佐藤嘉洋『Krush.54』24歳新鋭にKO負け7・4K-1『-70kg初代王座決定トーナメント』暗雲/中島弘貴インタビュー

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 4日、後楽園ホールで開催された『Krush.54』にて、すでに7月4日の『-70kg初代王座決定トーナメント』参戦が決定している佐藤嘉洋が、カリブ海のキュラソー島出身24歳新鋭のジョーダン・ピケオーに3度ダウンを奪われKO負けした。
 以下のインタビューは当然試合前に収録されたものだが、興味深いので紹介させていただく。

■ Krush.54
日時:5月4日
会場:後楽園ホール

<第8試合 セミファイナル -70kg Fight 3分3R(延長1R)>
●佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/ISKA世界ライトミドル級王者/70.0kg)
 2R 0分46秒 右フックKO
○ジョーダン・ピケオー [Jordan Pikeur](キュラソー/マイクスジム/WMTAベネルクス70kg級王者/69.4kg)

「僕は想いを全て現実に変えてきた人生なので、最後の最後でK-1の世界王者になるという想いを現実にしたい」-70kg初代王座決定トーナメント出場 佐藤嘉洋インタビュー

 7月4日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-70kg初代王座決定トーナメント~」。トーナメント出場選手インタビュー第1弾は1回戦でイタリアのアルメン・ペトロシアンと対戦するK-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝・佐藤嘉洋だ。
佐藤嘉洋の相手は元王者ペトロシアン弟!K-1ワールドGP-70キロ初代王座戦組み合わせ決定!

――先日、K-1 WORLD GP-70kg初代王座決定トーナメントへの出場が発表されました。まずはトーナメントが決まった時の心境を聞かせていただけますか?

「1月にサニー(・ダルベック)に負けた後、ひどく落ち込んでいたら、会場でK-1の関係者から『7月に大きな仕事があるんだから頼むよ』と言われて。ああいう負け方をしても、自分を軸に据えてくれていることを感じて、すごくうれしかったです。ただ34歳になって、計量が終わったあとの食事の量が減ったり、ワンデートーナメントに出るのは今回が最後かなと思っています」

――ワンデートーナメントに一区切りをつけるというのは、前々から考えていたことなんですか?

「前回の試合で顕著に思いました。2013年頃から計量後の食事の量が減ってきて、あまり食べすぎると背中が痛くなるようになってきたんです。それで(食べる量に)胃が追いついて来てないんだなと思うようになって、サニーの時により一層それを感じました。だからもうエネルギー的に(ワンデートーナメントは)厳しいと思います」

――今回がラストチャンスとなれば、期するものも大きいのではないですか?

「はい。その点は他の選手とは違う覚悟がありますね」

――これまで佐藤選手は70kgの世界の強豪たちと鎬を削ってきましたが、トーナメントで勝つためには何が必要だと考えていますか?

「(しばらく考えて)……執念かな」

――その執念は出場選手の中で誰よりも強いのではないですか?

「そうですね。僕は『勝つまでやったるわ!』ってスタンスですから。サニーにはKO負けしたけど『リベンジしたるわ!』と思うわけだし、執念はありますよ。その執念プラス、今年のワンデートーナメントが区切りだという覚悟が合わさればいい結果を出せると思います」

――しかも1回戦の対戦相手がアルメン、ダルベックが勝ち上がれば準決勝でダルベックと対戦する可能性もあります。トーナメントの山組として、一回戦・準決勝でリベンジを達成して優勝、というストーリーを実現することもできます。

「本当にそうですよね。2011年にイタリアに遠征してアルメンに負けて、すごく悔しい負け方だったので、1回戦でアルメンにリベンジして、準決勝でサニーに劇的に勝って、決勝はボロボロになりながらも執念で勝ち取る。そればっかりイメージしていますよ」
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――これまで格闘技でほとんどのタイトルを手にしてきた佐藤選手ですが、K-1の世界トーナメント王座だけはまだ手に入れていないものですよね?

