[ファイトクラブ]男女40分トリプルH政権War Games 感謝祭サバイバーS名目残すも

[週刊ファイト12月08日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼男女40分トリプルH政権War Games 感謝祭サバイバーS名目残すも
 (c) 2022 WWE, Inc. All Rights Reserved. タダシ☆タナカ編
・10戦士が必死に激しく闘った女子金網アスカ・イヨ良し ニッキーも飛ぶ
・軍団介入も抑えられAJとフィン・ベイラーじっくり魅せてくれたんだが・・・
・誰もショッツイ勝つと思われてない悲劇 ロンダ様防衛も大会の弱点評
・意外!? ベストマッチ賞Aセオリー新王者Sロリンズ、Bラシュリー三つ巴
・連続ドラマどうなる?サミ・ゼインとケビン・オーエンズ盟友か敵なのか


■ WWE サバイバーシリーズ:WAR GAMES
日時:11月26日(現地時間)
会場:米マサチューセッツ州ボストン TDガーデン


 そもそもWAR GAMESは故・ダスティ・ローデス(正しくはローズだが、親父は長年のカタカナ表記にする)が発案してNWAや、受け継いだWCWでやっていたんだが、息子コディがAEWに行った時点で勝手に登録商標して問題に。一方、AEWでは当初、Codyコディとしか名乗れなかったのだが、その後和解してWWEがWAR GAMESと取り戻し、元スターダストは晴れてコディ・ローズを名乗るようになったが、本人がWWEに戻るという紆余曲折である。
 そしてWAR GAMESが使えるようになってからトリプルHは、NXTでこれをPPVの大会名にしていた。そして米国感謝祭の名物である『サバイバー・シリーズ』は、年に一度だけSmackDownとRAWの対抗戦というお約束だったのは、このところブランド分けが曖昧になり、ウーソズは両方に出てくるからタッグ王者最長記録なんだと。


 ということで対抗戦企画は使えないからとNXTから本隊のPPV大会名になったのだが、よって紫雷イオ(現イヨ・スカイ)は、今のやり方になってからのWAR GAMESには全部出ていることに。2020年はゴミ箱背負って飛んだ紫雷イオが年間最優秀選手だったとか、ショッツィ・ブラックハートが目立ったから、今回もロンダ・ラウジー戦がマッチメイクされたとなるんだが・・・。


 しかし、どうなのか。まぁ全部見ている方にとっては、NXTで実験されたことが一般向きのSmackDownやRAWに焼き直されるパターンになるんだが、「NXTのWAR GAMESの方が面白かった」と言われてしまうかも。
 あと、男女均等が時代の流れだから、ロイヤルランブルもそうだが、1つのPPV大会に両方ある構成は集中力をそぐ懸念を強く感じてしまう。試合時間40分、前後の諸々で各1時間近く、第1試合に女子WAR GAMES、トリの第5試合が男子WAR GAMESが食うことになり、長く感じてしまったのだ。ここは改善して、このPPVは男子のWAR GAMES、こっちは女子とか分けた方がイイんじゃなかろうか。だいたい、『サバイバー・シリーズ』が名ばかりになってしまい、昔から見ているなら「これのどこが感謝祭恒例のサバイバー・シリーズなのか」と苦言を残さざるを得ないのだ。

10戦士が必死に激しく闘った女子金網アスカ・イヨ良し ニッキーも飛ぶ
<第1試合 女子WAR GAMES戦>
ビアンカ・べレア&アスカ&アレクサ・ブリス&”ミーチェン”ミア・イム&○ベッキー・リンチ
 39分40秒 ダイビング・レッグドロップ
ベイリー&●イヨ・スカイ&●ダコタ・カイ&ニッキー・クロス&リア・リプリー

◆チーム・ビアンカがイヨらチーム・ダメージCTRLを撃破して女子ウォーゲームズ戦を制す

 金網に囲まれた2つのリングで行われる5対5女子ウォーゲームズ戦がRAW女子王者ビアンカ・べレア対WWE女子タッグ王者ダコタ・カイでスタートすると、5分後には先行入場のアドバンテージを持つチーム・ダメージCTRLのイヨが檻から参戦。ドロップキックやクロスボディでビアンカに攻め込んだ。続けて5分差でアスカが参戦するとイヨにヒップアタックやスライディングニーを決めて日本人同士の熱戦を展開する。この絡みはなかなかの出来。一時はカイリ・セインが抜けたのでアスカと日本人組との安易な観測も出回ったが、この二人は闘っている方が面白いのである。

 その後、時間差でアレクサ・ブリス、ベイリー、”ミーチェン”は登録商標に出来ない(笑)となったミア・イム、リア・リプリー、ベッキー・リンチと次々と両チームのメンバーが参戦して5対5のチーム戦となると、竹刀やラダー、ゴミ箱などの凶器が飛び交う中でアスカはリア・リプリーに毒霧、イヨは金網トップからの驚異のムーンサルトでビアンカ&ミア・イムを粉砕した。

 終盤にはビアンカ&ベッキーが因縁のダメージCTRLの3人と火花を散らし、ビアンカがイヨ、ベイリーにKODを決めると最後はベッキーが金網トップからのレッグドロップでイヨ&ダコタをテーブルごと破壊して女子ウォーゲームズ戦を制した。

 10選手、全員がんばっていた。ニッキーも元に戻って身体を張っていた。最後があとから出てきたベッキーというのは、まぁ復帰戦なんだから仕方ないだろう。

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