFにぶん殴られて救急車で消えて行くという業界用語ストレッチャー・ジョブを演じたのだが、当然ながらAEWもWWEもなにも漏らしてはいないので推測が間違ってしまう可能性は否定できないものの、今回の救急車に消える絵がリーガルのAEW最後の出演だったとしても驚かない点は専門媒体の報道として明記しておく必要があろう。


 公式Twitterに出ている数少ない写真点数で簡単な紹介だけになる手前、昨日段階では[ファイトクラブ]有料記事を予定していたが、短縮版としての全文公開にせざるを得ない。番組は怒り心頭のジョン・モクスリーからで、そりゃそうだ、リーガル卿がブラスナックルをMJFに渡して殴られたからPPV大会『Full Gear』での王座陥落である。
 そこに怪我で休んでいたハングマン・ペイジが出てきて睨み合い、要するに「お前とはまだ終わってない」となり乱闘になるんだが、かといってペイジの試合復帰許可は出てないから、この日にカードが組まれているわけではない。どうやらゴタゴタがあるから、急遽呼ばれて顔見世だけやったと推測せざるを得ないのだ。


 なにやらきな臭いのはFTRとて同様だ。SNSに「来春には契約期間が終了なので、1年間休養するかも知れない」と出してきた。これはどういう意味なのか。大幅な値上げがないならWWEに戻るというメッセージとも取られるのだが、とりあえず渦中のダックス・ハーウッドが、シングル戦で尊敬するブライアン・ダニエルソンと闘った。
 タッグ屋がシングル戦となれば、最後はイエスロックにタップするケツこそお約束ながら、中身は素晴らしいもので、特に最後の返す、返されでレフェリーがカウントを何度も叩く場面は目を見張った。お仕事はきっちりやってくれています。


 写真もないのでどんな試合があったのか、NXTのようにはダメ試合の辛口評付きで全部をマメに紹介は出来ないが、AEWが正式契約したというARフォックスを、2冠王となったサモア・ジョーが筋肉バスターで下す試合とか、まぁ特にイイとは言えないが、悪い訳でもない2時間番組が淡々と進んだんだが・・・。


 やはり、番組の時間跨ぎの箇所でやったMJFとウィリアム・リーガルのセグメントが、どうしても今回のハイライトになる。インディアナポリスのお客の反応が鈍く、例によって必死にヒールやりたいMJFなのに、ベビーフェイス扱いで歓迎する観客も少なくない空気感ではあったが、トレードマークのタータン・チェック(バーバリー・デザイン)での新しい世界王者ベルトの披露をやりつつ、結局は、かのブラスナックルでリーガルの後頭部を殴って担架送りにするのだ。曰く「お前は悪魔と取引をしてしまったんだ」と。そこにはトリプルHならぬ「トリプルB」とか、ニック(・カーンWWE社長)もうまく混ぜてあり、なんのことかわからないライト層ファンには意味不明だったかもなんだが、大人のファンは「う~む」となる意味深内容である。そういうことなのか、と。


 番組トリはデス・トライアングル(PAC&ペンタ・セロ・ミエド&レイ・フェニックス)と、ヤングバックス&ケニー・オメガのエリートとの試練の7番勝負トリオ戦。そりゃ毎回パターンの違う組み立てかつ、もの凄い試合内容ではあるんですが・・・。はい、今回はPACが必殺ブラックアローをマット・ジャクソンに見舞うが、ヒザで迎撃されてそのまま丸め込まれることでエリートが1勝上げました。ケニーがもう一度音楽鳴らせと指示してカンサスの♪Carry On Wayward Sonが大音量で流れ、don’t you cry no moreのサビを口ずさむという絵に。
 もっとも、どうしても「リーガルはこれが最後なのか?」が、番組後半見ていても気になってしまうのであった。


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