「そうなんですよね…。僕は想いを全て現実に変えてきた人生なので、最後の最後でこの想いを現実にしたいです。これが達成できれば、あとは自分が定めたゴールに全力で行くだけなので、なんとしても(K-1のベルトを)獲りたいです」

――その大一番の前に5・4「Krush.54」で・ジョーダン・ピケオーとの一戦が控えています。1月のダルベック戦を経て、どんなことを意識して練習を続けているのですか?

「前回の試合から、もう一段階、身体作りのトレーニングを取り入れて、それがいい具合に効果が出ています。ほんの数日前に会長からアドバイスされて、身体の使い方を少しだけ変えたら、パンチのスピード・キレ・威力が格段にアップした瞬間がありました。これはいい感覚を掴んだなというのがあったので、それを実戦で試したいです」

――ダルベックに負けて、練習で変えたことはありますか?

「根本的には変えてないですけど、修正したことは幾つかあります」

――ダルベック戦は残念な結果でしたが、強くなっている手応えは感じていますか?

「もちろん。成長していると感じなければ現役を続ける意味はないと思っているので、前回よりも今回の方が少しでも強くなっているし、今回よりも次回の方が必ず強くなっているという実感を持ってリングに上がりたいです」

――今回の試合は7月のK-1に向けた前哨戦という意味合いの試合でもあります。

「僕の中で前哨戦という意識は全くなくて、自分がこの3~4カ月で何を修正できたのか? どこが強くなったのか? を存分に試したいな、と。そういう場ですね。あとはこの間の野杁(正明)の試合(マサロ・グランダーに2RTKO負け)ではないですが、ピケオーはマサロと同じMike’s Gymだし、一見、名前がない選手でも“窮鼠猫を噛む”で、死地に追い込まれるとものすごい力を発揮します。だから全く油断しちゃいけないし、最後の最後、相手の意識がなくなるまで攻め続けようと思います」

――追い込まれた人間の強さを知っているからこそ、そういった相手とこのタイミングで戦うことは怖さもありますよね。

「怖いですよ。でもその恐怖に打ち勝ちたいし、勝って人生勉強したいです」

――そのピケオー戦、どんな試合で勝利したいと思いますか?

「まるっきり変わった自分を見せることは出来ないと思いますが、ずっと僕のことを見てくれている人にはところどころちょっとでも成長した姿を見せて勝ちたいです」

――またピケオー戦をクリアして、7月のK-1ではどんなトーナメントで優勝したいと思っていますか?

「1回戦でアルメンにリベンジして、準決勝でサニーにリベンジして、決勝で劇的なKO勝ちをする、と。ベテランらしい渋い優勝をしたいです。これまでの階級は若い選手が勢いで勝つトーナメントが多かったですけど、70kgは自分の人生を反映するようなトーナメントにしたいです」

<選手プロフィール>
佐藤嘉洋
Sato Yoshihiro
所属ジム:名古屋JKファクトリー
出身地:愛知県名古屋市
誕生日:1981/1/25
身長:185cm
クラス:-70kg
戦績:79戦54勝(20KO)24敗1分
ツイッター:@yoshiHEROsato
ブログ
タイトル歴
・K-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝
・K-1 WORLD MAX 2006・2007日本トーナメント王者
・ISKA世界ライト・ミドル級王者
・WKA世界ムエタイ・ウェルター級王者
・WPKC世界ムエタイ・スーパー・ウェルター級王者

武尊、卜部功也、ゲーオ・フェアテックスの3王者が揃って参戦!
木村“フィリップ”ミノルの4大会連続出場が決定!

