[ファイトクラブ]エリート戻AEW死三角trio防衛Full Gearジェイミー・ヘイターMJF戴冠

[週刊ファイト12月01日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼エリート戻AEW死三角trio防衛Full Gearジェイミー・ヘイターMJF戴冠
 photo by George Napolitano タダシ☆タナカ編
・NY地元MJFベビーフェイスMOX登場からboo結末リーガル悪ターン
・Swerveキース・リー仲間割れ!Aボーエンズ肩負傷アクレイムド防衛
・ベストマッチ賞は元ルームメイト対決ジェイミーにTストーム素晴らしい
・ダブルJとスティングに”TNT”連呼!勝敗はDアレン棺桶Jリーサル
・ウォードロウTNT王座陥落PHホッブス負け役 サモア・ジョー2冠王に
・5年ぶりリング復帰サレヤ兄ザック英から飛来 ブリット・ベイカーお仕事
・52歳クリス・ジェリコ絶好調 クラウディオ ブライアン Sゲバラ4way戦
・破竹の40連勝ジェイド・カーギルもナイラ・ローズ戦に勝負論皆無かと
・PACペンタRフェニックスとKオメガYバックスは試練の7番勝負発表
・天上から金網降りて本戦旧友対決ジャングルボーイとルチャザウルス
・Rampageのタッグ絡みチョットだけも本番泣けるEキングストン秋山準
・ベストフレンズFirm 竹下幸之助AEW契約 Rスタークス除去Bケイジ
・興行収益だけで$100万 提携する新日プロとの格差さらに拡大の総括


■ AEW Dynamite
日時:11月15日(現地時間)
会場:米ニュージャーシー州ニューアーク プルデンシャル・センター(Sold Out)

NY地元MJFベビーフェイスMOX登場からboo結末リーガル悪ターン
<第10試合 AEW世界王座戦>
[王者]●ジョン・モクスリー
 23分15秒 ウィリアム・リーガルがブラスナックルを悪魔に渡してのフォール
[挑戦者]〇MJF
※新王者誕生

 もともとここに辿りつく前からベビーフェイス化していたMJFである。しかも、ロングアイランド出身なんでトライステート・エリアという括りなら「地元の選手」になる。もう入場段階からMJFには大声援、いつも通り客席から登場のジョン・モクスリーにはブーイングも聞こえるという舞台状況である。
 ただ、MOXはわかっていたことであり、闘い方はMJFがベビーフェイスとしての試合運びをしている。そもそもCMパンクとエリートの暴力沙汰事件があって、本誌はブライアン・ダニエルソンにするかと思ったものの、再びMOXを王者にしたAEWだったが、ここで交代劇になることは本誌も先週号で予想を活字に残した通りなのだ。

 なにしろ秋山準も出たプリショーから5時間、現地の時計で深夜12時過ぎてからのメインなんだが、さすがに細部よく練ってあって世界王座戦にふさわしい内容に。レフェリーが場外に投げ出された際に、MOXのブルドッグチョークでMJFはタップするのだが見てないという展開だ。

 ヒールとして代名詞のダイヤモンド・リングで殴って勝ってきたMJFなんだが、試合前から「今回は使わない」と宣言、実際、指輪をリング外に投げてしまう場面の伏線も仕込まれたのだが、なんとウィリアム・リーガル卿がブラスナックルを滑らせて渡し、それで殴ってフォールする。

 こうしたか、という工夫はあるんだが、ベビーフェイスのBlack Combat Clubはどうなっちゃうのか。いずれにせよ、MJFにはリーガルが付いたというサプライズのエンディングではあった。
 なにしろ前回のPPV大会『All Out』の大会後会見で、CMパンクがエリート批判をやり出してそのあとの暴力沙汰になっただけに、今回のバックステージはトニー・カーン代表の「興行収益だけで100万ドルを達成」とか自画自賛だけで、本誌が注意すべき話は出なかったが、とりあえずMJF時代の開始である。実質AEWで知られるようになった分類上は新人のMJFなのである。

Swerveキース・リー仲間割れ!Aボーエンズ肩負傷アクレイムド防衛
<第9試合 AEW世界タッグ王座戦>
[王者]アクレイムド(〇アンソニー・ボーエンズ&マックス・キャスター)
 19分40秒 合体落とし技⇒フォール
[挑戦者]●Swerveストリックランド&キース・リー
※王座防衛

 人気のアクレイムドなんだが、アンソニー・ボーエンズが右肩テーピングで出てきてそもそも負傷している。かといって早くも王座陥落にもならないから、このカードはSwerveストリックランドとキース・リーが揉めて仲間割れになる展開にしてました。

ベストマッチ賞は元ルームメイト対決ジェイミーにTストーム素晴らしい

<第8試合 暫定AEW世界女子王座戦>
[王者]●トニー・ストーム
 15分00秒 リップコード・ラリアット(レインメーカー)
[挑戦者]〇ジェイミー・ヘイター
※新王者誕生

 スターダムに来てた頃のジェイミー・ヘイターはぽっちゃり系で田舎娘丸出しだったんだけど、覚悟決めてアメリカに移住してからどんどん美人になっていき、選手としてもグングン上達していって、ずっと見てきた記者には感慨深いものがある。名前の通りヒールなんだがお客さんも感情移入していくのが画面からも伝わり、本誌もトップ画像にしてプッシュしてきた通り。

 プロレスは演劇でもバレエでもない。試合を作るのはお客さんなのだ。英国時代はルームメイトだった二人が対峙した際、ジェイミーが耳をそばだてる仕草をする。お客さんが「ジェイミー、ジェイミー」と合唱しているのだ。そして始まった試合は、ハードヒットでぶつかってトニーは鼻血も出します。終盤は2.99フォールの攻防が激しく交差、そして最後にレインメーカーが炸裂する。
 プロレスは感情移入させた方が勝つ。本誌的には大満足の15分であった。


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