<スーパーファイト出場決定選手>
武尊(K-1 -55kgチャンピオン/チームドラゴン)
卜部功也(K-1 -60kgチャンピオン/チームドラゴン)
ゲーオ・フェアテックス(K-1 -65kgチャンピオン/タイ/FAIRTEX)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム)

150505K1_0704■ K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN~-70kg初代王座決定トーナメント~
日時 : 2015年7月4日(土) 14:30開場 16:00開始(予定)
会場 : 東京・国立代々木競技場第二体育館
アクセス : 東京都渋谷区神南2-1-1 tel.03-3468-1171
  ※JR山手線「原宿」駅より徒歩3分 / 東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅より徒歩3分
主催 : K-1実行委員会
企画・制作 : ㈱M-1スポーツメディア
運営 : ㈱ グッドルーザー
料金 : アリーナSRS席 50,000円 (当日50,500円) ※最前列 / アリーナRS席 30,000円 (当日30,500円)
アリーナS席 12,000円 (当日12,500円) / スタンドA席 8,000円 (当日8,500円)
スタンドB席 6,000円 (当日6,500円) ※消費税込み/全席指定/小学生からチケットが必要。
チケット発売所  チケットぴあ tel.0570-02-9999 http://pia.jp
イープラス http://eplus.jp (パソコン&携帯同じアドレス)
ローソンチケット tel.0570-084-003 http://l-tike.com/
後楽園ホール5F事務所 tel.03-5800-9999 (店頭販売)
フィットネスショップ水道橋本店 tel.03-3511-2711 (店頭販売)
㈱グッドルーザー tel.03-6450-5470 (電話予約)
K-1ジム 総本部 tel.03-6908-5910 http://k-1gym-souhonbu.com
K-1ジム 目黒 tel.03-6426-2377 http://www.k-1gym.com/
K-1ジムEBISU小比類巻道場 tel.03-6451-2833 http://kohigym.com/
K-1ジム ドラゴン tel.042-726-7515 http://www.k-1gym-dragon.com/
K-1ジム シルバーウルフ tel.03-3419-4900 http://www.silverwolfgym.co.jp/
K-1ジムYOKOHAMA tel.045-442-8738 http://www.k-1gym-yokohama.com/
K-1ジムKRAZY BEE tel.03-5742-2906  http://krazybee.jp/
会場先行発売 : 4月19日(日)代々木大会の会場ロビーにて発売
先行予約 : 4月20日(月)~ チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットにて受付
一般発売 : 4月25日(土)~
問合せ: http://www.k-1wg.com ㈱グッドルーザー tel.03-6450-5470

「70kgはK-1MAXの時代から続いている階級なので、70kgが一番面白いと思われる試合をしたい」-70kg初代王座決定トーナメント出場 中島弘貴インタビュー
150505K1_Nakajima(C)M-1 Sports Media

 7月4日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-70kg初代王座決定トーナメント~」。トーナメント出場選手インタビュー第2弾は1回戦でスウェーデンのサニー・ダルベックと対戦するK-1 WORLD MAX 2010日本トーナメント準優勝・中島弘貴だ。

――中島選手にとっては2011年9月以来、約4年ぶりのK-1参戦が決まりました。試合が決まった時の心境を聞かせていただけますか?

「第3代Krush-70kg級王座決定トーナメント出場中に、7月にK-1で70kgのトーナメントをやることが発表されて、自分の中ではKrushのチャンピオンになってK-1に出ると決めていました。だからKrushでチャンピオンになったあとはオファーが来るのを待っていて、やっときたかという気持ちでした」

――K-1 WORLD GP-70kg初代王座決定トーナメントは中島選手にとってモチベーションになりましたか?

「はい。新しいK-1では他の階級でトーナメントが行われていて、それがすごく盛り上がっていたので、70kgのトーナメントには絶対に出たいと思っていました」

――中島選手はプロ無敗のまま、2010年に初めてK-1に出場しましたが、当時はどういう気持ちで戦っていたのですか?

「当時は無敗だったので行けるところまで勢いで行っていた感じです。日本トーナメントで準優勝して、アルバート・クラウスとも戦わせてもらったのですが、その時は全く歯が立たなくて、壁を感じました。今回のトーナメントには強い外国人選手たちが出てくるので、自分がどのくらい強くなっているのかを試せるし、一回戦から強い外国人選手と戦えるので、5年前とは全然違う自分を見せられると思います」

――中島選手はもともと総合格闘技が好きでシュートボクセ・アカデミーの日本支部(現在は閉鎖)に入門したんですよね。

「はい。それで最初は総合を目指していたのですが、やっているうちに打撃の方が好きになって、K-1に70kgがあったので、K-1を目指すようになったという流れですね。PRIDEに出たくて格闘技を始めたら、いつの間にかK-1に出てました(笑)」

――練習するうちに立ち技の方が合っていたのですか?

「そうですね。自分的にも立ち技が好きだったし、ちょうどK-1に自分の階級があったので、K-1の方が合っていたんだと思います」

――初めてK-1に出た時の感想はいかがでしたか?

「初めての大会場だったし、当時は地上波の放送もあったので、すごく盛り上がっていたと思います。新しいK-1もそれ以上に盛り上げていきたいと思います」

――昨年11月から新体制でスタートしたK-1を会場で見て、どんなことを思いましたか?

「久しぶりに大きな会場で試合を見れて、3大会ともお客さんが盛り上がっていたと思います。これからK-1がメジャーなスポーツになれるように、70kgも他の階級に負けないくらい盛り上げたいです」

――試合を見ていて、自分もあの場所で戦いたいと思いましたか?

「そうですね。大きな会場でたくさんのお客さんの前で試合を出来たら気持ちいいだろうなと思います」

――ずっとK-1を見ているファン、そして新たにK-1を見るようになったファンの人たちには、自分のどんなところを見せたいですか?

「以前K-1に出ていた時はパンチのイメージが強かったと思いますが、今はなんでも出来るスタイルになって、5年前よりも確実に強くなっています。ずっとK-1を見ている人には自分の変わった姿を見せたいです。また新しくK-1を見るようになった人たちには、みんなを熱狂させるような試合を見せたい。そういう試合を続けていけば、過去のK-1を超えられると思います」

――70kgは他の階級と比べると、日本人にとって厳しい戦いが予想されます。自分が勝ち上がって新しいK-1を引っ張っていきたいですか?

「70kgは世界の強豪ぞろいなので、日本人の自分が勝って行って、強豪ぞろいの70kgのトップを目指したいと思います」

――過去のK-1では70kgがメインの階級の一つでした。新生K-1ではそれ以外の階級も盛り上がっていますが、やはり70kgは盛り上がるというところを見せたいですか?

「はい。70kgはK-1MAXの時代から続いている階級なので、70kgが一番面白いと思われる試合をしたいです」

――1回戦の相手は過去に佐藤嘉洋選手を2度KOしているダルベックです。ダルベックにはどんな印象を持っていますか?

「佐藤選手を2回KOしているので普通に強い選手だと思います。全体的に何でも出来る選手ですし、特に左ストレートには気をつけています。アグレッシブで激しい試合になると予想しています」

――初戦でダルベックに勝てば勢いもつくと思います。改めてトーナメントへ挑む意気込みを聞かせてもらえますか?

「今の目標はK-1のチャンピオンになることなので絶対に勝つと決めています。キツイ試合もあると思いますが、絶対に自分がチャンピオンになれるように絶対に勝って行きます」

<選手プロフィール>
中島弘貴
Nakajima Hiroki
所属ジム:バンゲリングベイ・スピリット
出身地:東京都八王子市
誕生日:1988/7/5
身長:176cm
クラス:-70kg
戦績:30戦20勝(13KO)10敗
ブログ:http://ameblo.jp/nakazimahiroki/
タイトル歴
・K-1 WORLD MAX 2010日本トーナメント準優勝
・第3代Krush -70kg級王者
・Krush 70kg Tournament 2009優勝

【Krush/K-1アーカイブ】
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